写真:miyoshi yuca
地図を見る「ソウマヤ美術館」は、メキシコの実業家カルロス・スリムによって創立され、特にフランスの著名な彫刻家オーギュスト・ロダンの世界有数のコレクションを誇る美術館として世界に名を馳せています。亡くなった愛妻の名前をとって名づけられたそう。
カルロス・スリムとは、マイクロソフトのビルゲイツや、フェイスブックのマークザッカーバークをしのぎ世界長者番付けで一位を獲得するなど、メキシコで最も有力な人物と言っても過言ではありません。そんなカルロス・スリムは大のアート愛好家で、特にオーギュスト・ロダンの熱烈なファンでもある彼のアートコレクションは見事です。
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地図を見る額に手を当て考え込む姿勢が特徴の作品「考える人」で知られるオーギュスト・ロダンのコレクションは、フランス以外の国では最大です。実に6万点以上の作品を所有するというカルロス・スリムの厳選されたコレクションを、なんと無料で堪能することができます。
その他にもダリ、ルノワール、モネ、セザンヌなど誰でも一度は聞いたことがあるような世界の有名芸術家の作品の数々は、一個人のプライベートコレクションだとは信じがたいラインナップです。
写真:miyoshi yuca
地図を見る美術館のコレクションは実に素晴らしいものですが、建物自体もまさにアートそのもの。六角形のモザイクが銀色に輝く外観が都会らしい近代建築は公開からまだ数年しか経っていないにもかかわらず、新進気鋭のメキシコ人建築家フェルナンド・ロメロによるその斬新なデザインは、世界の注目を浴びています。奇抜な建築がフォトジェニックなソウマヤ美術館は、メキシコシティでも指折りの写真撮影スポットでもあります。
斬新そのものの建物の中は想像しがたいですが、内部は6階のフロアに分かれており、らせん状に各フロアを移動するデザインとなっています。最上階にはロダンの彫刻が所狭しと展示されており、ロダン好きにはたまらないフロア。その他にもメキシコ古代文化の土器など貴重な展示品や、メキシコの宗教画や金細工など、バラエティーあふれるコレクションを楽しむことができます。
写真:miyoshi yuca
地図を見るソウマヤ美術館はメキシコシティでも指折りのおしゃれエリア「ポランコ」にあります。ポランコには巨大なショッピングモールや数々のバーやレストランが並び、ではいくら時間があっても足りないくらい。近年オープンした「インブルサ水族館」も人気のスポットです。入り口は小さく水族館があるようには見えませんが、地下5階まである水族館はメキシコ一の大きさを誇ります。ちなみにオーナーはソウマヤ美術館を同じカルロス・スリム。(入場10:00-18:00まで一般入場料は145ペソ)
美術館見学とあわせてポランコ散策してみては?
ソウマヤ美術館は地下鉄サン・ホアキン駅、またはポランコ駅から徒歩数分。毎日10:30-18:30まで無料で入場できます。メキシコシティの中でも無料で入場できる美術館・博物館は多数ありますが、ソウマヤ美術館ほどの規模で、これほど貴重な作品を毎日無料公開する美術館はソウマヤ美術館だけ。メキシコシティを訪れる際にはぜひお見逃しなく!
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この記事を書いたナビゲーター
miyoshi yuca
日本生まれボリビア育ちベルリン在住。世界の文化遺産保護の研究をするためドイツの大学院に在籍。幼い頃から海外に住む経験があったためか、私にとって日本と海外の境目は常に曖昧でした。多様な世界で異なることが…
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(2025/2/15更新)
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