高架鉄道のキリノ駅からサン・アンドレス通りを歩いて数分。南国フルーツが山のように積まれた店がズラリと並ぶサン・アンドレス・マーケットに着きます。他の市場より少し値段が高めなため、高級市場と言われますが、活気があり、新鮮なものが手に入ります。
マーケットの外では、同じような果物屋が軒を連ねています。実は仕入先はどの店も一緒です。1店だけで足りるように感じますが、そこがフィリピンらしさともいうべきか、お店を分散することで得られる効果は、各個人に入る利益以外にもあるようです。地元の人の話では、最初の店では欲しいと思わなかったものが、同じような店を眺めながら歩いているうちになんとなく欲しくなって買ってしまうのだとか。
また、小さな店舗ならでは、店主との細かいやりとりができます。食べ方から保存方法など納得するまで聞けるのは嬉しいですね。買いに来る人は、気に入った店主やサービスのあるお店で買っているようです。同じものを売っていても、人気のある店とそうでない店があります。お願いすれば試食もできます。
マンゴー、ランブータン、バナナ、リンゴなどフィリピン産が主ですが、オレンジなどいくつかはオーストラリアから来ています。時期によっても変わるそうで、店員に尋ねてみてください。売られている最も高級な果物は、マンゴスチンです。外の皮は硬いですが、果肉はやわらかく、ほどよい甘さがあります。好きなものを買って、ホテルでゆっくりと味わうのもいいですね。
階段を登ると店内への入り口があります。すぐに見えるのは鶏や豚などの肉屋がひしめく通路。さらにその奥に野菜が積まれた店が並ぶコーナーがあらわれます。
テレビを観ながらのんびりと野菜を売っている店員、誰もいない店、お客さんと会話がはずんで楽しげな店など様々な風景が見られます。
野菜は、キロ単位で量り売りが基本です。どのお店にもトマトをはじめ、青梗菜、ナス、インゲンマメ、ゴーヤー、モロヘイヤと南国ならではの野菜が並んでいます。
新鮮な野菜が並んでいますので、長期滞在をする人にとってはまとめ買いもできていいですね。ただし、衛生面では注意が必要です。まず、生では食べないこと。よく洗ってから、火をよく通して調理してください。日本に馴染みのある野菜が多いので調理に困ることはないと思いますが、現地ならではの食べ方を聞いて食材をそろえてもいいですね。
サン・アンドレス・マーケットでは料理に関するなんでもが揃います。調味料も豊富です。まとめて買うと安くなりますので、大きなスーパーマーケットで買うよりお得なことも。
卵は鶏かアヒルが主です。店によっては、うずらの卵もあります。フィリピンでは鮮度の問題で生卵は食べず、加熱調理が当たり前です。赤く殻に色が付いた卵は、塩味がつけられたゆで卵。
フィリピン人の主食はお米です。たいていは肉と一緒にまぜながら食べます。そのせいか、日本のお米と比べて、パラリとして粘り気がありません。市場に出回っているお米は数十種類にもおよびますが、たいていは粘り気がないといっていいです。そのなかでも、フィリピン人いわく、「粘り気がある」というお米が、「Malagkit」という種類です。価格は他のものより高めですが、パサパサしたお米が苦手な方は試してみる価値はあるでしょう。
サン・アンドレス・マーケットの営業は24時間といつでも入れますが、夜は品薄になるだけでなく、周囲の治安も悪くなりますので昼間に行くことをおすすめします。
周辺には、パン屋やレストランがたくさんあります。海側へ歩くと、16世紀後半に創建されたマラテ教会。キリノ通りを海側へ行くと、象などの大物も見どころのマニラ動物園があります。どこかのんびりとしたマラテ地区をぜひ楽しんでください。
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