関西の紅葉穴場!西行も訪ねた!吉野観光はツウな旅人におすすめ

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関西の紅葉穴場!西行も訪ねた!吉野観光はツウな旅人におすすめ

関西の紅葉穴場!西行も訪ねた!吉野観光はツウな旅人におすすめ

更新日:2018/10/09 11:13

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家

日本一の桜の名所、奈良県の吉野山。桜だけでなく、紅葉時期は山全体が秋色に染まり、紅葉も美しい観光名所です。しかし、吉野山の最深部にある西行庵まで足を運ぶ人は少なく、義経が身を潜めた秘境の地でもある奥吉野は、関西の紅葉穴場スポット。紅葉の時期・見頃は10月下旬〜11月下旬と長く、紅葉のライトアップも。登山やハイキング、世界遺産の寺社巡りや日帰り温泉も楽しむことができ、秋の吉野はツウな旅人におすすめ。

奈良・吉野山の紅葉時期・見ごろは10月下旬〜11月下旬

奈良・吉野山の紅葉時期・見ごろは10月下旬〜11月下旬

写真:沢木 慎太郎

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嵐山(京都府)やメタセコイア並木(滋賀県)、六甲山(兵庫県)など、関西には紅葉スポット・ランキングで人気の紅葉名所は数多くありますが、奈良県の吉野山も人気の紅葉名所のひとつ。

大峰山脈に続く約8キロメートルの尾根の総称が吉野山(標高約700メートル)。紅葉の時期は山頂から麓へと徐々に色づき、高低差があるので桜や紅葉を長期間にわたって楽しめます。

奈良・吉野山の紅葉時期・見ごろは10月下旬〜11月下旬

写真:沢木 慎太郎

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吉野山は4つのエリアに分かれています。麓から「下千本(しもせんぼん)」「中千本(なかせんぼん)」「上千本(かみせんぼん)」「奥千本(おくせんぼん)」。

紅葉が色づき始めるのは10月下旬。上千本、奥千本のサクラモミジが赤く染まり、続いて11月上旬にカエデモミジが紅葉を始めます。散紅葉も美しい。

紅葉時期・見頃は10月下旬〜11月下旬。

奈良・吉野山の紅葉時期・見ごろは10月下旬〜11月下旬

写真:沢木 慎太郎

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吉野への行き方・アクセスは、近鉄の観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」がおすすめ。“あべのハルカス”がある「大阪阿部野橋駅」と、吉野山の麓にある「吉野駅」を1日2往復(合計4便運行)する豪華列車です。

吉野駅から下千本(吉野山)までは「吉野山ロープウェイ」を利用。しかし、2018年9月18日(火)〜10月24日(水)まではロープウェイは運休。この期間は奥千本行バスやケーブル代行バスも運行休止。吉野山へは吉野駅から徒歩になりますが、ご年配の方や小さなお子さんにはかなりキツイ。

吉野山の紅葉期間は長く、平日であれば空いていることもあるので、ドライブを楽しみながら早い時間帯にクルマで行くのもおすすめ。下千本にある吉野山観光駐車場(約400台)は広々として止めやすく、桜のシーズンを除いて無料。

吉野山のシンボル!世界遺産の「金峯山寺蔵王堂」

吉野山のシンボル!世界遺産の「金峯山寺蔵王堂」

写真:沢木 慎太郎

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世界遺産の建物は、中千本にある「金峯山寺蔵王堂」「吉水神社」、上千本にある「吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)」「金峯神社(きんぷじんじゃ)」。

吉野のシンボルとなるのが「金峯山寺蔵王堂(国宝)」。7〜8世紀に活躍した修験道の開祖、役小角(えんの・おづの/役行者とも)が奈良時代に創建。高さは約34メートル。木造古建築では、東大寺大仏殿に次ぐ大きさ。

吉野山のシンボル!世界遺産の「金峯山寺蔵王堂」

写真:沢木 慎太郎

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蔵王堂の「仁王門(国宝)」も見どころ。門の左右には、高さ約5メートルの金剛力士(仁王)像(重要文化財)が大きくそびえ、強いパワーがもらえます。

