写真:市川 芽久美
地図を見るエクアドルの首都キト市、世界遺産に最初に登録されたキト旧市街は、その保存状態が良く最も美しい街並みとしても有名です。
そのキト旧市街の入り口に堂々とそびえ立つ教会、「バシリカ (Basílíca del Voto Nacíonal) 教会」。1892年からスペイン人のイエズス会によって建設が始まり、アメリカ大陸で最も古いバシリカ教会と言われています。
実はこの教会、まだ未完成なんだとか…。「この教会が完成したらキトが滅亡する」という、建設に携わった原住民のインディヘナの言い伝えで、未だに一部未完成部分を残しているのだそう。
堂々とそびえ立つ外観だけでなく、各所に施されたエクアドルならではのユニークなしかけが施された教会で、市内観光では人気の観光ポイントにもなっています。
写真:市川 芽久美
地図を見る世界に数あるバシリカ教会の中でも、こちらのバシリカ教会はとってもユニーク。まず外壁の装飾をよーく見ると...ガーゴイル(守り神)の装飾が全てエクアドルの生き物ではありませんか!
猿やアリクイ、ピューマにイルカ...エクアドルのガラパゴス諸島に住むゾウガメや、イグアナも登場します。是非、教会をぐるっと回って、外壁もチェックしてみてくださいね。
写真:市川 芽久美
地図を見る教会の中へ入ると、天井が空へ抜けるような高さで、ステンドグラスからは赤道直下の太陽が差し込み、とても神聖な雰囲気です。
祭壇をはさんで両脇には、24あるエクアドルの県の旗が飾られています。
そして、そびえ立つ時計台の上に登ることも出来るんです。教会の天井部分にかけられている橋を渡って、急で狭い階段のある尖塔を登り、時計盤のある塔の上にたどり着きます。少々怖さもありますが、塔の上から見る世界遺産の美しいキト旧市街は、絶景です。
写真:市川 芽久美
地図を見るステンドグラスをよく見ると、エクアドルのアマゾンや雲霧林地域に咲く色とりどりの花の模様です。実は、エクアドルは花の宝庫。蘭だけでも4250種ほどが咲いているんです。
ところどころ割れて修復されていない部分もありますが、ここも大雑把なラテンのエクアドルらしいところです。
この教会を見ているだけで、エクアドルのことをどんどん知ることができますね。
提供元:Noriaki Kobayashi
地図を見る教会の祭壇の前に立ち後ろを見ると、ちょうど裏門の上の部分に、ハート型に開けられた穴があります。そこを覗くと天使の様な姿が見えるではありませんか!
この天使の正体は、キト旧市街を見守るように小高い丘(パネシージョの丘)にたっている聖母マリアの像なんです。
なんだかこれを見たら、恋愛運が向上しそうな...そんな気さえしてきます。
「教会はどこも同じ」なんて思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。このエクアドル・キトにある「バシリカ教会」は、他とは違うエクアドルならではの教会です。
建設に携わった当時の原住民のインディヘナ達のエクアドルを愛する気持ちが伝わってきますよ。
こちらの教会は、現在でも使用されており、ミサが行われている時もありますが、基本的に邪魔にならないようにマナーを守れば、ミサの最中でも拝観可能です。
ただ拝観時間は、午前9時〜午後5時ですので、ご注意を。
拝観料は、エクアドル人1ドル、外国人観光客2ドルです。
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この記事を書いたナビゲーター
市川 芽久美
「旅行」に関係する仕事をやれるだけやってみようと思い、日本とヨーロッパの旅行会社、航空会社、旅行業界誌、旅行展示会と経験してきました。その中で、日本人にとって、潜在的な魅力がまだまだあると感じた中南米…
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