近未来世界現る!伝説の大阪万博記念館「EXPO’70パビリオン」

近未来世界現る!伝説の大阪万博記念館「EXPO’70パビリオン」

更新日:2021/08/15 11:57

小々石 曲允子のプロフィール写真 小々石 曲允子 昭和文化・レトロ旅愛好家、神秘の杜ナビゲーター
1970(昭和45)年開催の大阪万博は、2010年の上海万博に抜かれるまで総入場者数6400万人超という史上最多の入場者数を記録し、稀に見る大盛況のうちに幕を閉じた伝説の万国博でした。
会場跡地である万博記念公園の一角には当時の備品や展示物、記録映像や写真、関係資料等が展示された「EXPO’70パビリオン」が開設されています。太陽の塔と並んで見学必須の「EXPO’70パビリオン」他をご紹介します!

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映像や展示資料満載!当時の万博会場にタイムスリップ

映像や展示資料満載!当時の万博会場にタイムスリップ

写真:小々石 曲允子

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EXPO’70パビリオンは、1970(昭和45)年の大阪万博で実際に使用・展示された様々な備品やプロダクト、当時の貴重な資料を公開する記念館として、2010(平成22)年にオープンしました。

当時のパビリオンの一つだった「鉄鋼館」をリユースした建物で、記念館の前に置かれているオブジェ風の物体は、当時、無線中継基地として建設された「エキスポタワー」の一部分です。

映像や展示資料満載!当時の万博会場にタイムスリップ

写真:小々石 曲允子

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常設展示は建物の2階部分で主に行われています。2階部分は、後でご紹介するスペースシアターの周りを囲むように回廊状になっており、赤い照明に照らされた通路の壁等を利用して写真やパンフレット、ポスター、公式グッズ等、当時の資料が多数展示されています。

特に、随所で流されている当時の万博会場内を撮影した映像は必見!
昔のSF映画に出て来る近未来都市を彷彿とさせるパビリオン等の建造物や、人の多さとその溢れんばかりのエネルギーに驚愕、圧倒されそうになります。

映像や展示資料満載!当時の万博会場にタイムスリップ

写真:小々石 曲允子

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また、細かな点ではありますが、ポスターやパンフレット等に使用されている写真や字体、デザインや色使いには当時ならではの大胆でビビッドなビジュアルセンスが凝縮されています。回廊の赤い通路も当時流行したサイケデリックなセンスを反映したものでもあるでしょう。

万博史上稀に見るスケールを誇ったビッグイベントの熱気と華やかさ、また当時の時代の空気感やセンスが映像や資料を通して伝わってきますよ。

幻想的・近未来的なムードが光る「スペースシアター」

幻想的・近未来的なムードが光る「スペースシアター」

写真:小々石 曲允子

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旧・鉄鋼館を再利用して造られたEXPO’70パビリオン。万博当時の鉄鋼館の中心部には、“世界に類のない音響設備を設置した立体音楽堂”として「スペースシアター」が造られました。
建築界の巨匠ル・コルビジェに師事した日本人建築家の前川國男氏が設計とプロデュースを手がけた実験的な大ホールで、当時の最新の音響、照明技術を駆使し、一千個余りのスピーカーから流れる音楽とレーザー光線によるショーが行われていました。

スペースシアターは万博終了後は長らく閉鎖されていましたが、2014年に当時をイメージしたサイケデリックな光の演出が復活。スピーカーから流れる音楽と共に光の色や動きが様々に変化し、ホールの独創的な世界観が再現されています。

幻想的・近未来的なムードが光る「スペースシアター」

写真:小々石 曲允子

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スペースシアターは2階からガラス越しでの見学が可能で、シアターが見渡せるコーナーには、故岡本太郎氏が制作監修したマスク等の展示もあり、同氏による万博(太陽の塔を含むテーマ館)のコンセプト等についての当時の解説映像を見ることができます。
当時の最先端技術やアートを通じて「万博イズム」を知ることができる場所となっています。