金峯山寺蔵王堂は、修験道の総本山。日本では古くから山々には神が宿ると信じられ、役小角(役行者)が山上ヶ岳(大峰山)に分け入り、修験道信仰の総主・蔵王権現(ざおうごんげん)を感得。山で出会った修験道の神を桜の木に刻み、山上ヶ岳と吉野山に祀ったとされています。

吉野山のシンボル!世界遺産の「金峯山寺蔵王堂」

写真:沢木 慎太郎

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蔵王権現(修験道の本尊)の正式名称は、「金剛蔵王権現」(こんごうざおうごんげん)。金峯山寺蔵王堂は、「金剛蔵王権現」を本尊とする寺院です。憤怒の表情をした3体の仏像で、普段は見ることができませんが、特別公開されることも。

<基本情報>
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
電話:0746-32-8371
アクセス:吉野山観光駐車場から徒歩約16分
拝観時間:8時30分〜16時30分(無休)
拝観料金:500円

吉野の人気観光スポット!吉水神社/金峰神社/義経隠れ塔

吉野の人気観光スポット!吉水神社/金峰神社/義経隠れ塔

写真:沢木 慎太郎

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「吉水神社」も人気の観光スポット。南北朝時代には、後醍醐天皇の行宮(一時的な宮殿)として使われ、豊臣秀吉が花見の本陣としたと伝えられています。平家を滅ぼした源義経が兄の頼朝の追っ手を逃れて、弁慶や静御前(しずかごぜん)と身を隠した場所でもあります。

<基本情報>
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山579
電話:0746-32-3024
アクセス:吉野山観光駐車場から徒歩約21分
拝観時間:9時〜17時(年中無休)
拝観料金:400円

吉野の人気観光スポット!吉水神社/金峰神社/義経隠れ塔

写真:沢木 慎太郎

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奥千本にある世界遺産の「金峯神社」。吉野山の地主神、金山毘古命(かなやまひこのみこと)を祀っています。ここは、修験道の修行場。杉や桜の老樹に覆われた古社は、神さびた雰囲気があります。

<基本情報>
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山1292
電話:0746-32-1007(吉野山観光協会)
アクセス:奥千本駐車場から徒歩約10分
拝観時間:自由参拝(無休)
拝観料金:無料

吉野の人気観光スポット!吉水神社/金峰神社/義経隠れ塔

写真:沢木 慎太郎

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金峯神社から坂道を3分ほど下ると、杉木立の中に小さなお堂が見えてきます。「義経隠れ塔」と呼ばれ、源義経が弁慶らとともに、頼朝の追っ手から逃れるために隠れた場所です。今では修験道の修行の場所として使われています。

<基本情報>
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山1292
電話:0746-32-1007(吉野山観光協会)
アクセス:アクセス:奥千本駐車場から徒歩約10分
拝観時間:自由参拝(外観のみ)
拝観料金:無料(外観のみ)

関西の紅葉の穴場スポット!吉野山・奥千本の「西行庵」

関西の紅葉の穴場スポット!吉野山・奥千本の「西行庵」

写真:沢木 慎太郎

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百人一首で知られる平安末期の歌人、西行。「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」という和歌を詠み、実際に満開の桜のもとで寂滅した僧侶です。

生涯を旅と歌にささげた西行。世捨て人となって暮らした庵が、奥千本にひっそりたたずむ「西行庵」。「義経隠れ堂」から20分ほど山道を歩き、沢からせりあがった急な斜面のわずかな平地にぽつんと建っています。

関西の紅葉の穴場スポット!吉野山・奥千本の「西行庵」

写真:沢木 慎太郎

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「西行庵」の近くには、西行が和歌に詠んだ苔清水があり、今も水が湧き出ています。また、西行を慕って、この地に2度訪れた松尾芭蕉の句碑も建っています。西行庵付近は桜や紅葉が素晴らしい。

「西行庵」へ向かう途中には、山上ヶ岳(大峰山)へと向かう道があり、ここから先は本格的な修行の道「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された一部であり、登山ではなく、修行ための道です。

※山上ヶ岳一帯は女人禁制。女性の立ち入りは禁止されています。

関西の紅葉の穴場スポット!吉野山・奥千本の「西行庵」

写真:沢木 慎太郎

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「西行庵」がある場所は、奥吉野(奥千本)。吉野山で最も深く、紅葉が美しい関西の穴場スポット。吉野の最深部には、「花矢倉(はなやぐら)展望台(上千本)」「高城山(たかぎやま)展望台(奥千本)」といった紅葉名所があり、奥深い吉野の秋に出会うことができます。

<基本情報>
住所:奈良県吉野郡 吉野町吉野山
アクセス:アクセス:奥千本駐車場から徒歩約20分
電話:0746-32-1007(吉野山観光協会)
拝観時間:自由参拝
拝観料金:無料

かわいいお土産、吉野の郷土料理、日帰り温泉も!

