名水百選「柿田川」で見る、日本一街に近い鮎の遡上!〜清水町〜

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名水百選「柿田川」で見る、日本一街に近い鮎の遡上!〜清水町〜

名水百選「柿田川」で見る、日本一街に近い鮎の遡上!〜清水町〜

更新日:2014/09/08 14:04

sachieのプロフィール写真 sachie 伊豆史女、伊豆専門ナビゲーター

国の天然記念物で、富士山の伏流水が湧き出る、静岡県清水町にある柿田川。この川では、11月下旬から12月上旬にかけて、数千匹もの鮎が遡上してきて、産卵が見られます。「鮎を見るんだったら、いっぱい歩くの?」と思うかもしれませんが、柿田川はショッピング街や国道のすぐ近くにあるんです。透明度抜群の美しい川で繰り広げられる自然の営み、神秘的な柿田川の見所や、訪れておきたいスポットをご紹介します。

まるで水のパワースポット

まるで水のパワースポット

写真:sachie

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「水の山」と言われる富士山。そんな山麓の東側に富士山の地下水が湧き出る柿田川があります。柿田川は、東京から大阪へ続く大動脈とも言える国道1号線のすぐ横。そのため、気軽に立ち寄れ、あまり歩かずに川へ行くことができます。

そんな柿田川に湧き出る一日の水の量は、約100〜110万トン。日本一の水量を誇り、綺麗な水が流れる川で、これはそんな柿田川の第二展望台からの眺め。
コバルトブルー色した水が何とも鮮やかで、まるで吸いこまれてしまいそうな美しさ。ここを訪れたら絶対に見ておきたいスポットで、水底をよく見ると、水が湧き出て砂が舞い上がる様子や鮎の姿が。陽に照らされると、鮎の影が水底に映し出され「ゆうゆう」と気持ちよさげに泳ぐ光景が見られます。

ここを訪れるなら、晴れの日がポイント。より鮮やかな青々とした様子が見られますよ。

触って体感!

触って体感!

写真:sachie

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眺めた後は、水に触れてみませんか?

こちらは、先程ご紹介した第二展望台近くの、貴船神社横の階段を下りた所にある「湧水広場」。水深はそれほどないので、サンダルのまま直接、川に入って水に触るなど、水と親しめる空間。夏になると水遊びを楽しむ親子連れで賑わう人気のスポット。柿田川の水温は、年間を通して約15度とほぼ一定で、夏でも冷たすぎるほどひんや〜り。
是非、触って体感してみて下さいね。

かつて柿田川は「泉川」と呼ばれ、戦国時代には柿田川一帯の自然のままの地形を利用した城があった場所。ここは深い谷を利用して使われていた「二ノ洞」だったとされる歴史ロマン溢れるところです。夢は果たせなかったものの、隠居のための城を造営しようとした将軍「徳川家康」をも引きつけた、魅力ある素晴らしい風景が今も広がっています。

躍動感ある鮎の産卵

躍動感ある鮎の産卵

写真:sachie

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湧水広場から駐車場方面へ歩くと、程近くに「湧き間」と呼ばれる浅瀬があります。岩の間からこんこんと水が湧き出し、鮎の産卵シーズンになると、ここで鮎の産卵行動が見られます。

ぎりぎりの浅瀬で、ぴちゃぴちゃっと水しぶきを上げながら、激しく尾を揺らす鮎。懸命に直向きに産卵する姿は、神秘に満ち、生命の凄さを感じる瞬間! 美しい自然が失われていく中、目の前で見れるのは貴重な経験です。しかも、街から近い場所でこのような鮎が見られるのは、おそらくここだけでしょう。

沢山の鮎が見られますが、ここで見られる鮎はほんの一部。次は、第一展望台からの遡上した鮎をご覧いただきましょう!

大量の鮎に思わず「うわぁ〜」

大量の鮎に思わず「うわぁ〜」

写真:sachie

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こちらは、第一展望台からの眺め。
産卵期になると、川を遡上してきた無数の鮎が見られ、その数は数千匹とも言われています。川底を埋め尽くさんばかりのこれだけの鮎を見る機会はあまりなく、誰でも感激してしまうはず。

そんな鮎を狙って、サギなど野鳥の姿も見られます。緑が多い柿田川一帯には、年間を通してさまざまな野鳥が飛来します。そのため、バードウォッチングにも絶好のポイントになっています!

産卵のシーズンは、運が良ければ渓流の「翡翠」と言われる、体が青緑色とオレンジ色をした「カワセミ」が見られるチャンス。一瞬にして獲物を仕留める姿は見もの! 絶対に見たいという方は、双眼鏡の持参をお勧めします。

清流の証拠!綺麗な水でしか咲かない「ミシマバイカモ」

清流の証拠!綺麗な水でしか咲かない「ミシマバイカモ」

写真:sachie

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水は生命の源。多量の水が湧き、しかも綺麗な水が流れる柿田川は、動植物の宝庫。珍しいアオハダトンボ・ゲンジボタルなど約68科目145種の陸上昆虫類、アマゴ・モクズガ二などの魚や甲殻類などが生息。

柿田川を代表する花で、固有種の「ミシマバイカモ」も生育しています。ミシマバイカモは、梅の花に似た白い花を咲かせ、手のひら形をした「浮き葉」を付けるのが特長。清流でしか育たないので、水質のバロメーターになっています。

生育している区域は、川の上流・中流。川の中で咲くので、残念ながら直接見るのは困難。
ですが「どうしても見たい」と言う方は、柿田川から車で約5・6分の三島市にある「楽寿園」や、同じく三島市の佐野美術館前にある「三島梅花藻の里」で、沢山の梅花藻を目にすることができます。ちなみにこの写真は楽寿園で撮ったもの。一般的に花を咲かせるのは、5月から9月頃ですが、柿田川の梅花藻は一年中花を咲かせているそうです。

三島梅花藻の里の隣にあるお店「雅心苑」では、夏限定で、湧水を使った湧水ゼリーの販売をしているので、是非お土産にいかがですか?

おわりに

ご紹介した第二展望台の近くに貴船神社があります。神社は、縁結びにご利益のある神様が祀られ、恋愛・結婚・子宝にまつわる噂のスポット「ふじのくにエンゼルパワースポット」になっています。鳥居から神社へ向かう「えんむすび通り」にある紅白の丸い石「おむすび」に良縁を願って触れると、ご利益があるそうですよ。

鮎の遡上は自然相手のことなので、その年によって見られる鮎の数や日にちは異なります。
見逃したくない方は、下記のMEMO【清水町観光協会】より、こまめにチェックして確認してから訪れるのがお勧め。

生命を繋ぐ計り知れない不思議な自然模様を目の前で見て、生命の尊さ・素晴らしさを感じてみる旅もなかなかいいものですよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/10/23 訪問

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