秩父鉄道乗り撮り歩き〜何度も追い抜き何回も撮影できるSL

秩父鉄道乗り撮り歩き〜何度も追い抜き何回も撮影できるSL

更新日:2021/05/08 16:26

もんTのプロフィール写真 もんT チューター、フリーライター
都心から最も近い蒸気機関車!埼玉県の熊谷駅から奥秩父の三峰口駅まで週末を中心にSL列車「パレオエクスプレス」が運行されています。このSL、車を使わず電車利用でも何度も追い抜いて撮影ができるんです!今回は秩父鉄道を利用して効率よく撮影ポイントをまわるモデルコースをご紹介しましょう。最後はSL列車乗車も楽しんで♪

昨今の状況により、施設等の営業日や営業時間などに変更が生じている場合があります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、Go To トラベルキャンペーンについては全国で一時停止となっています。お出かけの際はしっかりと新型コロナウイルスの感染予防および拡大防止対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

SL「パレオエクスプレス」とは…

SL「パレオエクスプレス」とは…

写真:もんT

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「パレオエクスプレス」は秩父鉄道が1988年3月より運行しているSL列車です。秩父地方で発見された海獣「パレオパラドキシア」の化石にちなんで、この愛称がついています。
土・休日や春休み・夏休みの時期を中心に、熊谷駅から奥秩父の三峰口駅までの間を1往復しています。C58型蒸気機関車が12系客車4両を牽引します。
起点の熊谷駅までは東京駅から上越新幹線でたったの40分!思い立ったら気軽に行けるのがSLファンにはうれしいですね。

「エクスプレス」と称していても急ぐ人には乗車をお勧めできません…。各駅停車で行くよりも所要時間はかかります。途中駅では後続の普通電車に追い抜かれてしまうほど。
しかしだからこそ追いかけて先回りができ、何回か走行シーンを撮影できるのです。
土・休日の三峰口行き「パレオエクスプレス」について言えば3回もチャンスが!
このように1本のSL列車の走りを車を使わずに電車利用で3度も撮影できるのは、ここ秩父鉄道だけです。

SL列車乗車には目的地までの乗車券や各種フリー切符にプラスして、「SL座席指定券」(¥740)か「SL整理券(自由席)」(¥520)が必要です。
電話や秩父鉄道ホームページにて予約が可能ですし、JR東日本のみどりの窓口でも購入できます。混雑していなければ当日でも購入可能です。

乗車券については、土・休日あるいは春休み・夏休みシーズン中は、全線乗り放題の「秩父路遊々フリーきっぷ」がお得!
熊谷から長瀞以遠を往復する場合は、この切符のほうが普通乗車券よりも割安になります。

「秩父路遊々フリーきっぷ」 
大人¥1600 こども¥800
発売当日限り、秩父鉄道全線(羽生〜三峰口)が乗り放題
発売日:
土曜日・日曜日・祝日 および
年末年始期間
ロウバイ開花期間(1月中旬から3月初め)の毎日
春休み期間(3月下旬から4月初旬)の毎
芝桜開花期間(4月中旬から5月初旬)の毎日
夏休み期間(7月20日から8月31日)の毎日
発売箇所:秩父鉄道各駅

SL「パレオエクスプレス」の運転日・時刻およびその他の全列車の時刻、さらに運賃やお得な切符の詳細などは秩父鉄道のホームページにて確認できます。
なお、平日と土・休日ではかなりダイヤが異なるので気をつけてください。しっかり確認して、さあ出発!

以下、土・休日に行きの(三峰口行き)のSLの撮影を楽しんで、帰りは乗車も体験する!いう場合のモデルプランを紹介しましょう。

寄居までは平野部を快走!

寄居までは平野部を快走!

写真:もんT

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まずは平野部を疾走するシーンを撮ることにしましょう。
SL「パレオエクスプレス」の前に走る熊谷9:58発の三峰口行きに乗って、明戸駅で降ります。(10:10着)改札を出て線路に沿って三峰口方面へたった1分!明戸駅はずれの線路脇でフェンス越しに広角〜標準レンズでカメラを構えます。

パレオエクスプレスが軽快に駅を通過していきます。通過時刻は熊谷発車およそ17分後、10:27頃です。蒸気機関車と列車全体で駅のホームなど背後が完全に隠れるように撮ると、なかなか良い絵になるでしょう。春は線路脇の菜の花が彩りを添えてくれます。

撮影後は、後続の普通電車で後を追います。土・休日であれば明戸10:41発の三峰口行きがすぐにやって来ます。この普通電車、寄居でパレオエクスプレスを追い抜きますが、そのまま乗車して秩父路の車窓を満喫しましょう。

進行方向左手に荒川の渓谷が見えてくると、間もなく秩父鉄道沿線随一の景勝地長瀞〜。次の撮影ポイントへ向かうべく、長瀞駅の一駅先、上長瀞駅で下車しましょう。(11:17着)

秩父鉄道のハイライト!荒川を渡る絶景!

秩父鉄道のハイライト!荒川を渡る絶景!

