日本五大稲荷の一つ!島根・津和野「太皷谷稲成神社」千本鳥居を抜けて

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日本五大稲荷の一つ!島根・津和野「太皷谷稲成神社」千本鳥居を抜けて

日本五大稲荷の一つ!島根・津和野「太皷谷稲成神社」千本鳥居を抜けて

更新日:2016/10/14 14:42

KISHI Satoruのプロフィール写真 KISHI Satoru 岬の狩人、伝記研究者、旅するパンクス

島根県内の神社で参拝者数が一番多い場所と言えば、出雲市にある“出雲大社”。では、二番目に参拝者が多く訪れる場所を御存知でしょうか?答えは、津和野にある「太皷谷稲成神社」。日本五大稲荷の一つでもあり、唯一“いなり”の漢字が“稲荷”ではなく“稲成”で表記されています。
その理由や歴史などを含めて、朱色の千本鳥居と木々の緑が映え渡り、津和野の町並みの眺望も楽しめる「太皷谷稲成神社」を御紹介致します。

「太皷谷稲成神社」の概要とアクセス

「太皷谷稲成神社」の概要とアクセス

写真:KISHI Satoru

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1773年(安永2年)に津和野藩主の第7代・亀井矩貞(かめい のりさだ、1739年〜1814年)が藩内の平安と住民たちの穏やかな暮らしを祈願し、城山の太皷谷(たいこだに)に京都の伏見稲荷大社を勧請したのが「太皷谷稲成神社」の始まりです。

伏見稲荷大社と同様に、“千本鳥居”があり、遠くからでも鳥居の朱色と太皷谷の木々の緑色が鮮やかな色彩の対比が確認できます。約300メートルに渡る石段を登れば「太皷谷稲成神社」。道路も整備され広い駐車場もあるので、車でも参拝出来ます。

山口線・津和野駅から車で約5分、津和野を散策しながら歩いても約30分でアクセス可能な立地。一番のオススメは、多少疲れますが、徒歩で“千本鳥居”のある石段を登っての参拝です。津和野の景観も楽しみながら、歩みを進めてみて下さい。

「太皷谷稲成神社」の歴史と伝説

「太皷谷稲成神社」の歴史と伝説

写真:KISHI Satoru

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荷ではなく、成の字が用いられた“稲成”は亀井矩貞により、願い事がよく叶う、つまり願望成就や大願成就の意味が込められています。こちらには津和野城の蔵番の逸話が残されています。

伏見からお稲荷様が勧請された直後の事。蔵の鍵を無くしてしまった蔵番は、「7日間以内に見つけよ」と立腹した殿様から厳命を受けます。懸命に探すのですが、鍵は全く見つかりません。困り果てた門番は、本来、殿様以外は参ってはならない、お稲荷様に願をかけ内緒で7日間お参りをしたのです。

すると、どうでしょう。7日目の朝、どこを探しても見つからなかった鍵が自宅の囲炉裏の鍋掛に。この出来事を包み隠さず殿様に話し、重い処罰を求めた門番は、鍵も見つかり、正直であると、罪を許されました。

また殿様は、願望成就の神威が高いお稲荷様であると深く感動。稲荷神社は、“稲成”神社と改めて称されるようになったとの逸話が語り継がれています。

「太皷谷稲成神社」の見所の一つ“千本鳥居”と木々の緑の色彩を味わいながら、参道の石段を登ってみて下さい。秋には紅葉も楽しめ四季を通じて、素晴らしい景観を望めます。

山陰の小京都・津和野の景観を一望!

山陰の小京都・津和野の景観を一望!

写真:KISHI Satoru

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「太皷谷稲成神社」の“太皷谷”は、津和野城の城山の一角で江戸時代には時刻を知らせる太鼓(太皷)が鳴り響いた谷間であることから名付けられました。また津和野城の東北、陰陽道の鬼門に位置し、古くから神聖な場所とされていました。

朱色の“千本鳥居”を通り抜けて、石段を上がりきると、正面に“神門”右手に“手水舎”。左手側には、山陰の小京都と呼ばれる津和野の眺望が広がります。津和野川や山口線の線路、津和野の町並みの一つの特徴である赤味を帯びたオレンジ色の屋根が、その景観をグッと引き締めています。

こちらは表参道から景観ですが、同様に駐車場側からも津和野の情緒ある町並みを望めます。

「太皷谷稲成神社」は、社号が“熊野神社”の時代も

「太皷谷稲成神社」は、社号が“熊野神社”の時代も

写真:KISHI Satoru

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「太皷谷稲成神社」は、1867年(慶應3年)に津和野の乙女山の熊野権現社(くまのごんげんしゃ)を遷(うつ)して相殿となります。以来、社号は“熊野神社”となりますが、1927年に「稲成神社」と改称。1969年(昭和44年)には、新しく写真の“新殿”が造営され、現在に至ります。

御祭神は、宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)=稲成大神と、伊弉冉尊(いざなぎのみこと)=熊野大神の二神。「太皷谷稲成神社」では、宇迦之御魂神は稲成大神として、特に願望成就や商売繁昌、失せ物(紛失物)発見などの御利益があるとされています。

その他に、事前予約制の“宝物殿”も併設しているので、宜しければ御利用下さい。

“元宮”、“命婦社”、“新殿”、“新殿裏奉拝所”の順で参拝「四ヶ所参り」

“元宮”、“命婦社”、“新殿”、“新殿裏奉拝所”の順で参拝「四ヶ所参り」

写真:KISHI Satoru

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“元宮”の後方には、稲成大神の使い・夫婦の白狐神である命婦専女神(みょうぶとうめのかみ)が御祭神の“命婦社”があります。こちらでの祈りは、京都の伏見稲荷大社に通じるとの伝説が残る、神狐守護、良縁成就、夫婦円満などの御神徳がある霊験あらたかな神域です。

“新殿”の後方には、“新殿裏奉拝所”があり、大神様を最も近い場所から拝する場所。心静かにお参りして下さい。

「太皷谷稲成神社」では、“元宮”、“命婦社”、“新殿”、“新殿裏奉拝所”の順に参拝する「四ヶ所参り」の習わしがあります。お供え物の油揚げ、ローソクが用意されていますので、お供えをしながらお参りをしてみてはいかがでしょうか。

島根県鹿足郡津和野町「太皷谷稲成神社」のまとめ

島根県内の神社では“出雲大社”に続いて参拝者数が多い津和野の「太皷谷稲成神社」。歴史と伝統のある情緒豊かな津和野の景観も一望出来ます。また反対に“千本鳥居”や各社殿を、津和野の町から眺めるのもオススメです。

また、津和野の「郷土館」では、城の麓の時打櫓(じだやぐら)に備え付けられていた時間を知らせるための太鼓や城の復元模型などもあるので、合わせて訪ねてみてはいかがでしょうか。

下部関連MEMOには近隣観光スポットや宿泊施設の紹介記事へのリンクもありますので、宜しければ、そちらも御確認下さい。

以上、日本五大稲荷の一つ、またその中で唯一“稲荷”ではなく、“稲成”の字が用いられる島根県・津和野「太皷谷稲成神社」の御紹介でした。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/26 訪問

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