これぞ神体山!天狗が護る真のパワースポット!滋賀県東近江市の『太郎坊宮』

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これぞ神体山!天狗が護る真のパワースポット!滋賀県東近江市の『太郎坊宮』

これぞ神体山!天狗が護る真のパワースポット!滋賀県東近江市の『太郎坊宮』

更新日:2014/06/19 15:10

いずみ ゆかのプロフィール写真 いずみ ゆか ライター

滋賀県東近江市にある阿賀神社(あがじんじゃ)は神社を守護している天狗「太郎坊」の名前から『太郎坊宮』の通称で知られている由緒正しいパワースポット!誰もが一目見るだけでここに本当に天狗や神様が居るかもと感じられる不思議な御山と御社です。
今回は『神体山信仰』発祥の地とも言われる『太郎坊宮』配する赤神山(あかがみやま)と天狗「太郎坊」は何を意味しているのかの謎に迫りつつ、素敵な見所をご案内致します。

いざ天狗「太郎坊」に会いに!一の鳥居から赤神山へ

いざ天狗「太郎坊」に会いに!一の鳥居から赤神山へ

写真:いずみ ゆか

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神社は標高350メートルの赤神山の中腹に鎮座しています。歴史は古く約1400年前、欽明天皇期に聖徳太子が瓦屋寺を創建した際、霊験があって創建されたとの由来が伝わります。後には最澄(伝教大師)が参籠し、社殿や社坊を献じた山岳信仰・修験道の聖地です。
天狗「太郎坊」は同じく天狗で有名な京都鞍馬山に住む次郎坊という天狗の兄で、阿賀神社の御祭神と修験者達の守護神なのです。

遠目から見てもあまりに美しい二等辺三角形の赤神山。荒々しく神秘的な岩肌は周囲の田園風景から切り離された様に異形に見え、元々この山自体が神が住まう『神体山』として祀られていたということも頷けます。
きれいな三角山を日本では古来から神名備山(かんなびやま)と呼び信仰してきました。神名備とは神道において、神霊が宿る依り代(よりしろ)の領域のことで、自然環境を神体とすることです。「神が隠れ籠れる」山や森の神域の事を指します。
この赤神山は正に『神名備山』! 実際に見て頂ければ分かります!

参集殿という一番大きな建物までは車で登ることができますが、今回は徒歩でチャレンジ!一の鳥居をくぐって参詣道を進むとまるで日本昔話に出てくるような懐かしい原風景に出会えます。参詣道周囲に広がる水田は阿賀神社の御神田です。
一の鳥居から本殿までゆっくり見学しながら歩いても片道約40〜50分、往復約二時間あれば十分な道程です。

約740段の石段や山道を登って、天狗気分に!

約740段の石段や山道を登って、天狗気分に!

写真:いずみ ゆか

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道中は自動販売機なども無いため飲み物は必ず持参して下さい。また山道を歩くので歩きやすい靴で行きましょう。参道は急な山道の石段で、人の気配もないのであたかも自分が修験者か天狗になった気分です。

石段の途中には「不上石」という魚獣肉食結界の石があり、明治頃までは参拝当日に魚・鳥・肉類を食べた者はこの石より上へは登る事は出来ず、「不上石」までしか参拝出来なかったそうです。珍しいので見逃さないで下さいね。

日本全国には富士山太郎坊など「太郎坊」と名の付く天狗は多いですが、元々「天狗」とは古代中国において凶事を知らせる流星を意味するものです。それが密教の星宿信仰と繋がり、慢心し仏教の六道から外れた天狗道という魔界に落ちてしまった修験者のことを天狗と呼ぶようになったそうです。よく自惚れの強い人を「天狗になる」と言いますよね。

修験者は山伏と呼ばれるように山で修業するので修験道は山岳信仰とも結びつき、修験者そのものを天狗と呼ぶようになり、更に天狗は山の神として信仰されるようになりました。

そんな天狗気分を味わいながら登りきると、目の前に大きな岩が!

太郎坊が住むといわれる奇岩!「夫婦岩」と天狗「太郎坊」が意味する謎とは!?

太郎坊が住むといわれる奇岩!「夫婦岩」と天狗「太郎坊」が意味する謎とは!?

写真:いずみ ゆか

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御本殿前の巨岩は男岩と女岩があり「夫婦岩」と呼ばれ、神の神通力で真二つに割り開かれたとの言い伝えがあります。約1400年前の創祀と伝えられており、社伝では神体山信仰・磐境信仰(いわさかしんこう)の発祥の地であると言われています。磐境とは巨石や岩石に神が宿るとして信仰する事です。(磐境は日本書紀に記載されています)

実はここが、この『太郎坊宮』最大の見所です! この場に来たらよ〜く「夫婦岩」の岩肌の色を見て下さい。「夫婦岩」と「赤神山」が真のパワースポットとして(神が住まう地として)信仰されている理由がこの岩肌の色にあるのです!!