かわいいお土産、吉野の郷土料理、日帰り温泉も!

写真:沢木 慎太郎

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かわいいお土産が見つかるのも吉野観光の楽しみ。下千本では石畳の参道に沿って、古い木造家屋のお土産屋さんが並び、伝統工芸品や雑貨、銘菓が売られています。吉野の桜で作った「桜の民芸品」や吉野葛、地酒、吉野雛。かわいい焼き物・陶磁器も多く、ほっこり心がなごみます。

かわいいお土産、吉野の郷土料理、日帰り温泉も!

写真:沢木 慎太郎

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食事をするのも下千本エリアがおすすめ(中千本を過ぎ、上千本、奥千本にはレストランがありません)。桜や紅葉のシーズンの吉野は、朝夕は肌寒く感じられるので、温かい鍋焼きうどんがおすすめ。吉野名物の葛うどんは、つるつるとしたのど越しがおいしい。

かわいいお土産、吉野の郷土料理、日帰り温泉も!

写真:沢木 慎太郎

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吉野を代表する郷土料理といえば「柿の葉すし」(写真奥)。シメサバを柿の葉でくるんだ押し寿司です。柿の葉の香りと寿司飯が絶妙で、さっぱりした味わい。

また、近鉄吉野駅から徒歩約20分の場所に隠れ湯の「吉野温泉元湯」があり、日帰り入浴も可(時間は11時〜15時、料金は700円、要予約0746-32-3061)。吉野のハイキングを楽しみ、散策の途中で立ち寄るのもおすすめです(4〜5月のGW期間は日帰り入浴不可)。

奈良県・吉野山、奥千本への行き方・アクセス

最後に、本文でご紹介した奥千本エリアの「金峯神社」「義経隠れ塔」「西行庵」への行き方・アクセスをご紹介しましょう。

奥千本エリアへは、3つのアクセス方法(路線バス、徒歩、自家用車)があります。おすすめは路線バスの利用。「吉野山駅」「吉野山観光駐車場」「中千本」から奥千本行きの路線バスに乗車することができます。吉野山駅から奥千本までは約30分。帰りは下りなので、バスには乗らず、「花矢倉展望台」や「高城山展望台」で桜や紅葉めぐりを楽しみながら下千本までハイキングを楽しむのもおすすめです。

吉野の観光旅行で最もおすすめのコースは、下千本の吉野山観光駐車場から「金峯山寺蔵王堂」「吉水神社」などを歩いて見学し、下・中千本付近でランチを楽しみ、中千本から奥千本行きの路線バスに乗るコース。帰りは徒歩で下り、下千本で夕食を食べて帰るのが最も効率的で体への負担も少なく、吉野観光を満喫することができるモデルコースです(路線バスの運行については事前チェックが必要)。

徒歩では、近鉄吉野駅から奥千本の金峯神社まで約6キロメートル(標高差約540メートル)。下千本の吉野山観光駐車場から金峯神社までは約5.7キロメートル(標高差約450メートル)。かなり体力を消耗し、約2時間はかかるコースです。

奥千本の金峯神社付近には、無料の駐車場があります。しかし、台数が少なく、桜のシーズンは通行不可。行楽シーズンは混雑するので、自家用車でのアクセスはあまりおすすめできません。

ちなみに本文でご紹介した修験道の本尊「蔵王権現」ですが、権現とは権(仮り)に現われるという意味で、本地仏の釈迦如来(過去世)、千手観音(現在世)、弥勒菩薩(未来世)が人間に見える姿で現れ、過去・現在・未来の三世にわたって人々を救うことを目的としています。

なお、奈良のおすすめの観光スポットなどについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/11/14 訪問

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