写真:島塚 渓
地図を見る「哲学の道」とは熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)から銀閣寺まで、琵琶湖疏水沿いに続く歩道の名前。この通りのシンボルにもなっている疎水は、琵琶湖から水を汲み取ってから、南禅寺の境内にある「水路閣(すいろかく)」を通って、鴨川の上流にある高野川まで流れています。
ここが「哲学の道」と呼ばれるようになったのは、京都大学の哲学者“西田幾多郎(にしだきたろう)”が散歩のときに、よくこの道を利用をしていたから。西田幾多郎は世界的にも有名な哲学者で、思索にふけりながらこの道を歩いていたそうです。現在では散歩道として整備され、四季を通して多くの人が訪れる観光地になっています。
写真:島塚 渓
地図を見る熊野若王子神社は「哲学の道」の南端にあたる場所。「哲学の道」のスタート地点(反対から見ればゴール地点にもなります)とも言えるのが、この神社なんです。永暦元年(1160年)に後白河上皇が紀州熊野権現を勧請したのが始まりとされ、京都から熊野詣に出かける際は、必ず立ち寄ることになっていた由緒ある神社です。
写真:島塚 渓
地図を見る「哲学の道」は都市部から少し離れているということもあり、生き物たちとの出会いも魅力的なポイント。コイやカモ、ウグイなどが生息しており、注意深く疎水をのぞけば、すぐに生き物を発見できます。
さらに初夏になると、ゲンジボタルを見ることもできるんです!このあたりはえさになるカワニナが多いため、ホタルにとっては住みやすい環境が残されています。5月末から6月にかけてが見頃なので、ぜひ足を運んでみてください!
写真:島塚 渓
地図を見る「哲学の道」沿いには、足を止めたくなるような素敵なカフェがたくさんあります。その1つが「よーじやカフェ」。あぶらとり紙で全国的に有名な「よーじや」がオープンさせたカフェです。ここ銀閣寺店では古民家をそのまま利用した店鋪で、庭園を眺めながらゆっくりとしたティータイムを過ごすことができます。
そして「よーじやカフェ」の一押しメニューが抹茶カプチーノ。女性の顔をかたどった「よーじや」独特のロゴが、ラテアートで描かれています。崩すのがもったいないくらいのきれいな出来栄えなので、旅の記念にもぜひ飲んでみてください!
写真:島塚 渓
地図を見る大豊神社(おおとよじんじゃ)は889年に天皇の病気平癒の祈願のために創建されました。この神社の見逃せないポイントは、狛犬の代わりに“狛ネズミ”を使用していること。全国唯一の“狛ネズミ”は必見です!
ちなみに手前の雄のネズミが抱えているのは書物で、学問成就にご利益があると言われています。そして奥のネズミは牝で、玉を抱えています。これは安産や病気平癒、あるいは無病息災のパワーがあると言われているんですよ。
「哲学の道」は風景を楽しむだけではなく、界隈にいろいろな観光スポットがある通りなんです。事前にチェックしておいて、散歩がてら足を延ばしてみると、きっと面白い体験ができると思います。歩きつかれたときでも、休憩できるカフェがところどころにあるので安心。
ちなみに「哲学の道」をさらに南に行くと、南禅寺に辿りつきます。ここでは明治期京都のオシャレな雰囲気を味わうことができるので、関連MEMOの記事を参考にして楽しい思い出を作ってくださいね。
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この記事を書いたナビゲーター
島塚 渓
絶景スポット、神社仏閣やご当地グルメなど五感を刺激してくれる体験を求めて、日々情報収集に余念がありません。頭のなかをいっぱいにした後は思いっきって一歩踏み出してみましょう!感動的な出会いはいつも僕たち…
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(2025/2/12更新)
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