写真:藤谷 愛
地図を見る世界遺産である「フィレンツェ歴史地区」にあるサンタ・マリア・デル・フィーレ大聖堂は、まさにフィレンツェを代表する建築物。写真の右側のドーム部分が「クーポラ」と呼ばれる部分です。このてっぺんの塔のような部分まで登頂することができ、ここからフィレンツェの景色を360度見渡すことができるので、登頂までに四苦八苦する場面があったとしても観光客なら誰もが「上ってみたい!」と感じます。
では、天国と地獄を体験できるその内部を詳しく見ていきましょう。
写真:藤谷 愛
地図を見るドーム部分の登頂には、まずは大聖堂の内部へ。ドームの真下に行って見上げるとその高さに圧倒されます。
高さ107メートル、総階段数463段の急こう配へのアタックは、このドーム下の壁側にある暗くて狭い階段から始まります。
写真:藤谷 愛
地図を見るいかがでしょう、この狭さ!グルグルぐるぐる回り続ける階段で目が回り、運動不足の中年の方だけでなく若者だってぜぇぜぇ言いながら上る人多数。降りてくる人とすれ違う時は特に大変で、待っているほうが壁に向かって万歳をしても「むぎゅぅ・・・」と押しつぶされます。閉所恐怖症や潔癖症の人にはスタートから地獄になること間違いありません。
後ろからも観光客がどんどん上ってきて「お先にどうぞ。」などと言えるスペースはないので、とにかく気持ちをしっかり持って上がり続けなければいけません。
写真:藤谷 愛
地図を見るグルグル回り続ける階段を超えると、クーポラ内部のフレスコ画を至近距離で眺めることのできるエリアに到着します。
このフレスコ画は、「ヴァザーリの回廊」を作ったことで有名なジョルジョ・ヴァザーリと、彼の死後、その弟子たちで1579年に完成させた「最後の審判」。ダンテの「神曲」のイメージが元と言われている美しい天国と残酷な景色が広がる地獄が、圧巻の色彩で描かれています。
写真:藤谷 愛
地図を見るよく見るとフレスコ画の中には丸い大きな穴がいくつかあります。これは穴に木材を差し込み、足場を築いてフレスコ画を製作した時のもので、後の修復作業にも使用されました。
写真:藤谷 愛
地図を見るこのエリアでは観光客が落下しないように透明の強化壁が張られています。透明なのでぜひ下をのぞき込んでみましょう。階段を上り始める前に通ってきた、階下の身廊を眺めることができます。多くの観光客が行き交っていますが、米粒のように小さなサイズ!高所恐怖症の人には、ここもまた地獄のエリアになりますが、教会建築や絵画が好きな人には、いつまでも眺めていたい場所でもあります。
写真:藤谷 愛
地図を見る美しいフレスコ画に見とれていると、やはり観光客は次から次へとやってくるので、先に行ってもらうときも、どちらかの壁にへばりつくことになります。写真を見ていただくと、やはりここも激狭!普通に歩いたら一人通るのが精いっぱいなのです。長居をしてフレスコ画を堪能する場合は「ギュウギュウ地獄」を覚悟して臨んでください。
写真:藤谷 愛
地図を見るフレスコ画に描かれた天使たちが上っていくその先には、クーポラの先端部で外部の明かりが差し込んでいます。まさに観光客にとってそこが階段地獄の終点。「天国の景色はもうすぐ!」と思いながら、気合を入れなおしましょう。
写真:藤谷 愛
地図を見るそして最後の最後で続く難所の階段!急すぎて体力に自信のある若い観光客でも手すりをもって一歩ずつ上がったり下りたり。踏み外しでもしたら本当に危険ですので、ご注意を!
写真:藤谷 愛
地図を見る天国への最後の階段が写真のこちら。高さもあって急な数段ですが、最高の景色はもうすぐそこです。
写真:藤谷 愛
地図を見る足がガクガクになりながら上り終えたクーポラの頂上部分に出てみると、オレンジの世界が広がる天国!見学エリアはそれ程広くないものの、360度、フィレンツェの風景を楽しむことができます。
写真:藤谷 愛
地図を見るまた望遠鏡もあるので、街中に広がる数々の観光名所を違った角度で楽しむこともできます。
写真:藤谷 愛
地図を見る急こう配で、暗くて狭くてギュウギュウに押される地獄を潜り抜けて、やっとたどり着いたクーポラのてっぺん。じっくり時間をかけて楽しんでくださいね
クーポラ内部のフレスコ画を手が届くような位置から見ることができたり、クーポラの頂上からフィレンツェの絶景を見られたりと、上りの大変さを経験しても余りある貴重な経験ができるドゥオモ。クーポラの登頂は、観光で疲れ切る前の体力のあるうちにぜひトライしてみてください!
<クーポラの基本情報>
住所:Piazza del Duomo, 50122 Firenze FI
電話番号:(+39)055-2302885
アクセス:サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩7分
開館時間:月曜〜金曜8:00-18:20、土曜8:30-17:00、日曜13:00-15:20
閉館日:1/1、1/6、イースター前の木曜〜土曜、6/24、8/15、11/1、12/8、アドヴェント1週目の月曜、火曜、12/25、12/26
*記事下「関連MEMO」にはフィレンツェ観光に役立つ情報記事のリンクがあります。併せてお役立てください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
藤谷 愛
初めまして!ビンテージ食器、古い建物、美味しいものが大好きな多業種運営者です。事業の一つ「ケレシュ雑貨部 」で扱うビンテージ雑貨の買い付けで訪れる国の美味しいものや観光スポットについて書いています。ま…
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