ミステリー界の巨匠宅。池袋・旧江戸川乱歩邸は週2日だけ無料公開!

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ミステリー界の巨匠宅。池袋・旧江戸川乱歩邸は週2日だけ無料公開!

ミステリー界の巨匠宅。池袋・旧江戸川乱歩邸は週2日だけ無料公開!

更新日:2016/10/25 16:50

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 癒しとハイコスパの宿探求家、おいしいもの探検家

池袋は東京きっての繁華街。実はこの地に、日本を代表するミステリー作家 江戸川乱歩が終の棲家にしていた、土蔵付きの家があるのをご存知でしょうか?
立教大学江戸川乱歩記念 大衆文化研究センターは、立教大学池袋キャンパスにある施設の一つ。ここは江戸川乱歩が約30年間過ごした旧家で、水曜・金曜の週2日だけ公開されています。乱歩も大好きだった池袋で、ミステリアスな時間を味わってみてください。

表札から判明。江戸川乱歩はペンネームだった

表札から判明。江戸川乱歩はペンネームだった

写真:安藤 美紀

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立教大学江戸川乱歩記念 大衆文化研究センターへのアクセスは、池袋駅 西口から徒歩7分。池袋の雑踏を過ぎ、立教大学池袋キャンパスの5号館と6号館の間にある細い道を進むと到着します。

ここは引っ越し魔だった乱歩が70年の生涯のうち、31年を過ごした旧家。40回以上も引っ越しを繰り返した乱歩ですが、最終的に行き着いたのがこの家なのです。やはり乱歩は、池袋という街が大好きだったのでしょう。

入口には「平井太郎」と「平井隆太郎」の表札が並んでいます。あれっ、江戸川さん家じゃないの…?と驚きますが、江戸川乱歩という名前は実はペンネーム。本名は「平井太郎」で、アメリカのミステリー作家エドガー・アラン・ポーの名前をそのまま当て字にしたのが、江戸川乱歩です。そして「平井隆太郎」は乱歩の息子さんです。

入口は、乱歩の遊び心が垣間見える場所。表札を確かめたら、中へ入っていきましょう。

旧江戸川乱歩邸が一般公開されるのは、毎週水曜日と金曜日のみ。料金は無料で時間は、AM10時30分〜PM4時までです。予約は不要ですが、休日は見学できませんので注意してくださいね。

ファン必見!玄関には乱歩の愛用品を展示

ファン必見!玄関には乱歩の愛用品を展示

写真:安藤 美紀

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玄関には、乱歩が愛用していたメガネ、文具、ベレー帽が展示ケースに入れられ、大切に保管されています。今見てもお洒落で、センスの良さがうかがえるものばかり。そしてその横には、乱歩が書いた直筆原稿が。まるで乱歩の温かい息遣いまで聞こえてきそうな愛用品がすぐそこにあり、ファンにとってはドキドキ!

旧江戸川乱歩邸はすべて写真撮影OK。気に入ったものは、どんどんカメラに収めていきましょう。

応接間には乱歩の肖像画も

応接間には乱歩の肖像画も

写真:安藤 美紀

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ここは、乱歩自身が設計したという1F洋間のモダンな応接室。窓が大きく、天井が高い東南角部屋で、陽の光がたっぷり降り注ぎます。いかにも居心地が良さそうですよね!

ファンの方はもうお分かりかもしれませんが、応接間の壁にかけられているのは、生前を偲ぶ乱歩の肖像画。これは、乱歩の還暦祝いで贈られたレアな作品です。そして飾り棚には、愛用のステッキが…。また扇風機の横にある背もたれの高い椅子は、家族で集まるときに乱歩が好んで座ったという、乱歩用の椅子です。

応接間をじっくり観察すれば、池袋に暮らした“リアルな乱歩の姿”を感じ取ることができます。部屋の中に入ることはできませんが、扉が取り払われ、見やすくなっています。ここは見ごたえがある場所なので、時間をとってゆっくりご覧ください。

乱歩の原点が詰まった土蔵

乱歩の原点が詰まった土蔵

写真:安藤 美紀

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ファンの胸を膨らませるのが、母屋の奥にある土蔵です。怪しい雰囲気を醸し出す土蔵は、正面から見るよりも裏側から見る方が風格と凄みが増します。土蔵全景の写真を撮るなら、裏側のアングルがおすすめですよ。

ここは豊島区指定有形文化財にも指定される、珍しい土蔵。堅牢な外観の他に、土蔵の扉についた鉄製のカンヌキも、当時の様子を彷彿させる重要なアイテムの一つ。実際に触ってみると、1人では開け閉めするのも難儀なのがよく分かります。

乱歩の膨大な蔵書は、この土蔵の中、母屋内の書庫、立教大学図書館の保存書庫に分けられ保管されています。立教大学図書館のホームページで所蔵内容が確認できますので、気になる方は一度のぞいてみるといいでしょう。

乱歩が収集した本とは…?

乱歩が収集した本とは…?

写真:安藤 美紀

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残念ながら一般の人は土蔵に入ることはできませんが、ガラス越しに乱歩の集めた本を眺めることができます。これがまた圧巻!ファンの方は一見の価値ありです。

1Fは、洋書ミステリーが中心。かなり知識人だったため、ドストエフスキーやトルストイなどの哲学書や、海外の犯罪心理学本などマニアックな本がずらりと並びます。

2Fは、乱歩が収集した江戸時代の版本や写本類、保存用の自著などが集められています。貴重な文学書などは破損を防ぐため、立教大学の保存書庫で保管されていますが、こちらには乱歩の手で一つ一つ丁寧に書かれた収納箱の背表紙も…。整理魔と呼ばれた乱歩の几帳面さが、あちこち出ている空間になっています。

池袋に眠るミステリアスな空間へ

小学校の頃、図書館で江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを読み、明智小五郎や少年探偵団、怪人二十面相が永遠のアイドルだった…という方も多いのではないでしょうか。今でも宝塚で明智小五郎を題材とする公演が上演されたり、2017年1月からは「少年探偵団」シリーズをリメイクしたTVアニメ「超・少年探偵団NEO」の放映が決定したり。乱歩ファンは、海外から日本の老若男女まで層が厚く、今もなお旧江戸川乱歩邸を訪れる人が跡を絶ちません。

池袋は有名な繁華街ですが、時には知られざるスポットへ足を運んでみてはいかがでしょうか。入館無料、写真撮影も出来る池袋のミステリアスゾーンで、乱歩の世界を体験してみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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