写真:島塚 渓
地図を見る「姫のそば・ゆかり庵」がある島根県は日本屈指の神話の宝庫。なかでも須佐之男命(スサノオノミコト)と大国主命(オオクロヌシノミコト)を中心とした出雲神話は、今でも多くの人に親しまれています。そんなヤマタノオロチ退治を描いたスサノオの物語に登場するのが「クシナダヒメ」。彼女はのちにスサノオの奥さんになる神様なのです。
「姫のそば ゆかり庵」にはそんな2人の像が仲良く並んでいます。左にいるぽっちゃり体型の女性がクシナダヒメ。石像を見る限り美人とは言えないかもしれませんが、不思議と愛嬌のある顔つきをしています。ここ稲田神社は神話の舞台にもなっているので、日本の成り立ちを勉強するにはピッタリの場所です。
写真:島塚 渓
地図を見る鳥居をぬけた先にある社務所でお店を構えているのが「姫のそば ゆかり庵」。日本で唯一、神社の境内で営業するお蕎麦屋さんです。山のふもとにある稲田神社はもともと参拝者が少なく、管理をする人が不足していました。そこで、活気のある神社づくりをするためにこの蕎麦屋を始めたのだとか。昭和初期の古民家の雰囲気をそのまま残し、新たな観光スポットとして注目されるようになりました。今では絶品そばを求めて、県内外から多くの人が訪れる場所になっています。
写真:島塚 渓
地図を見るこの「姫のそば ゆかり庵」は奥出雲産の蕎麦粉を100%使った自家製そばがおススメ。外国産のそば粉を混ぜるお店が多いなか、地元産の食材にとことんこだわった料理を提供しています。蕎麦は手打ちで小麦粉などのつなぎは一切なし。この十割蕎麦は歯ごたえがあり、香りが高いのが特徴。さらに蕎麦の実を殻ごと挽いて粉にしているため、麺の色も黒っぽいんです。
そして、もう1つおススメしたいのが「仁多米(にたまい)」を使ったおむすび。「東の魚沼コシヒカリ、西の仁多米」と言われるほどの抜群の質を誇るブランド米です。塩だけで握られたおにぎりは粒の1つ1つに光沢があり、ほのかな甘みが感じられますよ。
写真:島塚 渓
地図を見るスサノオと結婚したクシナダヒメにはたくさんの子どもが生まれたことから、稲田神社は縁結びや安産にご利益があると言われています。そんなクシナダヒメのご加護をもっとも感じられるのが「笹の宮(ささのみや)」。稲田神社の鳥居を出て5分ほど歩いたところにあるこのパワースポットは、クシナダヒメが生まれた際にへその緒を切った竹のヘラが起源となっています。このとき使ったヘラが萌芽して、竹が生い茂るようになり「笹の宮」になったと伝えられています。稲田神社でしか見ることができないパワースポットなので、ぜひ足を運んでみてください!
奥出雲は美味しい食べ物に恵まれた土地。特に今回紹介した「出雲そば」と「仁多米」は必食です!「姫のそば ゆかり庵」以外にも美味しいお店がたくさんあるので、ぜひ自分好みのお店を探してみてください!下記の関連MEMOにも奥出雲のそばに関する記事を載せておくので、よかったらチェックしてみてください。
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(2024/3/29更新)
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