写真:かのえ かな
地図を見る秘境といわれる龍飛崎。そのアクセスはやはり容易ではありません。公共交通機関を使用する場合は電車とバスを乗り継ぐ必要があるのですが、そのチャンスは1日4回しかありません。
出発点は、JR津軽線の三厩駅(みんまやえき)。JR青森駅から約1時間15分の場所にある、津軽半島最北端の鉄道駅です。
写真:かのえ かな
地図を見る龍飛崎へつながる外ヶ浜町の町営バスは、三厩駅前に停車しています。接続は次の通りです。
■三厩駅→龍飛漁港、龍飛崎灯台
8:07発→8:32着、8:39着
12:34発→12:59着、13:06着
14:50発→15:20着、15:27着
17:30発→17:55着、18:02着
後に紹介する階段国道を上る場合は龍飛漁港停留所で降り、下る場合は龍飛崎灯台停留所で降ります。
帰りのバスは約2時間後に来ます。詳細は、記事最後の関連メモをご確認ください。
写真:かのえ かな
地図を見るたくさんのスポットを効率的に回りたいなら、龍飛漁港でバスを降りるのがおすすめ。停留所を降りると、帯島を間近に見ることができます。ここから5分ほど歩いて、太宰ゆかりの地へ向かいましょう。
写真:かのえ かな
地図を見るこちらが太宰治が宿泊したことで有名な「旧奥谷旅館」です。奥谷旅館は、津軽半島最北端の旅館として明治35年に創業。そして、平成11年まで現役で活躍していました。
現在は「龍飛崎観光案内所」となり、館内では地域の歴史を知るための資料や、太宰治が宿泊したときの再現ルームなど、数多くの展示物を楽しむことができます。
<旧奥谷旅館(龍飛崎観光案内所)の基本情報>
住所:青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜59-12
入館料:無料
開館時間:9:00〜15:30(最終入館15:00)
休館日:水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
電話番号:0174-31-8025
写真:かのえ かな
地図を見る再び龍飛漁港まで戻ってきたら、注目度上昇中の「階段国道(階段国道339号)」へ。階段国道は、1974年に作られた日本唯一の歩行者専用階段区間がある国道。ちょっとした手続きの手違いで偶然誕生したのですが、今では立派な観光名所となっています。
特に、階段国道を上り始めるこのスポットは撮影地として大人気。ぜひ、記念に1枚撮りましょう!
写真:かのえ かな
地図を見る階段国道は、全長388.2メートルで階段は全部で362段。片道の所要時間はおよそ10分です。その中には、民家の間をすり抜けるルートも…。港町の風情を感じられる一幕です。
写真:かのえ かな
地図を見る階段国道は高低差が70メートルあるので、上りは結構キツいです。しかし頑張って上り、後ろを振り返れば、目の前に海が広がる絶景が…!歩きやすい服装で、ぜひ挑みましょう。
<階段国道の基本情報>
住所:青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜
電話番号:0174-31-1228(外ヶ浜町産業観光課)
※階段国道は除雪されないため、冬季は閉鎖される場合があります。
写真:かのえ かな
地図を見る階段国道を上った先(龍飛崎灯台停留所そば)には、「津軽海峡冬景色歌謡碑」があります。あの名曲『津軽海峡・冬景色』の歌謡碑です。
中央にある赤いボタンを押すと、石川さゆりさんの美しい歌声が龍飛崎の雄大な景色の中に響き渡ります。聴き慣れた名曲も、舞台となる龍飛崎で聴けば感動もひとしおです。
写真:かのえ かな
地図を見る歌謡碑がある辺りは津軽海峡を見下ろせる高台となっており、眺めもバツグン!先ほど間近に見た帯島が遠くに見え、長い階段国道を上ってきたことが実感できますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る階段国道の頂上付近には、さらに上へとつづく階段村道があり、「龍飛崎灯台」はその途中にあります。龍飛崎灯台は、一般の投票によって決定する「日本の灯台50選」にも選ばれた、いわば津軽海峡のシンボルです。
灯台レンズの存在感が光る円形の大型灯台は、建築物としても美しく、見るものを惹きつけます。白亜のさわやかな白が、青い空や海に映えるのも良いですね。
<龍飛崎灯台の基本情報>
住所:青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜
※中に入ることはできません。
写真:かのえ かな
地図を見る階段村道を歩き切った先待つのが「龍飛崎」です。津軽半島の先端であり、高台に位置する龍飛崎からの景色は、絶景中の絶景!また、強風の地としても知られています。
下を見れば、サスペンスドラマに登場しそうな断崖絶壁。水平線の先には、北海道の函館山や松前半島などが見えます。さらに、海面にも注目してみましょう。龍飛崎周辺の海域は、暖流と寒流がぶつかり合うエリアとなっているんです。
暖流と寒流がぶつかる場所には、まるで境界線のように一筋のラインがあらわれ、そこを境目に波の様子がガラッと変わります。写真でも、海の色が水平線の手前で変わっているのがお分かりいただけるかと思います。実際に見てみると、感動もひとしおですよ。
写真:かのえ かな
地図を見るたくさん歩いて疲れたら、近くの売店で食べ歩きするがおすすめ。海産物やおでんのほか、イノシシ肉のフランクフルトといった一風変わったメニューもありますよ。
龍飛崎は決して行きやすい場所ではありませんが、道中に眺める景色も美しく、退屈することはありません。ローカルな雰囲気なので、地元の方とのコミュニケーションが楽しめることも。秘境への旅は、一度ハマると癖になりますよ。
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/28更新)
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