二つの国宝が見られる尾張の小京都 愛知県・城下町犬山

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二つの国宝が見られる尾張の小京都 愛知県・城下町犬山

二つの国宝が見られる尾張の小京都 愛知県・城下町犬山

更新日:2013/10/28 16:30

常盤 兼成のプロフィール写真 常盤 兼成 学習塾経営・講師、フリーライター、旅行プランナー

愛知県の犬山市には国宝の犬山城があり、1年を通じて観光客が多く訪れる街です。尾張の小京都とも呼ばれており、犬山城周辺には江戸時代の雰囲気が味わえる街道が残されています。すぐ近くには国宝の茶室もあり、城下町エリアに二つの国宝が存在する、歴史と文化を感じさせてくれる魅力的な町です。

国宝犬山城天守からは抜群の眺望 ただし高所恐怖症の方は覚悟を!

国宝犬山城天守からは抜群の眺望 ただし高所恐怖症の方は覚悟を!

写真:常盤 兼成

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犬山城、姫路城、彦根城、松本城の国宝4城の中でも、犬山城はいちばん古い城です。1537年に織田信長の叔父、織田与次郎信康によって築城され、470年以上の歴史を刻む城がこの犬山城です。小牧長久手の戦いでは豊臣秀吉が12万の軍勢を率いてこの犬山城に入り、犬山城の南に位置する小牧山に陣を敷いた徳川家康と戦った歴史もあります。

山の上に建てられたお城なので、下から見上げるとこちらの写真のように見えます。城内に入ると天守に向かっていくつもの階段を上っていくのですが、どの階段も大変な勾配ですので足元に注意しなくてはいけません。さらに天井も低いので頭上にも注意する必要があり、天守にたどりつくまでが大変です。

その分、天守にたどり着いてから見える風景は感動です。濃尾平野が一望でき、名古屋駅の高層ビル群まではっきり見えます。北側に回ると眼下に木曽川の雄大な流れ。西方には岐阜城金華山。天守には中央に「高欄の間」があり、四方が回廊で囲まれています。この回廊からの眺めはとてもいいのですが、欄干が大人のひざの高さより低い位置にあるため、高所恐怖症の人は回廊に出ることさえできないかもしれません。

食べ歩きも楽しい犬山城下町

食べ歩きも楽しい犬山城下町

写真:常盤 兼成

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犬山城からまっすぐ伸びる街道の両側は、城下町の風情が色濃く残っています。登録有形文化財に指定されている江戸時代の町屋がありますし、「城とまちミュージアム」という愛称が付けられた「犬山市文化資料館」では、武家文化や町人文化が広がった江戸時代の犬山の歴史を紹介しています。犬山は現在も江戸時代とほぼ同じ町割りのままになっていて、城と城下町が一体化されている全国でも珍しい町とのこと。今自分が歩いた道が、館内のジオラマで再現されており、わかりやすい展示が好評の資料館です。

資料館周辺には、築100年以上の町屋を改修した本格的カフェあり、古美術ギャラリーあり、珍しいものでは漬物ファーストフード店まであります。「壽俵屋犬山庵」という名前の漬物店では、尾張名産の漬物「守口漬」が入ったソフトクリームなどがひそかなブームとなっています。漬物入りのソフトクリームはさすがに勇気がないという方は、マヨネーズで和えたお漬物が入った「おむすび守口マヨネーズ」、うなぎと守口漬を手巻きずしで巻いた「守うまき」などがあり、テイクアウトもできますので、食べ歩きに最適です。

●壽俵屋犬山庵 10時から17時(年中無休)

街道からちょっと外れた筋に入ってみましょう

街道からちょっと外れた筋に入ってみましょう

写真:常盤 兼成

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犬山城から南に延びる本町筋から1本道をそれると、観光客がほとんど立ち入ることのない筋に入ります。このあたりは昔ながらの家が多く、写真にあるような土壁の塀や白壁の土蔵がある屋敷も点在しています。観光案内所が配布している地図には、このような狭い筋は紹介していないので、本町筋から左右に伸びる道を、自分の直感を頼りに進んでみてください。思わず写真に収めたくなるような、趣のあるたたずまいの建物などに出会えます。本町筋以外は、住民の方が実際に住んでいる閑静な住宅街ですので、声のボリュームは控えめに。マナーを守った見学を。

名鉄犬山ホテルの敷地内にある庭園「有楽苑」と国宝茶室「如庵」

名鉄犬山ホテルの敷地内にある庭園「有楽苑」と国宝茶室「如庵」

写真:常盤 兼成

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城下町散策を楽しんだら、犬山城の東にある名鉄犬山ホテルに向かいます。このホテルの敷地内には「有楽苑」(うらくえん)という庭園があります。名前の由来となっている「有楽」とは、織田信長の実弟、織田有楽斎のこと。信長の実の弟でありながら、尾張が生んだ大茶匠となった人物です。こちらの「有楽苑」の中には、織田有楽斎が建てた茶室「如庵」があり、国宝に指定されています。茶道文化史上貴重な遺構で、京都にある「待庵」「密庵」とともに国宝茶席3名席のひとつとなっています。

「有楽苑」にはほかにも、重要文化財に指定されている「旧正伝院書院」があります。これは有楽斎の隠居所で、書院の内部は非公開ですが、書院南側の縁側では実際にお茶をいただくことができます。犬山銘菓とお茶が、紅葉の模様で名高い犬山焼の器で提供され、まさに「ちょっと一服」の心落ち着く休憩ができます。

●有楽苑 入苑料 大人1000円
     呈茶料 500円

人力車がお食事処に横付け!

人力車がお食事処に横付け!

写真:常盤 兼成

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城下町の散策などを楽しむ際には人力車も便利です。期間限定で、土日祝日に運行される人力車は、朝9時半から犬山城前観光案内所で当日受付をします。予約は不要ですが、先着順となっており、定員に達したら受付が終了となりますので早めの受付が必要です。所要時間は15分、料金は2人で1000円と、とてもお得に乗ることができるので大人気なんです。城下町をぐるりと回ってくれ、観光ガイド付。人力車を降りたら食事をしたいというときには、最後に飲食店に横付けしてくれます。なんだか高貴な気分で昼食が楽しめそうですね。

●人力車 2013年12月1日までの土日祝

城下町には犬山名物の「とうふ田楽」や、尾張名古屋の名物「味噌煮込みうどん」などの郷土料理が食べられるお店が数多くあります。また、味噌煮込みうどんと、もう一つの名古屋名物「きしめん」がセットになったメニューもあります。お昼は名古屋めしを満喫してはいかがですか。

犬山城以外も見どころがたくさんあるんです!

犬山の観光では、多くの人が犬山城をご覧になるのですが、それだけで帰ってしまってはもったいないですよ。風情のある城下町や、一本入ったせまい筋にある趣深いお屋敷、国宝指定されている茶室「如庵」や、美しい日本庭園が広がる「有楽苑」など、たくさんの魅力的なスポットがあります。さらに、人力車による城下町めぐりや、犬山名物や名古屋めしを食べれば、犬山の魅力をさらに深めることができますよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/10/06 訪問

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