写真:沢木 慎太郎
地図を見る京都の観光名所、嵐山。渡月橋を渡り、3キロほど奥に入った奥嵯峨野。ここに、独特の風情が感じられる「愛宕念仏寺」があります。写真は本堂。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「愛宕念仏寺」へのアクセス・行き方は、京都バスの「愛宕念寺前」で下車するとスグ。JR京都駅や三条京阪からもバスが出ていますが、一番の最寄り駅の阪急嵐山駅からアクセスするのが便利です。清滝行きのバスに乗り、「愛宕念寺前」のバス停まで約20分。嵐山駅付近でレンタサイクルを利用される方は、坂道が多いので電動式自転車を借りると良いでしょう。写真中央は、ふれ愛観音堂。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る奥嵯峨野までは足を伸ばす人は少なく、「愛宕念仏寺」は超穴場の紅葉&観光スポット。特に朝夕では、ひっそり静かな古都の風情を楽しむことができます。写真は、地蔵堂。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「愛宕念仏寺」の創建は8世紀。しかし、現在の地に移転したのは1922年です。比較的に新しいお寺。鎌倉時代に作られたご本尊の厄除け千手観音(十一面千手観世音菩薩/写真中央)は、本堂とともに国の重要文化財です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ふれ愛観音堂・絵馬堂」も、見どころの一つ。お堂の中には、金色の観音さまが置かれ、手で触れてもいいことになっています。ふれ愛観音さま(写真)は、手に触れることで、身体も心の痛みも和らげてくれる優しい仏さま。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る愛宕念仏寺の背後には、“火伏せの神”として信仰されている愛宕山があります。この神さまをお祀りし、平安時代から京の都を火災から守ってきた本地仏「火除(火伏)地蔵菩薩坐像」を安置する「地蔵堂」も見どころ。また、山の斜面に建つ「三宝の鐘」(写真)も風情があります。三つの鐘の音律で仏の心を伝える鐘とされています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「愛宕念仏寺」の最大の見どころは、かわいい阿羅漢さま。まるで、ゆるキャラ地蔵です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る空に向かって大きく口を開け、楽しそうにガハハと笑っていたり、穏やかなお顔で微笑していたりと、なんとも個性的な阿羅漢さま。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る楽しそうな阿羅漢さまが、約1200体。「愛宕念仏寺」は別名、“千二百羅漢の寺”と呼ばれています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「愛宕念仏寺」の阿羅漢さまは、何ともユニーク。思わず、クスクスと笑いが込みあげてきます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは猫を抱いている阿羅漢さま。その隣は、なんと米俵を両手に持っています。どれ一つ同じものはありません。ほのぼのとしたお姿に、ほっくり心がなごみます。このお寺は、微笑みのパワーがもらえる場所。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこれらの阿羅漢さま。一般参拝者がお寺の復興を祈念して、心を込めて彫ったもの。「愛宕念仏寺」は、もともとは東山にありました。しかし、天災などで荒廃を繰り返し、現在の地で本格的に復興が始まったのは1981年のこと。
先代の住職さんが「境内を羅漢像でいっぱいにしよう」と呼びかけたところ、まったく素人の方たちが羅漢彫りに協力し、10年後には約1200体に。一般の人々による手づくりの阿羅漢さまはとても素直で、見る者を引き寄せる魅力があります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る阿羅漢というのは、釈迦の弟子のこと。仏の教えを伝えた聖人です。“羅漢さん”と呼ばれることも。日本では、戦災などで多くの人命が失われた時に、その霊を慰めるために五百羅漢が作られました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る先代の住職さんは戦地に赴いた時に、何千何万体もの壊れた仏像が出てくる夢を見ました。仏師でもあるご住職は「もしかしたら、私に直してもらいたいのかもしれない」と思いました。そこで、「修理するので日本に帰らせてくれないか」と仏像に話しかけたところ、夢から覚めました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るその願いが叶ったのか、ご住職は無事に日本に戻ることができ、京都の三十三間堂や広隆寺、東寺の仏像の修復に全力を尽くしました。そして、10年の歳月をかけて、愛宕念仏寺の境内を阿羅漢像でいっぱいにしました。
ご住職はすでにお亡くなりになられていますが、この世で仏師としての修行を積んだのは、霊界との約束を果たすためだったのでしょう。
「愛宕念仏寺」の阿羅漢さまは、とても自由でのびのび。秋には阿羅漢さまの頭に散り紅葉がつもり、なんとも微笑ましいお姿。こんな風に穏やかに微笑んでいたいものです。
なお、京都の嵯峨野の見どころについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEM0に貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
<基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5
電話番号:075-865-1231
アクセス:京都バス「愛宕念寺前」(阪急嵐山駅発、JR京都駅発、三条京阪発など)
拝観時間:8時〜17時
2017年9月現在の情報となります。変更となる場合がありますので、公式サイトなどで最新情報を必ずご確認ください。
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(2024/10/3更新)
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