写真:もんT

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上長瀞駅の改札を出たら駅前を右手に向かい、道なりに踏切を渡ります。渡ってすぐ、左方向(南)へ伸びていく未舗装の細い道を進みましょう。やがて、舗装された細道と合流します。目の前の林の向こうは、もう荒川河岸の断崖です。すぐそばの空き地と林の間を抜けると、断崖を下って行く獣道が見つかります。足場が悪いので気をつけて川岸の岩場へと降りて行ってください。

ここまで駅から10分ほど。川岸の岩畳から鉄橋を渡るパレオエクスプレスをサイドから撮ることができます。長瀞駅発車約5分後、土・休日ダイヤなら11:42頃にこの鉄橋を渡ります。この場所は、とりわけ秋の紅葉シーズンには背景の山が美しい秋色に染まり、彩り豊かな風景となります。
鉄道ファンのみならず、すべての人にお勧めの撮影ポイントです!

もうこれで十分撮影した!という方は、この近辺で食事と観光を楽しんで、帰りは長瀞駅15:13発の熊谷行き「パレオエクスプレス」に乗って旅を締めくくる…というコースも良いかもしれません。上長瀞駅前にはおいしいお蕎麦屋さんが数軒集まっています。お勧めは秩父名物「くるみ蕎麦」。それから秩父のきのこを使ったお蕎麦も!

・もみの木
営業時間 11:00−15:30 (定休日:木曜日)
くるみだれ蕎麦 ¥1000 など

・うちだ
営業時間 11:00−17:00 (定休日:金曜日)
たっぷりきのこのつけ汁蕎麦 ¥900 など

終着駅三峰口へ…最後の力走!

終着駅三峰口へ…最後の力走!

写真:もんT

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SL撮影がメインであれば、昼食はちょっとがまんして、さらにその先を目指します。荒川橋梁をわたるSLを撮影後、急いで来た道を上長瀞駅へ戻りましょう!ちょっと慌しいのですが、まっすぐ駅に向かえば11:56発の三峰口行きに十分間に合います。

この普通電車、秩父駅で「パレオエクスプレス」を追い抜き、先を行きます。終点三峰口の一駅手前、白久駅で下車しましょう。(12:33着)駅前を右(三峰口方面)へ歩くとすぐ、右手の線路方向へ向かう小道があります。そこを入って道なりに進み、踏切を渡ったあたりがちょうど良いポイントです。

ここまで白久駅から5分ほど。終着駅へ向かう最後の力走シーンが撮れます。パレオエクスプレスの通過時刻は三峰口到着の4分ほど前、12:46頃です。

撮影後は、次の普通電車まで少し時間があるので三峰口駅まで歩きましょう!1.5キロほどなので、歩いても20分ほどです。三峰口駅にたどり着く頃には、蒸気機関車が客車から切り離されて点検や入れ換え作業が忙しく行われています。駅構内はずれの線路脇から存分に記念撮影ができます。

さてここで昼食ですが、手早く食事を済ませたいなら駅の立ち食いそばがお勧め。特に山菜そばは奥秩父の山里の味です。

・三峰口駅そば
SL「パレオエクスプレス」運転日のみ営業
山菜そば¥500 など

浦山口の名水と俯瞰撮影を楽しむ!

浦山口の名水と俯瞰撮影を楽しむ!

写真:もんT

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さて帰りはぜひともSL「パレオエクスプレス」に乗車したいものですが、最後にもう1箇所、お勧めの撮影ポイントがあります。帰りの「パレオエクスプレス」は三峰口を14:03に発車しますが、その前の13:47発の羽生行き普通電車に乗って、浦山口駅へ先回りしましょう。(14:00着)駅前を線路に沿って熊谷方面へ道なりに下り、右折して線路ガード下をくぐって直進します。

左手の山からはこんこんと湧き水が…。これが浦山口の「不動名水」です。秩父は水もおいしい!この水を水筒につめて、これからちょっとした山登りをします。山の方へ少し上っていく細道を入ってすぐ、左手に赤い鳥居があり、山腹の祠へと石造りの階段が延びています。そこを上りきったところ、さらに左へ登る獣道が…。そこをがんばってもう少し登ると、浦山口駅と駅手前の鉄橋を俯瞰できるパノラマが広がります。ここまで駅から10分ほどです。

帰りのSLはほとんど下り勾配を走りますが、この周辺は熊谷方面に向かって上り勾配になっているために、数少ない迫力ある力行シーンが撮影できます。「パレオエクスプレス」通過は、三峰口発車の約15分後、14:18頃。撮影後は来た道を戻り、水分補給、そして浦山口14:43発の普通電車で追いかけましょう。長瀞駅で「パレオエクスプレス」に追いつきます!

ここからは熊谷までの約1時間「パレオエクスプレス」乗車を楽しんで!普通電車を先に通した後すぐの15:13発車です。

おわりに

いかがでしたか?
今回紹介したポイント以外にも、秩父鉄道沿線には四季折々の美しい風景とSLを絡めて撮れる場所がたくさんあります。往復の道中で自分のお気に入りのポイントを見つけたら、そこで撮るのも良いでしょう。どうぞ思い思いに秩父路の蒸気機関車をお楽しみください!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/10/18 訪問

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