写真:成瀬 亜希子
地図を見る1894年創業の老舗レストランで、ハンガリーでも随一のグランメゾンとも呼ばれている「グンデル」。世界三大珍味でハンガリー名産のフォアグラ料理や、名物のスイーツ「グンデル・パラチンタ」(チョコレートがけのクレープ)をいただけることでも有名です。各国の首相や国賓のほか著名なゲストが訪れるため、スタッフのサービスも最上級だと言われています。
オーナーはグンデルの近くにあったブダペスト動物園に訪れる家族のため、もっとカジュアルなスタイルの店を作ろうと、1913年に「バゴイヴァール」を開業。一度は閉店しましたが1993年に再オープンして地元の人に愛される人気店になりました。フクロウの城をイメージしたトランシルヴァニア風の建物は、大人から子供までワクワクさせるような外観ですよね!
写真:成瀬 亜希子
地図を見る店内のダイニングは、木の温もりがあふれていてホッとひと息つけるようなインテリア。よく見ると装飾のディスプレイやテーブルセットのカトラリーなどは高級品で揃えられています。基本的には女性スタッフのみで運営していますが、たまに男性スタッフが担当することもあるようです。初めてのハンガリー料理で迷ってしまっても、気軽に相談に乗ってくれますよ。
時間によってはハンガリーの伝統的な打弦楽器「ツィンバロム」のライブも行われます。ピアノの起源とも言われている楽器で、ピアノのような小さな台の中に弦が張られており、それを2本のバチで叩いて演奏します。音域は4オクターブ以上にも及びピアノとハープの間のような魅惑的な音色が響き渡るため、素敵なディナーのひとときを盛り上げてくれそうです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るディナーではハンガリーの定番料理を楽しめるコースがおすすめです。最初にサーブされるバケットには、パプリカをまぶしたパテが添えられているのですが、これがとてもクセになる味わい!ハンガリーワインとの相性もぴったりで、バケット→ワイン→バケット→ワイン…と半永久的に止まらなくなるので、メインの前の食べ過ぎには気をつけて下さいね(笑)。
前菜のグヤーシュはハンガリー発祥のスープとして知られているので、一度は味わってみたい料理。店にもよりますがスープには辛味のある生や乾燥パプリカ、辛味調味料(辛いパプリカを塩漬けにし、発酵させたものを砕いたもの)を加えています。バゴイヴァールではややピリ辛なスープを味わえますよ。肉団子や野菜も入っていて食べ応えがあるのも嬉しいですね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るオレンジ色のソースが見た目にも華やかなこちらのメニューは「パプリカチキン」。すいとんのような食感の小さなパスタを円形にかたどり、その上に肉厚でジューシーなパプリカ風味のチキンをトッピングしています。ビーフストロガノフを思わせる濃厚なソースは日本人の口にも合っていますよ。これひとつでお腹いっぱいになるようなボリューム感のある一品です。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るコースのラストを飾るのは、ハンガリーの伝統的なスイーツ「ショムローイ・ガルシュカ」。ラム酒をよく染み込ませたスポンジケーキに、チョコレートや生クリーム、砕いたクルミやレーズンなどをトッピングしたもの。店によってトッピングの内容が変わることもあるようです。とっても甘いケーキですが、ブラックのコーヒーと合わせると美味しくいただけますよ。
高級料理店「グンデル」は気になるけれど、もっと気軽な感じで食事をしたい方や、観光後にそのままの服装で行きたい方にとっては嬉しいレストランですよね。アットホームな雰囲気の中でも、グンデルに引けを取らないハンガリー料理をいただけますよ。観光客だけでなく地元の人にも人気がありますのでホームページでの予約はお忘れないように!
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この記事を書いたナビゲーター
成瀬 亜希子
東京都在住。広告、出版、ウェブ業界で主にエンタメ系のライター、編集者を経験。海外ひとり旅が好きでアジア、ヨーロッパ、アフリカなど17カ国を旅してきました。現在はこんな所に泊まれるの!?といった「泊まれ…
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(2025/2/13更新)
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