大阪万博発祥のあれこれ!今も息づく万博遺産を知る

大阪万博発祥のあれこれ!今も息づく万博遺産を知る

写真:小々石 曲允子

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大阪万博をきっかけに開発や普及が進み、今では生活の中に当たり前のように根づいているものは実は思いのほかたくさん存在します。
携帯電話(ハンディーフォン)、テレビ電話システム、モノレール、動く歩道、ウォシュレット、缶コーヒー等々のほか、ファーストフードの店舗(ケンタッキーフライドチキン)が日本に初上陸したのもこの万博の会場内でした。

大阪万博発祥のあれこれ!今も息づく万博遺産を知る

写真:小々石 曲允子

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EXPO’70パビリオンには、そうした当時の最先端プロダクトの現物もしくはパネル写真による展示も一部あります。
例えば、当時の会場内の緊急連絡や取材などで活躍した電気自転車、電気自動車の現物も展示されています。現在の電動自転車や電気自動車の原型となるものですが、どこかキュートなデザインに心和みます。

大阪万博の6年前に開催された東京オリンピックで誕生し、改良を経て大阪万博から大々的に普及が進んだ「ピクトグラム」も当時使用されていたものが展示されていますよ。

大阪万博発祥のあれこれ!今も息づく万博遺産を知る

写真:小々石 曲允子

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なお、EXPO’70パビリオンの1階フロアは企画展示用のスペースになっていて、期間ごとにテーマを変えた展示が行われています。

1階の入館受付近くの場所に、岡本太郎氏によるアート作品「座ることを拒否する椅子」も置かれていますので、こちらもファンの方はお見逃しなきよう!

<基本情報>
住所:大阪府吹田市千里万博公園内
開館時間:10:00 〜17:00(入館は16:30まで)  
水曜及び年末年始休(4/1〜ゴールデンウィーク、10/1〜11/30は無休)
アクセス : 大阪モノレール「万博記念公園」駅下車徒歩約15分

万博食堂には当時の懐かしい味が

万博食堂には当時の懐かしい味が

写真:小々石 曲允子

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最後に、EXPO’70パビリオンと一緒に訪れたい大阪万博関連の周辺スポットを一つご紹介しておきましょう。

万博公園内のららぽーとEXPOCITYにある「万博食堂」。こちらは、当時万博のパビリオンで提供されていたメニューやその頃に人気だった洋食が食べられるレストランです。

万博食堂には当時の懐かしい味が

写真:小々石 曲允子

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ボルシチやピロシキといった万博をきっかけに知られるようになったロシア料理が盛り込まれたメニューのほか、ナポリタン、クリームソーダといった昭和の懐かしいメニューも用意されています。
万博グッズ等が飾られたショーウィンドウや店内のディスプレイにもご注目を。

<基本情報>
住所:大阪府吹田市千里万博公園2-1 ららぽーとEXPOCITY
営業時間:11:00〜22:00(最新の営業時間はららぽーとEXPOCITYのHPお知らせページにてご確認ください)
アクセス : 大阪モノレール「万博記念公園」駅下車徒歩約6〜7分

万博食堂には当時の懐かしい味が

写真:小々石 曲允子

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あの頃の未来に心躍る!「EXPO’70パビリオン」

2025年には大阪で久々に万博が開催される予定。その際あるいはその前に、EXPO’70パビリオンで1970年の大阪万博がどんなイベントであったかを知っておくのも良いでしょう。
半世紀以上前に創造された「近未来」は、今から見ると非現実的で飛躍しすぎな側面、逆にアナログで未完成に映る側面とがありますが、圧倒的なスケール感と熱気に満ち溢れています。昭和のレトロフューチャーと今との感覚の違いを楽しむのがポイントですね。

太陽の塔の内部公開が2018年から行われており、岡本太郎氏の世界観と当時らしいアートセンスが体感できる極彩色の異空間が広がっています。こちらも是非、EXPO’70パビリオンと一緒に見学してみて下さい!

2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/23−2021/07/12 訪問

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