写真:Shibayama Shiho
地図を見るフィレンツェの歴史地区から少し離れた閑静な住宅街にあるオルティクルトゥーラ庭園(Giardino dell’Orticultura)。1859年に造られたこの庭園は、中世の街並みを残すフィレンツェのなかでは“新しい”庭園です。
名前の“オルティクルトゥーラ”とは“蔬菜(そさい)園芸”のこと。広い敷地の公園内にはガラス張りの美しい温室があり、この庭園のシンボルとなっています。このガラス張りの温室は、1880年にこの庭園で開催された博覧会のために造られたものでした。
現在、このガラス張りの美しい温室は温室としてではなく、イベント会場として使用されることが多く、公開イベントの場合は入場も可能です。
写真:Shibayama Shiho
地図を見るガラス張りの温室のある場所から、公園を少し上へ上ったところに突然現れるのは、巨大な長いヘビの噴水!いろいろな石やガラスが敷き詰められてできている、とてもユニークな噴水です。ヘビの噴水を見つけたら、ヘビの体の両サイドにある上へと続く階段を上ってみてください。階段からは溝になったヘビの背を見ることができ、そこに水が流れています。背(溝)の内側にも色とりどりのガラスが埋められていて、それが太陽と水の光を受けてキラキラと輝いているのが見えます。
そのまま階段を上って行くと…。
写真:Shibayama Shiho
地図を見るヘビの噴水のしっぽは公園の頂上まで続いています。階段を上りきって、ヘビの噴水のしっぽの先端を見つけたなら、後ろを振り向いてみてください。そこに見えるのは赤茶色のフィレンツェの建物の屋根と、美しいクーポラを持つフィレンツェのドゥオモ!公園の頂上にはベンチもあって、この美しい景色を眺めながらゆっくり過ごすことができます。
オルティクルトゥーラ庭園はフィレンツェの旧市街地の外側になるものの、旧市街地からも徒歩圏内の場所にあります。ほんの少し旧市街地から離れるだけで、そこは観光客のほとんどいない静かな落ち着いた場所。きっと、ゆったりとした気持ちでこのロマンチックな風景を眺めることができるはずです。
写真:Shibayama Shiho
地図を見るオルティクルトゥーラ庭園はガラス張りの温室やヘビの噴水を見たり、フィレンツェの景色を眺められる場所であるだけでなく、フィレンツェ市民が集まる憩いの場でもあります。
庭園内には小さなロッジャ(回廊)もあり、ベンチや芝生も整備されていて、平日の午後は学校が終わって遊んでいる子供たちや、芝生の上に座ったり寝転がったりしてくつろいでいる若い学生たち、ベンチに座って話し込んでいるお年寄りの姿などを見かけます。天気の良い週末にはピクニックをしている家族連れも多いです。庭園の一角には子供用の遊具を備えた場所もあります。
また、庭園全体がイベント会場になっていることも。有名なのは春と秋に開かれる園芸展。オルティクルトゥーラ庭園全体が花で埋め尽くされ、屋内やテラス、庭に飾る色とりどりの花や観葉植物を求めてフィレンツェの人たちが集まります。この庭園ではフィレンツェ市民の日常を覗くことができるかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。フィレンツェ市民ならば誰もが知っているオルティクルトゥーラ庭園。フィレンツェの旧市街地の側にもかかわらず、町の喧騒から逃れられる場所です。また、ガイドブックには載っていない、フィレンツェの穴場絶景スポットの一つです。
いつもとはちょっと違った角度からフィレンツェを見てみたい、フィレンツェ人の日常を感じてみたいという方に大変オススメのスポットです。
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(2024/3/19更新)
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