釧路・鶴居村のアウトドア派必見の宿「ヒッコリーウィンド」

釧路・鶴居村のアウトドア派必見の宿「ヒッコリーウィンド」

更新日:2016/10/11 15:59

釧路の広大な土地の片隅にある全6室ほどの小さな宿「ヒッコリーウィンド」。プロのアウトドアガイドがいるこの宿は、道東のアウトドアを四季を通して楽しめるため、国内のみならず海外からもリピーターが圧倒的に多いのが特徴。

カヌー、トレッキング、バードウォッチングなどアウトドアの理想郷ともいえる道東の魅力は未知数です。「ヒッコリーウィンド」に泊まって、鶴居村を拠点に道東の大自然を楽しんでみませんか?

約2800人の住人にタンチョウ鶴約1400羽が憩う北海道・釧路の鶴居村の隠れた銘宿

約2800人の住人にタンチョウ鶴約1400羽が憩う北海道・釧路の鶴居村の隠れた銘宿
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ヒッコリーウィンドがあるのは、北海道・釧路の鶴居村。正式名称は、ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド。ウィルダネスは、「自然のままの原野」という意味。つまり原野の中の宿。ミズナラの樹に囲まれたロッジの目の前には大きな牧場が。そのそばにはタンチョウ鶴のための給餌場もあり、大きな空がその上に広がっています。ガイド込みで宿の予約をするとたんちょう釧路空港から無料送迎付きです。空港から宿までの40分の道のりの目の前に広がるのは、釧路湿原の雄大な景色。さてこれからどんな冒険が始まるのでしょう。胸が高なります。

鶴居村は、アイヌ語で「サロルンカムイ」直訳すると「葦原の神」と呼ばれるタンチョウ鶴の生息地としても有名。他にもオジロワシ、シマフクロウ、ヒシクイ、クマゲラなどなど数え切れないほどの野鳥の宝庫。世界中のバードウォッチャーの憧れの地です。

オーナーの安藤誠さんは、優れたプロのネイチャーガイドですが、プロのネイチャー・フォトグラファーとしても有名。ネイチャーズ・ベスト・フォトグラフのコンテストで何度も受賞されている実力派。滞在中にも気軽に写真の手ほどきをしていただけます。

そんな安藤さんを訪ねて日本国内だけでなく世界中からヒッコリーウィンドを訪れる人たちが後を絶ちません。まさに鶴居村の隠れた銘宿。

出会いと感動の場を提供してくれるヒッコリーウィンド

現在の部屋数は6つ。部屋にはそれぞれバーチ、オーク、ヒッコリー、アイリス、ラーチ、タンチョウという名前がついています。メインの棟がある2階には、大きなダイニングテーブルがあり、朝夕の食事だけでなく、夜のおもてなしの場に。時には楽器を演奏したり、ミュージシャンの方のライブが行われます。コーナーには、安藤氏が撮影した動物たちや、鳥、大自然の写真。また手にとって楽しめる書籍や、数々の陶芸品が並びゲスト達の憩いの場所となっています。部屋の一角の真っ白な壁には、海外からここに足繁く訪れるリピーターたちの自筆のサインが書かれています。

時にはここで夜遅くまで、世界のブレンディッド・ウィスキーの品評会をみんなで楽しむことも。初めてここを訪れる人もリピーターの人も色々な話に花を咲かせながら真剣そのもの。ウィスキーで有名な北海道ならではの時間。ヒッコリーウィンドでの宿時間は、みんながまるで家族のように過ごします。

そして、ロッジの灯りは安藤氏のお母様でステンドグラスのアーティスト安藤靖子さんの作品。靖子さんの作品は、ロッジのすぐ近くにある「彩の風」で楽しむことができますよ。宿での時間は、優しい灯りに包まれて皆で楽しく、のんびりと過ごします。

出会いと感動の場を提供してくれるヒッコリーウィンド
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北海道フードマイスターの資格をもつ安藤忍さんの愛情こもった手料理

ちょっと飲みすぎたなという日の翌日の朝食には、大きな土鍋にたっぷりの生姜がはいったおかゆがテーブルに並びます。おかゆのつけ合わせも一品一品、手作りの陶器に丁寧に盛りつけられていてセンスの良さが光っています。リピータ―達にも人気で名物のこのおかゆは、スローフードを学んだオーナーの奥様、安藤忍さんの心のこもった手料理。胃に優しいです。朝食には、ロッジの目の前にある牧場の新鮮なミルクがテーブルに並ぶことも。

夜の食卓も、豪華。北海道の御馳走が次々に目の前に運ばれてきます。食べきれないぐらいですが、皆でわいわいと楽しくいただきます。忍さんの体に優しく、美味しい手料理は、リピーター達の胃袋をがっつりつかんでいます。レシピも気軽に教えてもらえます。

北海道フードマイスターの資格をもつ安藤忍さんの愛情こもった手料理
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ネイチャーガイドにおまかせ、四季を通して楽しめるヒッコリウィンドのガイドメニュー

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家族ぐるみのおもてなしにも大感激ですが、ヒッコリーウィンドの魅力は、なんと言ってもプロが大自然の水先案内人となってくれるガイド付きの宿であること。例えば大人気の湿原カヌーも、ほかでは見られないサンクチュアリや、星空カヌーも実現してくれます。

カヌーは、水面近くの目線で走行するので湿原のような地形では、プロの方が一緒でないと迷子になってしまいます。安全に留意しながら、湿原を上って野鳥のサンクチュアリともいえる領域まで連れて行ってもらえるのは、アウトドアのプロのガイドさんがいるヒッコリーウィンドならでは。鶴居村を拠点として知床、羅臼方面まで自然観察に訪れるメニューもあり、四季折々の北海道の楽しみ方を伝授してもらえます。

またプロのカメラマンでもある安藤氏自らが初心者からハイアマチュアまでカメラや写真の撮り方を教えてくださるので、ただ自然を愛でるだけで終わらないのが人気の秘密。

季節に応じて必要になるアウトドアのギアは、レンタルもあるので相談してみるのもいいでしょう。

鶴居村のヒッコリーウィンドではみんなで温泉にいきます

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バス付の部屋もあるのですが、ヒッコリーウィンドでは送迎付きで近くにあるホテル、グリーンパークつるいの日帰り温泉に行きます。入浴料大人520円、小人310円。フロントでは、日帰り入浴スタンプカードを発行してもらえます。

昭和な面影を残した温泉。ロビーでは、タンチョウ鶴のモービルが迎えてくれます。ここは、天然温泉かけ流しが売り。露天岩風呂、サウナ、ジャグジー、水風呂が楽しめて、お肌がつやつやに。お土産の売店では珍しい熊肉の缶詰も買えますよ。

温泉は、アウトドアでアクティブな一日を過ごした体の疲れを癒してくれます。

一度訪れるとまた行きたくなる宿。四季折々の釧路の美しさ、人の温かさの虜になってしまいます

ヒッコリーウィンドの予約は、リピーターが多いだけあって、なかなか難しいです。現在、同じ敷地内にギャラリーを建築中。これからの滞在に楽しみが増えました。

またヒッコリーウィンドではガイドの傍ら、地元の美味しいお店にも案内してもらえます。空港までの帰り道、地元の人たちがよくいく釧路市内の回転寿司店に連れて行ってもらえることも。どのネタも美味しいですが、クジラのお寿司は絶品。他ではなかなか味わえません。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/17−2016/09/19 訪問

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