写真:成瀬 亜希子
地図を見るモロッコ北部の大西洋沿岸に位置しており、国内最大の経済都市でもあるカサブランカ。旅行者にとっては「ムハンマド5世国際空港があるから行くけど、観光スポットが少ないからすぐマラケシュやフェズに移動しちゃうなー」という人も多いのではないでしょうか?旅の初日や最終日でも気軽に行ける観光スポットが、これからご紹介する「ハッサン2世モスク」です。
モロッコの先代国王ハッサン2世が、北アフリカを象徴するモスクを建設するため、全土から数多くの職人を集めて建設。1986年から8年もの時間をかけて、モロッコ最大級のモスクを作り上げました。全長200メートルもの高さを誇る世界最大のミナレット(尖塔)が特徴的です。モスクの礼拝堂には約2万5000人、敷地には約8万人を一度に収容することができます。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るモスク外観には、職人の技術による素晴らしい装飾が施されています。例えばこちらの水汲み場で見られるのは伝統的な技法「ゼリージュ」。小さくカットされた施釉(せゆ)タイルを組み合わせて幾何学模様のモザイクにしたものです。エメラルドグリーンがベースになっていますが、よく見ると赤や青や黄色など様々な色が散りばめられていてカラフルですね!
水汲み場の両側にある壁面装飾は、ひし形の網目模様になっています。こちらもエメラルドグリーン一色に見えますが、中央に異なる色を配色することで奥行きのある印象を与えていますね。長い年月をかけてこの美しい装飾を作り上げてきたのかと思うと、職人さんの技術にただただ圧倒されるばかりです…!観光客もこちらの前で記念撮影を行う人が多いようですよ。
通常はモロッコのモスクに入ることはできませんが、ハッサン2世モスクはガイドツアーのみ内部見学できます。土〜木曜日までが9時、10時、11時、14時(7月、8月のみ15時の回もあるので要確認)金曜日は9時と14時のみ催行しています。アラビア語、フランス語、英語、スペイン語になりますが、一見の価値はあるのでぜひ参加してみて下さいね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るモスクの広場はかなり広々としておりベンチも設置されているので、旅行者はひと休みできるところが嬉しいですね。また大西洋に面しているため、モスクの広場からすぐ海に出ることができます。海辺では地元の子供たちが遊んでいたりカップルがデートしていたり、なんとも和やかな雰囲気ですよ。カサブランカ市民の憩いの場所になっているのかもしれませんね。
今回は昼間に行きましたが、夕暮れ時はモスクのアザーンが流れるなか、大西洋に日が沈んでいく幻想的な光景を見ることができますよ。さらに夜になるとモスクが華やかにライトアップされて、また違った表情になります。もし時間に余裕があるなら、夕暮れから夜までモスクの移り変わりを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ハッサン2世モスクは旧市街から少し離れた場所にありますが、タクシー利用なら約10分ほどで行けます。ガイドツアーに参加できなくても、モスク外観の美しい装飾を見たり、海沿いをふらっと歩くだけでも十分に楽しめますよ。モロッコの初日や最終日を飾るにふさわしい観光スポットになるのでぜひ行ってみて下さいね。
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この記事を書いたナビゲーター
成瀬 亜希子
東京都在住。広告、出版、ウェブ業界で主にエンタメ系のライター、編集者を経験。海外ひとり旅が好きでアジア、ヨーロッパ、アフリカなど17カ国を旅してきました。現在はこんな所に泊まれるの!?といった「泊まれ…
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