夜中の12時に厳かな儀式が!?スペイン・グラナダのカトリックバー「エル リンコン デル コフラデ」

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夜中の12時に厳かな儀式が!?スペイン・グラナダのカトリックバー「エル リンコン デル コフラデ」

夜中の12時に厳かな儀式が!?スペイン・グラナダのカトリックバー「エル リンコン デル コフラデ」

更新日:2017/03/10 11:04

道明寺 彩希のプロフィール写真 道明寺 彩希 穴場発見さまよいライター、地元のグルメ伝道師

グラナダにあるちょっと変わったバー「El Rincon del Cofrade(エル リンコン デル コフラデ)」。このバーは、南スペインの巡礼の聖地「ロシオ」への熱狂的な参拝者が作った、宗教色の強いお店です。

見どころはその内装と、本来一年に一回しか現れないとされる聖母「エル パロマ」のために“毎晩夜中の12時に行われる厳かな儀式”。今回は、他の場所にはない「レアなバー」をご紹介します。

店内は別世界!

店内は別世界!

写真:道明寺 彩希

スペイン・グラナダの街の中心部に位置するバー「El Rincon del Cofrade(エル リンコン デル コフラデ)」。このバーは、熱狂的な巡礼支持者であるオーナーのラモン(Ramon)さんによってオープンされました。その狙いは、自分と同じような「巡礼支持者 (El Rocio)」や、グラナダを代表する宗教行事「セマナサンタ(Semana Santa)」を愛する人々が集う場所を作りたかったから。

店内は別世界!

写真:道明寺 彩希

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店内には、「聖母・キリスト」や、「ロシオ巡礼」のポスター・関連商品が隙間がないほど飾られています。初めて目にする人にとってはきっと異様な光景・・・。しかしこれは、熱狂的信者にとっては癒される空間なのです。

額縁に飾られた聖母や教会の旗を模った「金製のピンバッジ」のコレクション(写真の緑色の物2つ)。巡礼に行かないと手に入らないこれらの商品は、オーナーが長年ロシオ巡礼を行ってきた証でもあり、値段も高価。無造作に飾られていますが、マニアにはたまらないお宝です。そして、注目してほしいのは、聖母たちの表情。他の国とは少し異なり、涙を流し悲しんでいる顔がほとんど!いろいろ観察してみると、異文化を感じられます。

店内は別世界!

写真:道明寺 彩希

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「ロシオ巡礼」や「セマナサンタ」とは?

「ロシオ巡礼」や「セマナサンタ」とは?

写真:道明寺 彩希

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ロシオというのは、「セビージャ(Sevilla)」から西に50キロ行ったところに位置する「アルモンテ(Almonte)」より、さらに南に20キロ移動した「ロシオ村(El Rocío)」のこと。幌馬車で民族衣装をまとい、踊りながら移動する巡礼は、少なくとも3日以上歩き続けます。その参加者数は、なんと毎年100万人を超えます!

この村には昔から語り継がれている“聖母像伝説”というものがあります。その伝説とは・・・

昔々とある狩人が森の茂みの中の切り株に、輝く美しいマリア像を見つけました。その像に底知れぬ魅力を感じた狩人は、その像を持ち帰りたいと願ったのですが、そこで強烈な眠気に襲われ眠りに落ちてしまいました。目が覚めた時にはマリア像は消えており、アルモンテの町に戻り、教会の神父や聖堂参事にことの経緯を話すことに。後日神父達と一緒に森へおもむき、無事にマリア像を発見し、教会の礼拝堂に祀ることにしました。

・・・といったもので、この「聖母マリア像(ヴィルヘン デル ロシオ)Virgen del Rocio」別名「エル パロマ(El paloma)白鳩」は、病気や不妊、精神病まで癒す力があると言われており、年に一度6月末頃の日曜日の真夜中過ぎに姿を現します。時間になると待ち構えていた人達が一斉に鉄の柵を乗り越え「エル パロマ」のお神輿に飛びつき、持ち上げ、外へ運び出します。お神輿に触れることができると、一年間無病息災でいられると言う事で、世界中から熱狂的信者を集めています。

「ロシオ巡礼」や「セマナサンタ」とは?

写真:道明寺 彩希

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「聖週間(Semana Santa)セマナ サンタ」は、スペイン全土で祝うカトリックのイベントで、キリストの受難を偲びます。宗教行事は月の満ち欠けが影響する移動祝日なので毎年日程が変わりますが、大体3月末から4月の間。期間中は、普段教会にある「キリスト像やマリア像」をのせた山車とともに信者たちが町を練り歩く「聖行列(Prosecion)プロセシオン」が行なわれます。

「ロシオ巡礼」や「セマナサンタ」とは?

写真:道明寺 彩希

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美味しい料理も味わえる!

美味しい料理も味わえる!

写真:道明寺 彩希

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このバーでは、飲み物1杯につき1皿の無料の「タパス(Tapas)おつまみ」が付いてきます。写真の手羽先ももちろん無料!何が出てくるかはオーナーの気分次第ですが、2杯頼んでも、3杯頼んでもそれぞれに「タパス」が付いてくるので、これで食事が完結してしまいそうです。

美味しい料理も味わえる!

写真:道明寺 彩希

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お腹に余裕のある方は、メニューからのオーダーも可能。オーナーのおススメは、「生ハムとマンチェゴチーズ」。 これは、スペインに旅行したらば、絶対に外せない「タパス」。他にもオーナー手作りの「コロッケ」や、「海老料理」なども人気があります。

夜中の12時に何かが起こる!

夜中の12時に何かが起こる!

写真:道明寺 彩希

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見逃せないのは、常連客が楽しみにしている夜中の12時の行事!毎日12時になると、店内の電気が真っ暗になり、すぐに「エル パロマ」の祭壇の周辺だけに明かりが灯されます。そして「ラ サルヴェ デル ロメオ(La salve del romero)」と呼ばれる巡礼の曲の大合唱が始まるのです。

この時間だけは、それまで賑やかにお酒を酌み交わしていた人々が信者の顔つきに変わる瞬間。しばし耳を傾け、このバーに来た意味を体感してみましょう!

夜中の12時に何かが起こる!

写真:道明寺 彩希

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こちらがオーナーのラモンさん。温厚な性格で、話をしていると自分もなんだか気分が落ち着いてきます。

そして、後ろにあるのが「エル パロマ」の祭壇を再現した物。信者たちにとってはとても大切な存在なので、カウンターの奥に作られており、普段は近づけません。ただし優しい「ラモン」にお願いすれば写真撮影も可能。興味のある方は、是非お願いしてみてください。

夜中の12時に何かが起こる!

写真:道明寺 彩希

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毎晩歌を歌い終わった後にロシオの巡礼までの残された日数がこちらのボードに記入されます。写真の人混みは、ロシオの巡礼で信者たちが「エル パロマ」に触ろうとしている様子です。

勇気をもって、扉を開けて中に入ってみよう!

ちょっと風変わりなバーなので、扉を開けるのを少し戸惑ってしまいますが、誰でも利用は可能!世界中にここでしか体験のできないバーに行ってみませんか?

住所:Calle San Marcos 8,18005 Granada,España 電話:662 51 66 01

営業時間:火曜日-木曜日13:00-16:00/20:00-1:00・金曜日13:00-16:00/20:00-2:00・土曜日13:00-2:00・日曜日13:00-1:00・月曜日・祝・祭日 休み(ロシオの期間は閉店)

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/02 訪問

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