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写真:中川 康雄
地図を見る「ブルゴス大聖堂」(Burgos Cathedra)の正式名称は、「サンタ・マリア・デ・ブルゴス大聖堂(Catedral de Santa Maria de Burgos)」。聖母マリアに捧げられた、ゴシック様式のカトリック教会の大聖堂です。
スペイン北部にある街・ブルゴスは、13世紀、カスティーリャ王国の首都でした。司教座も置かれていて、当時の司教が流行していたゴシック建築の聖堂の建設を提案。1221年の夏から、もともとロマネスク様式の大聖堂があった場所で建設が開始されました。
しかし、百年戦争や黒死病(ペスト)の流行などのため、その建設は200年ほどの間、中断されていました。そして、完成したのは1567年。なんと、着工してから約3世紀もの年月がかけられて造られた、複雑にして何とも美しい大聖堂なのです。
この大聖堂は、スペインのゴシック建築の傑作と呼ばれていて、スペインの3大カテドラルのひとつにも数えられている傑作中の傑作。とても巨大な建築物でありながら、どんな小さな部分を見ても手抜きがない、おどろくべき建築物。
1984年10月31日、ユネスコによって世界遺産に登録されました。
写真:中川 康雄
地図を見る通称「秘蹟の扉口」といわれている、現在の観光客用の出入口の上部を飾っている彫刻は、スペインの13世紀彫刻の傑作のひとつ。古典ゴシック様式を忠実に引き継いだ、その清楚な造形はとても見ごたえがあります。
また必見なのが、別名「使徒の扉」とも言われている北交差廊の入口上部の、12使徒像が彫り込まれた「ポルタダ・デ・ラ・コロネリア」(Portada de la Coronería)。
これは「最後の審判」を描いた彫刻。
左に聖母マリア、右に洗礼者ヨハネ、そして、中央にはイエス・キリスト。その下では、大天使ミカエルが魂を裁き、その周囲を天使たちが尖塔型アーチで取り囲み、さらに、扉の両脇には使途が六人ずつ並ぶという構図です。
写真:中川 康雄
地図を見る1235年、入口上部には、ゴシック様式の建物によく見られるステンドグラスで作られた円形の窓「バラ窓」が設けられました。
この窓から注ぐ光が、さらに大聖堂の内部を美しく彩っています。この「バラ窓」は、なかのステンドグラスだけが、完成の当初からのオリジナルなのだとか。
写真:中川 康雄
地図を見る「ブルゴス大聖堂」の内部には、23もの礼拝堂があります。
そのなかでも、イスラムの銀細工の手法を取り入れたプラテレスコ様式の装飾が施された「元帥の礼拝堂」は必見。1492年に、イスラム教徒からグラナダを奪回したベラスコ元帥を記念して造られたもので、中央にベラスコ元帥と妻が鎮座しています。
とくに天井のドームは美しく、ステンドグラスから溢れる光が、とても幻想的な雰囲気を醸し出しています。この場所は、ブルゴス大聖堂のなかで最も重要ともいわれていて、大聖堂のなかにもうひとつの聖堂があるようなものなのだとか。
この礼拝堂の両脇には、さらに小さな礼拝堂が設けられていて、とくに右側の礼拝堂には、聖母マリアの母である聖アンナと聖母マリア、そして、イエス・キリストが祭壇に飾られています。
また、その祭壇の前には、イエスの復活を見届けたマグダラのマリアの絵も掛けられています。この絵は、ダ・ヴィンチの弟子によって描かれたものなのですが、一説には、その一部をダ・ヴィンチ本人が手がけているのではないかとも言われている作品。
いかがでしたか?
スペインゴシック様式の3大カテドラルのひとつにも数えられている「ブルゴス大聖堂」。建築好きの人なら1日中みていても飽きないほどの規模と繊細さを誇る、まぎれもない傑作です。
ぜひ実際に足を運んでみてくださいね。その迫力と存在感には圧倒されてしまいますよ。
また、ブルゴスは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の途中にある街。バルやレストランなどが豊富な場所まので、大聖堂を訪れたあとには、美味しいブルゴス料理を探してみてはいかがでしょうか?
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