まさに平安絵巻!京都・城南宮「曲水の宴」と美しい初秋の庭

まさに平安絵巻!京都・城南宮「曲水の宴」と美しい初秋の庭

更新日:2016/10/21 13:07

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
京都市南部にある城南宮では例年春と秋の2回(4月29日の昭和の日と11月3日の文化の日)、平安王朝の文化を伝える「曲水の宴」が開催されます。当日は平安の庭など城南宮の神苑が無料公開(午前9時〜午後4時)され、美しい庭園で季節の植物を堪能することもできます。平安絵巻を現代に再現した「曲水の宴」の見所と秋の美しい神苑の風景を紹介します!

素晴らしい庭園が無料に

素晴らしい庭園が無料に

写真:古都の U助

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城南宮といえば枝垂れ梅があまりにも美しく咲く場所として知られていますが、秋の梅の紅葉もとても美しいです。城南宮の神苑は昭和の小堀遠州と例えられた中根金作の作庭。お庭は本殿のある境内をぐるりと取り囲むようにして、150本もの枝垂れ梅のある春の山、曲水の宴の舞台となる平安の庭、城南離宮の庭、桃山の庭、室町の庭の5つのエリアで構成されています。

例年「曲水の宴」が催される11月3日の文化の日にはこの素晴らしいお庭に無料で入場することができ、本格的な紅葉にはまだ少し早いものの、様々な秋の植物を堪能しながら「曲水の宴」会場、平安の庭へ進むことができます。

早めに来場しよう

早めに来場しよう

写真:古都の U助

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城南宮がある京都市南部の鳥羽一帯はかつて貴族たちの別邸が建ちならび、平安時代後期には白河、鳥羽、後白河上皇らが使用した鳥羽離宮も置かれた風光明媚な地。国道一号線をはさみ城南宮の西側には鳥羽離宮跡公園があります。

平安王朝絵巻を再現したような「曲水の宴」、城南宮では例年春と秋の2回開催されています。会場となる平安の庭へと笙や篳篥(ひちりき)、竜笛などの奏者や白拍子の他、男性五人、女性二人、計七人の平安装束に身を包んだ歌人らが入場してくるところからスタート。

当日は観覧用に椅子も設置されるので、早めに来れば座って見学することも。人気の行事なので早めに来場してお庭を見たり席の確保をするのがおすすめです。

まさに平安絵巻

まさに平安絵巻

写真:古都の U助

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7名の歌人のうち、男性5名は狩衣(かりぎぬ)、女性2名は小袿(こうちぎ)を着用し平安の庭を流れる遣水(やりみず)の傍らに着座します。そして白拍子の舞の後、その年の歌のテーマにあわせ和歌を詠み、上流から小船のごとく流れてくる羽觴(うしょう)という鳥の形をした杯のお神酒を飲み干します。

全員の和歌ができあがると短冊が集められ、マイクを使い神職によって朗詠された後神様に奉納されます。

ちょいちょーいと

ちょいちょーいと

写真:古都の U助

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曲水の宴では可愛らしい水干(すいかん)姿の2人の童子にも注目です。童子は和歌を集めたり、羽觴が遣水の途中でつかえてしまったときなど棒を用いて先へ流したりと大活躍!

また、曲水の宴が終わると一般の参拝者による人形流しも行われ、厄祓いをすることもできます。和紙でできた人形が遣水につかえても童子たちがしっかり流してくれるので安心です。

色づき始める桜の紅葉

色づき始める桜の紅葉

写真:古都の U助

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春は梅や桜の花が美しい城南宮の神苑ですが、秋の桜の紅葉もまた素敵です。一旦平安の庭を出て、桃山の庭、室町の庭、城南離宮の庭の3つの庭園も曲水の宴の当日は無料で見学する事ができるので、見逃さないようにしましょう!桃山の庭は枯山水、室町の庭は池泉回遊式庭園で、春には池のほとりの藤やツツジが美しく咲き乱れます。

桃山の庭と室町の庭の間には、茶室・楽水軒もあり、美しいお庭を眺めながら巫女さんが出してくれるお菓子とお抹茶を楽しむこともできます。

その他に

雨天の場合は、神楽殿の表舞台で、白拍子の舞と和歌の披講が行われます。
通常時の神苑入場料は600円、お茶席の志納料は300円です。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/03 訪問

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