海の中に電柱が!?沖縄・由布島でしか見られない3つの珍風景

海の中に電柱が!?沖縄・由布島でしか見られない3つの珍風景

更新日:2016/10/18 12:03

沖縄県にある由布島は西表島にくっつくように存在する小さな島です。この島では小さいながらもいろいろおもしろいものを見ることができます。日本では沖縄でのみ体験することができる水牛が引く車に乗って海を渡ったり、西表島と由布島を結ぶ海上を渡る電柱を眺めたり、黄金のさなぎを持つ蝶を見物したり。ハイビスカスやブーケンビレアが咲き乱れる南の島で休日を過ごしてみませんか?

由布島のなりたち

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由布島は西表島の東にある島です。島とはいっても、船で渡るわけではなく、宿泊施設も存在しません。遠浅の海の為、西表島から水牛が引く車に乗ることが島に渡る交通手段ですが、干潮時には歩いて渡ることもできます。由布島は島全体が『亜熱帯植物楽園』という植物園であり、水牛車の料金込みで入園料が1,400円、徒歩で渡る場合は600円になります。西表島と由布島間は干潮時は水牛のくるぶしほどの浅瀬になります。水牛車は10分程かけて、のんびり島に渡っていきます。

 由布島は周囲2.15km、海抜1.5mの小さな島です。もともとは無人島でしたが、終戦後から徐々に人が増え始め、多いときには25世帯、111人が住んでおり、学校もありました。しかし、昭和44年の台風で大きな被害をこうむったため、今では20名ほどに減少しています。台風の後、西表正治おじいが島を手入れし、現在では多くの人が観光のために訪れる人気の島となっています。

海を渡る水牛にひかれて、由布島まいり!

海を渡る水牛にひかれて、由布島まいり!
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海を水牛の引く車に乗って、のんびり島まで渡る。由布島ならではの光景です。旅行会社のパンフレットで目にした方も多いことでしょう。観光客は水牛車に乗って、西表島から由布島に渡ります。水牛車はのんびりのんびり渡っていきます。水牛を操る御者も海を渡る途中に民謡を歌ったり、島の説明をしてくれたりします。水牛には1頭1頭、名前がついています。今、40頭以上いる水牛は大五郎と花子という水牛の子孫であり、長い年月のうちにだんだん増えていきました。

水深は普段はそれほどでもありませんが、通常の満潮時には1mほどの深さになります。大潮の満潮時には水位はぐっとあがり、足をおろしたまま車に乗っていては濡れてしまうので、椅子の上に足をのせて、体育座りの状態になって海を渡るとのことです。

なんと海の中に電柱が!台風が来ても倒れない!

なんと海の中に電柱が!台風が来ても倒れない!
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水牛車に乗って西表島から由布島までの海を渡っていると、海の中に木でできた電柱が連なって立っているのを見ることができます。由布島には発電所がないのでこの電柱によって電気を西表島から引いているのです。

電柱は島と島との間、海の中に立っています。沖縄にしょっちゅう襲来する台風にすぐなぎ倒されてしまうのではないかと思いきや、コンクリートの電柱と違い、木の電柱は水を吸収し、しなって、水圧を逃がすのでそうやすやすと倒されることはありません。

電柱をバックに、水牛車が海を渡る。この光景はこの島だけでしか見ることができません。

黄金色に輝く神々しい蝶のさなぎが!

黄金色に輝く神々しい蝶のさなぎが!
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島内には『蝶々園』があり、オオゴマダラという白地に黒い模様の蝶が常にひらひら舞っています。温室の奥まで歩いていくと5cmくらいのオオゴマダラのさなぎがあるのを見ることができ、そのさなぎは神々しい黄金色に輝いています。この蝶のさなぎの色は本来、無色なのですが、中に詰まっている金色の液体が透明なさなぎを透かして見えているので、黄金色のさなぎになっているのです。

オオゴマダラは日本に生息する蝶としては最大級であり 羽を広げると13cmほどになります。東南アジアに多く生息し、日本では与論島以南に見られます。

おわりに

由布島からは、晴れた日には『ちゅらさん』のロケ地になった小浜島を見ることができます。色鮮やかなブーケンビレアが咲く温室や水牛のいる池を見たり、マングローブのある散歩道をのんびり歩いてみるのも良いかと思います。島全体に漂うのどかな雰囲気が南国気分を再認識させてくれます。日常から遠く離れ、時間の流れが違うかのような由布島でぜひ、島時間を堪能して下さい。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/16 訪問

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