お遍路さんの安全祈願にもおすすめ!「京都三弘法まいり」で弘法大師ゆかりの寺を巡ろう!

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お遍路さんの安全祈願にもおすすめ!「京都三弘法まいり」で弘法大師ゆかりの寺を巡ろう!

お遍路さんの安全祈願にもおすすめ!「京都三弘法まいり」で弘法大師ゆかりの寺を巡ろう!

更新日:2013/11/27 13:40

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター

四国八十八ヶ所と京都。一見したところ接点がないように思えますが、江戸時代、四国八十八ヶ所へ旅立つ前に安全を祈願するため、京都で弘法大師ゆかりの寺院をおまいりするという風習があったとされています。その名も「京都三弘法まいり」。時の流れを経て衰退してしまった「京都三弘法まいり」が今、復興を遂げようとしています。

弘法大師ゆかりの寺院をめぐる「京都三弘法まいり」

弘法大師ゆかりの寺院をめぐる「京都三弘法まいり」

写真:bow

京都で弘法大師とゆかりの深い「東寺」「仁和寺」「神光院」、この三つの寺を”三弘法”と呼びます。京都にはこの三弘法を松の内と呼ばれる正月三日間にお参りすれば、その年一年の厄を逃れることができるという風習が昔からあります。これを「三弘法まいり」と呼び、江戸時代に始まったとされている風習です。(弘法大師の縁日である毎月21日に巡礼するという習わしもあります。)

実はこの「三弘法まいり」、今のような新年の厄除けのお参りだけでなく、江戸時代には四国八十八ヶ所霊場に参る人が道中の安全を祈願する風習でもあったとされているのです。東寺で菅笠、仁和寺で金剛杖、神光院で納札箱を授かり、それを身に着けて人々はお遍路修行へと向かったとされています。

しかし、その風習も明治時代には衰退してしまったため、2012年の春、三弘法の東寺、仁和寺、神光院が「京都三弘法霊場会」を結成して、大々的に「京都三弘法まいり」を復興させるべく記念法要を営みました。

それでは、三弘法霊場を個々にご紹介してまいります。

弘法大師厄除け祈願の寺、上賀茂「神光院」

弘法大師厄除け祈願の寺、上賀茂「神光院」

写真:bow

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上賀茂神社の神職が「霊光の照らした地に一宇を建てよ」という神託を受けたことから建てられたのが神光院です。寺名もそのエピソードが由来という小さな寺院です。

ここは弘法大師が修行を行った寺であり、弘法大師が修行中に眼病治癒のご祈祷をしていたことから、眼病にご利益のあるお寺としても広く知られています。

7月にはきゅうりへ病苦を封じる疫病除け「きゅうり封じ」のご祈祷が行われることでも有名です。「きゅうり封じ」は弘法大師が行ったとされる密教の秘法で、きゅうりに名前と年齢を書き込み、祈祷の後に家に持ち帰り、土に埋めたり川に流したりすると病が失せるといわれています。

御室仁和寺にはミニチュア版四国八十八ヶ所が!

御室仁和寺にはミニチュア版四国八十八ヶ所が!

写真:bow

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御室桜で有名な御室仁和寺。実はこの仁和寺の裏山には御室八十八ヶ所霊場と呼ばれる巡拝が存在しています。

江戸時代、時の仁和寺門跡が当時は四国への巡拝が困難だった為に、四国八十八ヶ所霊場のお砂を持ち帰り、仁和寺の裏山に埋めてその上にお堂を立てて「御室八十八ヶ所霊場」を始めたとされています。約3kmにわたる山道に、お堂(札所)が点在しており、それぞれのご本尊と弘法大師をそれぞれお祀りしているのです。四国八十八ヶ所霊場への準備運動としてもピッタリ!ハイキング気分で八十八ヶ所のご利益が得られるとのことで地元民にも広く知れ渡っています。

なお、仁和寺の重要文化財・御影堂には本尊として弘法大師を祀っていますので、あわせてお参りしておきたいところです。

真言宗総本山・東寺は弘法大師のお寺。

真言宗総本山・東寺は弘法大師のお寺。

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東寺は正式名称を教王護国寺といい、東寺真言宗の総本山であり、根本道場でもあります。

平安遷都と共に建立された東寺を、唐の国で密教を学び帰国した弘法大師が天皇より賜り、真言密教の根本道場としたのです。そんな東寺は今も「お大師様の寺」として庶民に広く愛されています。今でも弘法大師の月命日にあたる21日は「弘法さん」として縁日になっており、東寺の境内には沢山の露店がひしめき、賑わっています。

東寺にも弘法大師を祀る大師堂と呼ばれる国宝の御影堂があり、かつて弘法大師がお住まいになっていたとされています。今でも毎朝6時から、「生身供(しょうじんく)」と呼ばれる弘法大師に朝食を捧げる儀式が行われていて、多くの参拝者が参加します。

「同行二人」京都で弘法大師に出会いましょう。

「同行二人」京都で弘法大師に出会いましょう。

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いずれも弘法大師とゆかりの深い「京都三弘法まいり」。江戸時代の三弘法まいりでは、実際に菅笠、金剛杖、納札箱を授かって四国八十八ヶ所へと旅立っていたのは前述の通りです。

今回復興された「京都三弘法まいり」では道中安全の祈願は行いますが、それぞれの寺の授与品は実物からストラップ型のお守りと、木札守に姿を変えて用意されています。ストラップ、木札守は共に神光院が納札箱、仁和寺が金剛杖、東寺が菅笠と、各々の授与品のデザインが施されています。木札守には専用のケースがあり、最後に満願書を共に入れることができます。(お守り500円、木札守200円、満願書100円)

そして画像の朱印帳。三弘法まいり専用の朱印帳となっていて、そのまま立てて祀れるように観音開きになっています。朱印はどの寺から始めても大丈夫です。朱印帳の裏面には弘法大師の絵が貼られています。(朱印帳700円)

今も、正月三が日や毎月21日に三弘法をめぐる人は多数います。四国八十八ヶ所へ旅立たないとしても、1年の無病息災を願って、こういった授与品を授かったり、朱印帳を手にスタンプラリー気分で三弘法をめぐるのも楽しいかもしれませんね。

今、京都は巡礼ブーム

この「京都三弘法まいり」以外にも、近年京都では様々な巡礼が新たに提唱され、ちょっとした巡礼ブームとなっています。かつては信仰色が高かった巡礼が、観光資源として捉えられているという側面もあるようです。寺院によってはいくつもの巡礼コースになっている所もあるほどです。そうやって、お参りする理由が増えるということは敷居も低くなりますし、お寺にとっても、観光客にとってもいいことなのかもしれませんね。

さて、四国八十八ヶ所霊場巡礼のツアーは全国各地の旅行会社で開催されています。旅行会社によっては、四国に行く前に東寺を最初におまいりして、最後のお礼まいりに高野山へ行くなど、様々なパターンが見受けられます。すでに今回新たに復興された「三弘法まいり」をコースに取り入れる旅行会社も現れてきていま。実際に正式な巡礼がどれなのかは諸説あるようで、個々の解釈で行われているようですが、やはり大事なのは「信仰する心」というところなんでしょうね。

「同行二人」−あなたが京都で弘法大師様と出会えますように。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/10/30−2013/11/17 訪問

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