辛さとゴマの風味を重視した、東京・浅草の「やげん掘・中島商店」、香りに個性のある素材を使った京都・清水の「七味屋本舗」、そしてバランスの良さを前面に出した長野・善光寺の「八幡屋礒五郎」が、日本3大老舗唐辛子の店といわれております。
八幡屋礒五郎の七味唐辛子は、唐辛子、陳皮、胡麻、山椒、生姜、紫蘇、麻種の7種類の素材がバランスよく配合されており、独特の風味を作り出しています。
また現代にマッチした味の、洋風七味唐辛子ともいえる七味ガラムマサラは、唐辛子、クミン、コリアンダー、ブラックペッパー、クローブ、シナモン、陳皮を配合よく組み合わせたもので香ばしい香りと辛さを大切にして作られており、洋風料理に合う大人の味に仕上がっています。
七味唐辛子に使用する原材料はすべて長野県産にこだわり、自社農場で手間と時間をかけて栽培しているのです。こんなところに多くの人たちに支持されている理由があるといえます。
唐辛子の辛み成分はカプサイシンだと言われています。これは適量を摂取することで健胃の効用があり、凍瘡、凍傷の治療や育毛などの薬としても用いられています。またビタミンA、ビタミンCも多く含まれており夏バテの防止にも効果を発揮します。
店内には24種類の材料が小分けになっています。頼めば目の前で調合してくれますので、いろいろ試して自分だけのオリジナルブレンドの唐辛子を作ってみるのもよいでしょう。
お土産に持っていくときも、例えば甘めとか、辛めとか、香りの高いのとか、持参する相手先の味の好みを聞いて調合してもらい、土産にしてやると喜ばれる事、請け合いです。
八幡屋礒五郎は長野県飯綱高原に自社の原料の農場をもっており、その農場で栽培されたしょうがを使用して作られた製品に「蜂蜜生姜」という瓶詰があります。ソーダやお湯で割って飲む方法が一般的ですが、ヨーグルトにかけていただくと口の中いっぱいにまろやかな風味が広がります。
そのほか、七味唐辛子煎餅、七味胡麻辣油などもありますが、面白いのは七味唐辛子製造の伝統手法を生かしたお菓子があると言う事です。チョコレート、マカロン、ジュラート、しょうが糖などがその一例です。
本店に併設した横町カフェの、ベージュを基調とした明るい店内は高い天井と適度に配置された椅子の安らぎ空間を持っており、善光寺参拝後の一休みには最高です。
八幡屋礒五郎の工房で焼き上げたスイーツを食べながら語り合うもよし、オリジナルカレーや、デリプレート・スープのセットで小腹を満たすのもよし、楽しい信州善光寺の秋を満喫してください。
帰りはのんびりと参道に立ち並ぶお店を覗きながらの長野駅までの散策も一興です。縄文おやきとして有名な小川村の出店、珍しい味噌ソフトアイスクリームを売る味噌蔵やしっくい壁に瓦屋根の雰囲気を残す信用金庫の建物、郵便局などを眺め、歩くのも旅の楽しみでしょう。ぜひ出かけてみてください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索