パリ市のほぼ中央、多くの大学がありカルチェ・ラタンと呼ばれ、学生街として知られるパリ5区。そこに2008年にオープンしたコンフィズリー「Le bonbon au palais(ルボンボンオパレ)」があります。
直訳するとお菓子の宮殿。コンフィズリーとは、キャラメルやキャンディー、フルーツの砂糖漬けなどいわゆる砂糖を使ったお菓子の専門店のこと。
「ボンボン」というとキャンディーをイメージしますが、パートドフリュイ(フルーツゼリー)やギモーヴ(マシュマロ)、フルール・クリスタリゼ(花びらの砂糖漬け)ガムやキャラメルなどその種類は様々。
古くから文化として親しまれてきたボンボンを売るコンフィズリーの老舗はフランス各地に点在しています。その中から厳選したものを集めて販売しているいわばセレクトショップが「ルボンボンオパレ」なのです。
お店に入るとまず目に入るのがおしゃれなガラス瓶に入って美しくディスプレイされたたくさんのボンボン。キラキラと輝く様子はまさに宝石箱。まるでお菓子の世界に迷い込んだみたい!
店内ではオーナーのジョルジュ(Georges)さんが自らお客さんにお菓子の説明をしています。瓶を開けて「これ美味しいよ、食べてみてよ!」とボンボンを試食させてくれたり、子供たちにおどけて見せたり・・・ジョルジュさんの周りにはいつも笑顔が溢れています。大好きなお菓子に囲まれ、子供のように目を輝かている様子を見ているとこちらまで幸せな気持ちになります。
お店は学校がテーマとなっており、レジの横にはチョークの代わりにキャンディーが置かれた大きな黒板。また、昔学校で使われていた机や椅子などが使われていて、そんなお店作りがまたお客さんを童心に返らせるのです。
黒板には「ボンボンがあれば人生はより素晴らしいものに・・・そんなあなたのために、フランスで最も素晴らしい職人達のコンフィズリーを集めました」と書かれたジョルジュさんによる黒板のメッセージこそがルボンボンオパレのコンセプト。
店内にあるボンボンはジョルジュさんがフランス各地のコンフィズリーをまわり、実際に食べて美味しかったものを厳選、大量生産ではなく職人がひとつひとつ手作りしているものだけを集めています。さらには子供も安心して食べられるよう、保存料や着色料などを使わない無添加のものにこだわっています。
パリではここでしか手に入らないものばかり。まさにジョルジュさんの夢とこだわりが詰まったお店です。店内のボンボンは量り売り。もちろんひとつから買うことができます。
ルボンボンオパレのお菓子はお土産にもぴったり。おすすめはふわふわでカラフルなギモーヴ。お店のショーウィンドーには瓶に入ったギモーヴが並べられています。
ギモーヴはフランスのマシュマロと言われていますが厳密には違いがあります。マシュマロはメレンゲにシロップを加えてゼラチンで固めたもの。ギモーヴはフルーツピューレにゼラチンを加えて固めたもので、すっきりとした甘さとふわっとした優しい食感が特徴です。
ルボンボンオパレで扱うギモーヴはあのフレンチの巨匠アラン・デュカスも認めたフランスで一番美味しいと言われるものだそう。日本では手に入りにくい本格的なギモーヴ。お店にある全ての味が楽しめる詰め合わせは誰に贈っても喜ばれそうです。
小さい頃、誰もが夢見たお菓子の国。その夢を実現させたジョルジュさんのこだわりがぎっしり詰まったルボンボンオパレは、小銭を握りしめた子供たちが「アメひとつちょうだい!」と元気に入ってくる、日本でいう駄菓子屋のような存在。
日本語の話せるスタッフやジョルジュさんとの会話を楽しみつつ、宝探しをするようにお気に入りのボンボンを見つけてみてくださいね。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索