「夫婦岩」を含む赤神山の山肌は赤色っぽい花崗岩がむき出しになっています。この赤色は「丹朱(=水銀朱・辰砂)」なのだそうです。丹朱(水銀朱)は硫黄水銀からなる鉱物で、古墳の内部に朱色として塗布されるなど殺菌と防腐の効果があり、古代から魔除けの赤として珍重されてきました。また中国の道教では不老不死の妙薬として、西洋の錬金術では賢者の石といわれる物です。400〜600度の高温で熱すると水銀を精製する事が出来、奈良の大仏は建立当初金色でしたが、この丹朱を精製した水銀が使われて金色に輝いていたそう。それほど古代から珍重されパワーがあるとされてきた鉱物なのです。

天然から産出する丹朱(水銀朱)は、ガス状態となって地殻から吹きあがり、岩石の割れ目から地表に浸透し、土壌成分に含まれる硫黄と自然と融合して科学反応を起こします。その化学反応が見た目が人間の血液のような黒っぽい赤色になります。この人間の血液のような赤色が古来から神聖視されてきたので、是非この色を実際に見てみて下さい。「夫婦岩」は約七千万年前の火山活動で出来たそうですが、その時にこの割れ目から丹朱がガス状に噴出したのかもしれません。それが神の神通力を意味しているのかもしれない?!などと想像してみるのも楽しいですよ!

また天狗の顔は赤色していますが、この顔の赤色は丹朱を意味していると言われています。一説には、日本全国の修験道の聖地と言われる場所はこの丹朱(水銀朱)の古代の産出地であるとも言われており、天狗「太郎坊」はもしかするとこの地が丹朱(水銀朱)の産出地である事を密かに意味しているのかもしれません。そう言えば、この御山「赤神山」は名前に「赤(=朱)」が付いているのも何だか意味深ですね。

「夫婦岩」で丹朱のパワーを目の当たりにし、パワースポットを体感して下さい!

あなたは大丈夫? 悪心ある者は岩に挟まれる!?

あなたは大丈夫? 悪心ある者は岩に挟まれる!?

写真:いずみ ゆか

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「夫婦岩」は右の大きな岩が「男岩」、左の小さな岩が「女岩」です。この男岩と女岩の隙間幅約0.8メートル、全長約12メートルの細い道を通り本殿へと進むのですが、『この岩を通って参拝する者は、即座に病苦を除き諸願が成就するが、悪心ある者は岩に挟まれる』と書いてあります。通る時ちょっとドキドキするかも!?
ちなみに「夫婦岩」の名前の通り、夫婦円満や縁結びの御利益があるそうです。
是非、恋愛成就祈願に!そしてご夫婦揃ってのご旅行に行ってみて下さい。
この「夫婦岩」は東近江市の天然記念物に指定されています。

御本殿の「勝運の神様」にお参りを

御本殿の「勝運の神様」にお参りを

写真:いずみ ゆか

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ようやく辿り着いた御本殿には御祭神「正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊」(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)という非常に長〜い名前の神様が祀られています。
天照大御神の第一皇子神であり(日本書紀では天忍穂耳命で第二皇子で記載されています)、古事記の天孫降臨で三種の神器を携え、神々を引き連れて高天原から地上へ向かった邇邇藝命(ニニギノミコト)の父親でもあります。
この神様は稲穂の神・農業神として信仰されています。またその名にあるように「吾れ正に勝つ哉」という『勝運の神』として有名で御利益があるので、受験生の方の合格必勝祈願にとてもお勧めです!!

実際に合格祈願の御祈祷を受けに来られる方はとても多いそうです。

最後に

いかがでしたでしょうか?あまり知られていないパワースポットですが、由緒正しい歴史を持つ隠れパワースポットとしてかなりお勧めです!
御本殿からは眼下に広がる近江蒲生野の美しい田園風景や遠く比叡山や琵琶湖も望めて素晴らしい眺望です。これだけでも登った甲斐があります!
他にもお稲荷さんや一願成就社・夢神社・玉石社など小さな神社が御山の中にたくさんあるのでお子様連れでも探検気分で楽しめますよ。

是非一度、『神体山』赤神山の本気のパワーを貰いに!天狗『太郎坊』に想いを馳せながら修験者気分で訪れてみて下さい!

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/05/27 訪問

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