写真:桜木 小春
地図を見る粟津温泉は奈良時代が幕を開けて間もない養老2年(718年)に開湯されました。奈良の都を中心に仏教が盛んになったころ。多くの名僧が人跡未到の高い山に登り厳しい修行を積むことで仙人の術を会得しようとしていました。その一人が泰澄大師。彼は神のお告げに従って粟津温泉を掘り当てました。そして、彼の弟子「雅亮法師」に一軒の湯治宿を建てさせ、その湯守りをまかせました。その湯治宿が旅館「法師」の始まりです。
法師は、世界最古の宿として、ギネスブックにも認められたことがある旅館であり、館内は木造で趣のある雰囲気が漂います。一歩、そこに足を踏み入れれば、その歴史を感じることができますよ。
写真:桜木 小春
地図を見る法師では、到着してチェックインを済ませると庭園の見えるお部屋に案内されます。ここから庭園を眺めながら、美味しい抹茶とお茶菓子をいただくことができます。旅の疲れを癒してくれるような温かいおもてなしを受けることができます。
庭園には手入れされた松や大きく立派な鯉が池で悠々と泳いでいます。女将さんや仲居さんに案内された部屋で楽しい会話で盛り上がると、すでに宿でのおもてなしを期待させてくれます。
写真:桜木 小春
地図を見る粟津温泉の泉質は、無色透明の芒硝泉。口に含むと塩の香りと酸味を感じます。純度100%の新鮮なお湯のため飲用にも最適。芒硝泉は温泉の中でも血管拡張作用に優れ、穏やかに血行を促すため、血液循環が原因の慢性病である神経痛、高血圧症、動脈硬化症筋肉痛、痔疾などに効果を発揮します。
また、新陳代謝を促進し、全身の細胞を活性化。肌を若返らせ、高い美容効果が期待されます。同じ芒硝泉でも特に粟津のお湯は泉質が濃く、きり傷や火傷、解毒作用に働く名湯として有名です。
そして、法師には露天風呂と内風呂、貸切り風呂があります。広々としていて、とても開放感のあるお風呂ですよ。
写真:桜木 小春
地図を見るこちらの客室(3階)は、部屋の一面が全面窓になっているため、庭園の緑や空を窓から眺めることができます。そして、鯉が泳いでいる池も見下すことができます。また、1階の客室では、間近に日本庭園を眺めることができる客室もあります。全客室が74室であり大きくもなく丁度いい中間規模の旅館です。
客室は純和風で現代的な派手さはなく、どこか懐かしさを感じます。
写真:桜木 小春
地図を見る夕食、朝食ともに食事場所へ案内されます。ここでは、仲居さんがみなさんとても気持ちのいい接客をしてくれます。ご飯のお代わりや、オススメの食べ方など教えてくれたり、子連れの場合は終始、子供を飽きさせないように話しかけてくれます。さらに赤ちゃん連れの場合、食事中に抱っこまでしてくれるなど、仲居さんの気遣いを感じさせられます。
夕食の前後には、庭園を自由に散策が可能。その庭園も夕方になると竹の中にロウソクを1つずつスタッフが手作業で入れていき、明かりを灯していきます。昼間の素晴らしい庭園が、夜にはとても幻想的な雰囲気になりますよ。
「法師」は、世界最古の宿として、ギネスブックにも認められたことがあり、接客サービスなどの温かいおもてなしを受けることのできる純和風の旅館です。温泉の泉質もいいため、満足できること間違いありませんよ。どこか懐かしさを感じる旅館「法師」に是非、訪れてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたナビゲーター
桜木 小春
海外、国内旅行が大好きで旅行会社で勤務しておりました。現在は、転勤族で、引っ越し先の観光地を勝手に応援しています。小さな娘二人と旅をするのが大好き。子連れ旅行には、いくつもの壁を乗り越えないといけない…
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