神戸高速鉄道「新開地駅」は、阪急、阪神、山陽、神戸電鉄の4私鉄が乗り入れる一大地下ターミナルです。「新開地駅」では4私鉄の車両が乗り入れており、大変賑やか。次々と電車が入線するので、鉄道ファンにとっては、たまらない駅でしょう。なお、神戸高速鉄道は線路、駅、設備のみを保有しており、神戸高速鉄道の車両は存在しません。
「新開地駅」は神戸市内にあった各私鉄のターミナルを統合する目的で、昭和43年に開業しました。各私鉄が「新開地駅」に集まり、阪急、阪神、山陽による相互直通運転を開始。その結果、神戸市内の交通事情は劇的に改善されました。現在でも、神戸の交通の要衝として重要な役割を果たしています。
「新開地駅」は阪急、阪神、山陽のホームと神戸電鉄が乗り入れるホームが別々になっています。まず、阪急、阪神、山陽が乗り入れるホームを見ていきます。
「新開地駅」のプラットホームに立ったら駅の側壁に注目してみましょう。現在ではあまり見られなくなった独特のレンガ模様がレトロな雰囲気を醸し出しています。また、広告や看板もどこか昭和チック。プラットホームに立っているだけでも「昭和」を感じることでしょう。2010年から「新開地」駅の運営は阪神電車が担うことになりましたが、駅の雰囲気は全く変わっていません。
なお、駅のコンコースには京都から姫路までのイラスト入り巨大路線図があります。こちらの路線図も、昭和チックで可愛らしいです。ぜひ、チェックしてみましょう。
このようなレトロなプラットホームには、高度経済成長期に登場した電車が次々と乗り入れてきます。写真の電車は山陽電車の3000系です。3000系は神戸高速鉄道の開業に合わせるために、昭和39年〜昭和46年にかけて製造された車両です。
現在の電車では聞かれない重たいモーター音とブレーキ音を出しながら「新開地駅」に到着。この無骨なスタイルがレトロな「新開地駅」にマッチします。このようなレトロな電車は山陽電車と神戸電鉄を中心に次々とやって来るので、いつでも気軽にこのような写真が撮影できます。
阪急、阪神、山陽が乗り入れるホームから上がり、神戸電鉄ホームの横に小さな駅そば屋があります。この駅そば屋の店名は、ずばり「高速そば」!昔ながらの雰囲気が「高速そば」からも漂ってきます。
店内は昔ながらの立ち食いスタイルとなっています。オススメは「天ぷらうどん」。ボリュームたっぷりの天ぷらと関西特有の薄味がマッチします。なお「高速そば」と名乗っていますが、調理スピードは一般的な駅そばと変わりません。
「新開地駅」の改札を出ると「メトロこうべ」と呼ばれる地下街に出ます。ここには、飲食店を始め、様々なお店が軒を連ねています。その中で、ユニークな施設が卓球場です。
卓球場は30分500円、1時間800円からプレーできます。なかなか本格的な設備となっており、誰でも気軽に卓球を楽しむことができます。昼休みや休日になりますと、多くの人々で賑わいます。
「新開地駅」の周辺にも昔懐かしい商店街や映画館が数多く存在します。昔から新開地は「映画の街」として有名で、映画評論家の淀川長治氏も新開地の映画館で感性を磨きました。レトロな雰囲気の中で、映画三昧の休日もいいかもしれません。
なお「新開地駅」には阪急、阪神、山陽、神戸電鉄の全ての種別の電車が停車します。所要時間は神戸の中心地である神戸三宮駅からは阪急・阪神で6分〜7分、大阪梅田からは阪急で34分、阪神で40分かかります。
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