写真:木村 優光
地図を見る「栄摂院」は「金戒光明寺」の塔頭で、位置的には「金戒光明寺」境内の西にあり、北側には紅葉の大名所として名が知れ渡った、「真正極楽寺(真如堂)」が控えます。紅葉の名所に挟まれた形の位置関係ですが、「栄摂院」は知る人ぞ知る紅葉の隠れ名所!なかなかその存在を知る人はなかなかいません。
しかし、「金戒光明寺」と「真如堂」を結ぶ寺院内参拝路上に山門がありますので、注意しながら歩いていれば、「栄摂院」の山門を見つけることはできます。塔頭ですが、朱色に塗られた鮮やかな山門からは、中の様子を伺うことができます。覗き込むように内部を見ると、境内の奥側に立派でなおかつ真っ赤な紅葉が植えられています。
ゆっくりと中へ足を踏み入れると、手前には墓所があり、本当に入っても良いのか躊躇しそうな雰囲気ですが、迷わずさらに進んでみましょう。ちなみに立入が禁止されている場合は、その場所に簡易的な柵が設置されています。
写真:木村 優光
地図を見る山門をくぐってまず驚かされるものとしては、本堂横に植えられた巨大な紅葉!色合いも真っ赤で、本堂とのコラボレーションは素晴らしすぎます!しかも周りが青々とした木々に囲まれているため、真っ赤な色彩がさらに浮かび上がり、一躍人気者状態!
『紅葉』という漢字は『くれないのはっぱ』と書きますが、ここの紅葉は『くれない』と言うよりか『赤』!燃え上がるような紅葉に魅了されない人なんているはずがありません。横には著名人が眠る墓所があり、先へ進む前に手をあわせると良いかもしれませんね。
写真:木村 優光
地図を見る上の真っ赤な紅葉を見た後は、寺社建物のある側にアクセスしてみましょう。中門があるのでいざ中へ!すると今までいた世界とは異なる空気が流れる空間に出くわします。当然のごとく、初見の方は中門で立ち尽くしてしまいます。
枯山水庭園に覆いかぶさるような、色とりどりの紅葉と、枯山水周りの苔との相性が絶妙すぎて、しばし見とれること間違いなし!まさにここだけの世界観があるようで、流れる時間を気にせず何時間でも見ていられる感覚になります。
書院の縁側は座ったまま庭園を眺めることができるスペースとなっているため、ゆっくり庭園を眺めたい方は、縁側に座ってみましょう。庭園の中には仏様がいらっしゃり、石灯籠が置かれています。この配置レイアウトがまた絶妙で、訪問した人の心を掴んだまま離さないかのようで、ついつい長居してしまいます。これぞまさに京都マジック!
写真:木村 優光
地図を見る書院の縁側からさらに建物沿いの裏へ回り込んでみると、紅葉はもちろんのこと、竹林が姿を現します。またここも色彩コントラストが非常に美しく、しばし見とれてしまいます。立ったままですと疲れてしまうので、書院の縁側に腰を下ろして、しばし観賞してみましょう。
そして、さらなる奥には井戸がありますが、この井戸から引いた水は『黒谷明星水』と呼ばれ、京都名水のひとつに数え上げられるほど!『黒谷』は「金戒光明寺」の別名で、『明星水』は、井戸から湧き出た水に空から明星が落ち、そこから菩薩様が現れたとの言い伝えからです。
そして当時の皇族や公家の方々は、この明星水を利用して、茶を楽しんだそうです。とても由緒ある水ということですが、現在は井戸の間近まで立ち入ることができず、明星水を一目見ようとしても見ることができないのが残念です。しかし、井戸自体は立入可能範囲から見ることができますので、一目見ることをオススメします。
「栄摂院」の半径1km圏内には、「平安神宮」「真如堂」「金戒光明寺」など、京都を代表する寺院がたくさんあり、それらを含めて「銀閣寺」まで辿れば、京都市洛東の名所はほぼおさえることができます。
「栄摂院」へのアクセスも京都駅から市バスを利用すれば1本!名所をたくさん観光したい方は、主要駅前などからレンタサイクルの利用がオススメ!
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(2024/4/18更新)
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