塩の種類や塩の精製方法は多岐に渡るのですが、その全てを網羅せんとする勢いで世界各国の塩が集められています。そればかりか、写真のように切り出した岩塩がそのまま、ドンと無造作に置いてあったりします(もちろん触れます)。この岩がどうやれば塩になるの?という疑問も含めて各国の塩の作り方が館内で丁寧に説明されていますが、けっこう科学的な内容なので、「大人向け」の博物館ですね。
この他、館内にはシャーレに入った塩を電子パネル画面の上に置くと「何処の塩」か教えてくれるマニアックにしてハイテクな展示設備もあります。もはや大人向けを通りこして研究者向け!?こだわりが違いますね〜
写真はポーランドの世界遺産であるヴィエリチカ岩塩抗に祭られている聖母像のレプリカですが、もちろんこれも全部「塩」で造られています。手に持っている透明な水晶も塩の結晶!日本ですと岩塩ではなく海水から作る方法が一般的ですので、こういった塩の芸術を目にする機会は珍しいのではないでしょうか。我々の知っている食卓塩とは違う塩の魅力がこの博物館には詰まっていますね〜
さて次はタバコのほうを見てみましょう。こちらもタバコの歴史(南米の原住民により呪術的な目的で使用されたのがタバコの歴史の始まりだそうな)を振り返りながら、どのようにして現代の嗜好品になっていったのか、詳細な説明でせまってきます。
圧巻はやはりタバコの器具の蒐集ですね。世界各国のタバコ道具(嗅ぎタバコや水タバコなど多様)が集められており、非喫煙者でも見てるだけで楽しめます。もちろん急にタバコを吸いたくなった喫煙者の方のための「喫煙スペース」も館内にありますのでご安心を。
実はこのタバシオ。運営しているのはJT(日本たばこ産業株式会社)です。塩と異なり今も国内のタバコはJTの専売ですので、国内タバコの歴史はJTの歴史といっても良いでしょう。タバコは大人の嗜好品ですので、館内の説明が大人向けなのも納得ですね。
写真はハイテクとローテクが素敵に混ざった国内タバコ銘柄の展示です。タッチパネルで歴代のタバコ情報を閲覧しつつ、関連資料や商品の現物は引き出しの中に展示されているというスタイルです。非喫煙者でも自分の子供のころだった年代のパッケージをみれば、ふと懐かしくなるかもしれません。
ちなみに江戸時代には庶民にも広まっていた喫煙文化ですが、このころのタバコの葉は基本的に国産。写真の通り、全国に結構たくさん産地があったんですね。
実は現在も輸入が多いものの、日本の一部の地域ではタバコの葉を育てる農家さんがいるんです。たばこ農家ってあんまり聞いたことないですが、タバコの葉は実はナス科!なので、日本の季候でも栽培できるんですね(実際はJTと契約を結んで初めて栽培してOKらしいです)。勉強になりますね。
タバシオでは今回紹介した常設展以外に特設展もおこなっており、料金は常設展と特設展あわせても300円とリーズナブル(常設展のみだとなんと100円!)。せっかくなので両方見ちゃいましょう。
ちなみにこのような企業博物館は墨田区内多くあることから、墨田区は「すみだ5つの博物館めぐり」と銘打って推しています。下部関連MEMOに別記事という形で一部を紹介しておりますので、ぜひタバシオと併せて訪れてみてください。
では気をつけていってらっしゃいませ〜
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