写真:沢木 慎太郎
地図を見る大阪城の南側にあるのが、「玉造」(たまつくり)と呼ばれるエリア。かつて、「勾玉」(まがたま)を作る職人さんが住んでいたことから、「玉作部」(たまつくりべ)が、“玉造”になったとされています。古い商店街が今も見られ、大阪の下町風情が感じられます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る玉造へは、JR大阪環状線・大阪市地下鉄「玉造駅」で下車すると便利です。この界隈は、戦国武将の真田幸村が徳川家康の大軍勢を迎え撃つため、「真田丸」と呼ばれる要塞を築いた場所(1614年12月、大坂冬の陣)。真田丸は取り壊され、その痕跡はほとんど残っていません。しかし、真田丸跡地を示す石碑が、「大阪明星学園」に建っています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る玉造には、真田幸村が使っていたとされる秘密の抜け道「真田の抜け穴」(三光神社)が見られ、歴史ファンにおすすめの観光スポットです。玉造は、細川ガラシャが最期を遂げた場所であるほか、千利休の屋敷があった地でもあり、歴史やスピリチュアルスポットに興味を持つ方にもおすすめです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る真田幸村が活躍した痕跡が感じられる玉造。そこにある神社が「玉造稲荷神社」です。大阪城の「三の丸」に位置し、大阪城の鎮守社として豊臣秀吉が信仰を寄せていました。息子の秀頼が社殿を再建した歴史があり、神社の敷地内には豊臣秀頼の像が建っています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る写真が「玉造稲荷神社」の社殿(拝殿)。色鮮やかな朱色が美しく、重厚な味わいがあります。 “お稲荷さん”の総本社「京都・伏見稲荷大社」よりも歴史が古く、創建は紀元前12年にまでさかのぼります。もともとは、聖徳太子が戦勝祈願のために観音堂を建てた地とされ、現在の社殿は1954年(昭和29年)に再建されました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「玉造稲荷神社」のパワースポットのひとつが、拝殿の左側にある石の柱。“なで子持勾玉石”と呼ばれるもので、柱の上に勾玉の形をした石があり、これに触れながら祈願すると、「子孫繁栄」や「子授け」「芸能向上」 などにご利益があるとされています。勾玉は、胎児の姿に似ているため、子授け・子孫繁栄として信仰されるようになりました。
勾玉は「魂の“たま”」とも言われ、三日月のような形をした勾玉が二つ合わさることで、半身が一つになり、「生命誕生」「円(和をなす)」とも考えられ、古くから幸運や魔除けのお守りとされてきました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るキツネが頬を寄せあい、ハートを描いた絵馬もおすすめ。この可愛い絵馬は、「恋キツネ」と呼ばれています。実は、キツネは“つがい”になると、相手を一生変えないとされ、良縁や縁結び、恋愛成就、夫婦和合を願う絵馬として人気があります。相手の方がいる人はその人と自分の名前を、ご縁を探している人は自分の名前を書き、神様に奉納します。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「玉造稲荷神社」は、縁結び、恋愛成就、夫婦和合にご利益があるとされる「軻遇突智命」(かぐつちのみこと)が祀られています。火をつかさどる神さまで、とてもパワフルで情熱的。「恋キツネ」絵馬で、幸運を呼び込んでみてはいかがでしょうか?
写真:沢木 慎太郎
地図を見るもうひとつ、おすすめの良縁、縁結び、恋愛成就のパワースポットが、末社の「胞衣塚(よなづか)大明神」。“よな”というのは、胎児を包んでいた膜や胎盤のこと。豊臣秀頼が、母親の淀殿(茶々)から生まれてきた時の胞衣をお祀りしています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る秀頼と淀殿をつないでいた縁を祀っていることから、良縁・縁結びのパワースポットとして崇められています。さらに「真田紐」で作られた“縁のひも掛け”を結び、良縁や縁結び、仕事の縁などを祈願すると良いそう。「真田紐」は真田幸村が考案したとされる紐です。幸村は、最後まで秀頼と淀殿を守り続けた戦国武将です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る大阪城内にある玉造稲荷神社は、「大坂の陣」の最終決戦(夏の陣)で戦場となり、焼き払われたため、当時の建物は残っていません。唯一、秀頼が奉納した鳥居(1603年に制作)があるのですが、阪神・淡路大震災で倒壊。神社の敷地の隅に、鳥居の上部が移設されています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る秀頼や幸村の時代と触れられる遺構は、この鳥居だけ。「望みを捨てぬ者だけに、道は開ける」。どんな絶望的な状況の中でも、あきらめず、勝利を信じて戦い抜いた真田幸村。きっと、幸村も、この鳥居を見上げていたのでしょう。その鳥居に触れ、幸村の強い信念とパワーを感じてみてはいかがでしょうか?
なお、真田幸村のゆかりの地については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOからのぞいてみて下さい。
住所:大阪府大阪市中央区玉造2-3-8
電話番号:06-6941-3821
アクセス:JR大阪環状線「玉造駅」、大阪市地下鉄「玉造駅」
この記事の関連MEMO
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(2024/3/19更新)
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