まずはじめに、「ヨーロッパで温泉?」と思われた方は多いのではないでしょうか?私たち日本人には「温泉といえば日本」という印象が強いのですが、ハンガリーの温泉による歴史は古く、2000年を超え、国内の源泉数は80か所にも及ぶのです。
ハンガリーでは古代ローマから温泉文化が根付いており、大規模な公衆浴場からホテルのスパまで日常的に親しまれています。映画などで古代ローマの温泉など、目にされた方もいるのではないでしょうか?古代と言わず、現在も有数の温泉がたくさんあるんですよ。ハンガリー観光の際は、有名なカフェやレストラン、教会などだけではなく、「温泉」も忘れてはならないマストスポットなんです。
ハンガリーで最も有名な温泉といえば、首都ブダペストにある「セーチェニ温泉」。19世紀のハンガリーの革命期に活躍した自由主義貴族「セーチェーニ・イシュトヴァーン」の名前からが由来とされています。
広大な敷地内には、露天風呂が3か所、屋内風呂が15か所あり、その壮大な規模が伺えるでしょう。水着を着て、家族連れやカップルなど地元の人々が朝から晩まで楽しんでいます。
ネオバロック様式の豪華なテレジア・イエローの建物を眺めながら入る温泉は極上のひと時。内観もヨーロッパならではの造りが非日常をかもし出してくれていますよ。
足を運んだ人が必ず立ち寄る温泉は、やっぱりそれぞれ違う温度の露天風呂。青い空を眺めながら、日焼けをしたり、ゆっくりお話したりしながら入浴しています。
そして、さらに見所がもう一つ。地元民の風貌豊かなおじさんたちが、白黒のチェス盤シートを外風呂の縁に敷いて、チェスをする姿です。体半分を腰につけて、チェスを楽しんでいます。私たちのようなギャラリーがいても動じず、ほぼ毎日チェスをしています。日本の温泉では見られないその渋い姿は、なんだか刺激的でわくわくさせてくれますよ。
セーチェニ温泉に隣接して、広大な市民公園もあります。こちらもブダペストの有名な観光地のひとつ。英雄広場やヴォイダフニャッド城、動物園に3D 映画などが常設されています。さらに土日を中心に、移動遊園地やお祭り、蚤の市など、イベントがよく開催されていて、セーチェニ温泉と同じくらい楽しめるスポット。何もない日だって、散歩するにはとっても気持ちがいい公園です。
是非、セーチェニ温泉に行く際には散歩してみてください。何か特別なイベントをしているかもしれませんよ。
ハンガリーのブダペストは、古い歴史を持つ豪華なカフェやレストランなどもいたるところにあり、日本の感覚で支払いをしようとすると「あれ、安い!?」なんてことも多々あるような物価の国。しかも、ヨーロッパの「隠れ美食の街」と言われるほど、食事がおいしいんです。
おいしいものを食べて、極上の温泉に入る…そんなヨーロッパの旅、してみたくありませんか?
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(2025/2/12更新)
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