写真:けいたろう
地図を見るまず最初に紹介するのは西本願寺の逆さ銀杏。広い境内を持ち、京都の代表的なお寺の一つである本願寺は、東西ともに見事なイチョウで有名です。中でも西本願寺の境内にある樹齢400年を誇る巨木は、根っこが空に向かって広がるようにそびえていることから、逆さ銀杏と呼ばれて、京都市の天然記念物にも指定されています。
この立派で力強い大銀杏は、江戸時代に本願寺が火災に見舞われた際に、木から水が噴き出し、火を消し止めたという伝説があり、水吹き銀杏(みずふきいちょう)と呼ばれています。広大な境内、秋晴れの青空を背に立つ逆さ銀杏は、風に揺れると、まるで黄金のかんざし。雄大かつ圧巻の存在感でありながら、どことなくやさし気で不思議な魅力に溢れています。
写真:けいたろう
地図を見る次に紹介するのが、堀川通のイチョウ並木です。京都には街路樹として、銀杏の樹が多く植えられていますが、中でも見事なのが堀川通。かつては市電が走り、道幅が広いことも相まって、一般的な京都らしさとは、少し違った景色が楽しめます。
堀川通の中でも、さらにイチョウ並木が特に見事なのが、堀川せせらぎ公園。堀川今出川道の交差点から北へ、紫明通の交差点まで続く中央分離帯が整備された公園で、北から順に第1から第3まで3つの公園があります。
3つの公園は水路と散策路が並行する造りなっているので、堀川通を自転車や車で通りながらの観賞はもちろんのこと、中に入ってじっくりと見上げることもできます。
写真:けいたろう
地図を見る次に紹介するのは、京阪電車の三条駅から東へ300mほどの場所にある大将軍神社のイチョウです。こちらの神社は、敷地が小さく、社もこじんまりとしています。その小さな境内に樹齢800年とも言われている御神木のイチョウがあります。
小さな神社に不釣り合いなほど立派なイチョウは、社よりも遥かに背が高いのが印象的。京阪の三条駅と地下鉄東西線の東山の中間くらいの位置にありながら、雰囲気は、まさに穴場スポットという感じで、紅葉狩りの人の多さに疲れたという方にもオススメのスポットです。
写真:けいたろう
地図を見る次に紹介するのは、京都御苑です。春には桜が咲き、紅葉の名所としても有名な京都御苑ですが、実はイチョウの樹も多く、黄葉のスポットでもあり京都御苑敷地内には、イチョウの樹が点在しています。その中で特にオススメは、御苑内のほぼ中央、凝華洞跡(ぎょうかどうあと)の巨木。
江戸時代には、200以上の宮家や公家の邸宅が立ち並んでいた京都御苑も、現在では公園として広く一般に開放されていて、シーズン中の休日ともなると、旅行客だけでなく、ご近所のファミリーなどがピクニック利用をしたりという、のどかな風景に黄色いイチョウの樹が見事にマッチしています。
写真:けいたろう
地図を見る最後に紹介するのは、岩戸落葉神社。神社名は落葉と書いて『らくよう』と読み、黄葉のイメージにまさにピッタリ!こちらの神社は、これまでに紹介した京都市街地のスポットとは異なり、かなりの山奥にあります。
紅葉スポットとしても有名な、神護寺のある高雄山のさらに奥、清滝川と岩戸川の合流地点の神社は、普段は物静かな雰囲気ですが、黄葉の時期は大きく様変わりします。小さな境内に大きなイチョウの樹が4本立っていて、シーズンともなると境内はオレンジの絨毯、社は黄金のモールが巻き付いたようになります。
源氏物語にもゆかりがあり、これほど見事に黄葉する神社ですが、人里離れた山奥のためシーズンでも貸し切りとなることが珍しくありません。そんな岩戸落葉神社ですが、年にたった1度だけライトアップが行われます。
なかなか気軽に出掛けられる場所ではありませんが、それだけに一見の価値のある神社です。京都駅から『周山行き』のバスに乗れば、乗り換えなしの1時間10分ほど着く『小野郷』停留所の下車すぐの場所にあり、意外とアクセスは便利。高度が高いため、他の地点より早く黄葉するので、ご注意ください。
ライトアップ情報
2016年11月19日(土)17時頃〜
艶やかなモミジが京都の景色を紅く彩り、情熱的な景色に染め上げる紅葉も素晴らしいですが、イチョウも負けていません。
イチョウの黄葉は、周りの風景との相性によって、カラフルでパステル、景色が少し可愛らしくなったり、雄大でありながら、やさし気な印象を醸し出したりと表情豊かに変化します。
京都の秋、美しいのは紅葉だけではありません。黄色い絨毯を探して、ちょっと変わったお散歩に出掛けてみませんか?
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(2024/4/17更新)
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