立ち寄り湯から散歩道まで充実!山口・長門湯本温泉は理想の温泉街

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立ち寄り湯から散歩道まで充実!山口・長門湯本温泉は理想の温泉街

立ち寄り湯から散歩道まで充実!山口・長門湯本温泉は理想の温泉街

更新日:2016/11/21 18:20

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家

長門湯本温泉は、山口県を代表する名湯で歴史ある温泉郷です。開湯は室町時代、応永34(1427)年と伝わり、山口県でも古い温泉といわれています。音信(おとずれ)川と大寧寺川のほとりに12軒の宿が立ち並ぶ昔ながらの温泉街風情は魅力的です。また川岸に設けられた遊歩道へと降りることができ、綺麗に整備された遊歩道散策は、川に架かる橋や清流、温泉も楽しめ、ウォーキングにもってこい。長門湯本温泉へおいでませ!

音信(おとずれ)川ほとりに佇む静かな長門湯本温泉街

音信(おとずれ)川ほとりに佇む静かな長門湯本温泉街

写真:村井 マヤ

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長門湯本温泉は、古くからある温泉街です。温泉街のある音信(おとずれ)川沿いに来ると、山間の静かな風情を漂わせます。不思議なのですが、自動車で行かれた場合、途中の街並みが意外にも町中なのに驚かれるかと・・。
列車で行かれると、のどかなJR美祢線で「長門湯本駅」で下車して温泉街へと徒歩で。どの宿も、駅から徒歩圏内ですが、宿泊の場合は、宿によっては送迎がありますので、利用されると便利です。駅から一番遠い「大谷山荘」でも徒歩10分くらいで行くことができます。

さて、長門湯本温泉には12の旅館・ホテルと2つの市営の公衆浴場があります。公衆浴場は後述しますが、お時間があれば2つとも入浴してみて!また、遊歩道散策も忘れずに!これがなかなか優雅なのです。音信川の悲しい恋の話も心に留めておいてくださいね。「おとずれ」という川の名前も素敵ですよね。今回は、そんな長門湯本温泉の魅力発見の旅のご案内です。

写真右手に見える東屋は、「音信川河川公園」にある足湯施設です。屋根付きの足湯ですので、少々雨が降っても大丈夫ですよ。ただしもともと温度が低いので少しぬるく感じますが・・。

歴史ある市営の公衆浴場「恩湯(おんとう)」は温泉街のシンボル

歴史ある市営の公衆浴場「恩湯(おんとう)」は温泉街のシンボル

写真:村井 マヤ

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温泉街のほぼ中間、朱塗りの八千代橋のすぐ前に佇む情緒たっぷりの「恩湯(おんとう)」は、温泉湧出の原点で「元湯」でもあります。夜になると「湯本温泉」のネオンが煌き、温泉街のシンボル的存在。泉温は、39.0度で、アルカリ性単純温泉です。pHは9.62という高さだけあって、お湯の感触はツルツル、トロトロです。とくに男湯は、源泉かけ流し放流式で、一部浴槽の底から温泉が湧出しています。女湯は、加温かけ流しの放流式です。

男湯の湯舟は2つありますが、これは昔この仕切りで男女を分けていた名残なんだとか。この長門湯本温泉は、住吉大明神湧出の温泉ですので、男女の浴場の壁には住吉大明神のレリーフがあります。そして「恩湯」という名前もちょっと変わっていますよね。その名前の由来は、住吉大明神への「報恩の湯」と言われたことから来ています。
そもそも「恩湯」も後述する「礼湯」も、この長門湯本の古刹大寧寺の寺湯で、江戸時代には毛利歴代藩主が寺侍の湯別当を長門湯本に常駐・管理させていました。当然、毛利藩のお殿様も湯治に来ました。

恩湯の浴場は、上中下の3つに分かれていました。定休日は、第1火曜日、大人は200円で入湯でき、6時(冬場は6時半)から23時まで開いていますよ。ちなみにシャンプーなどのアメニティはいっさいありません。購入は可能ですが、お風呂セットはお持ち下さいね。またコインロッカーはありますので貴重品はそちらへ。

写真の恩湯の下には、「公衆洗濯場跡」が残されていますので遊歩道散策の際にはぜひ覗いてみてください。

「恩湯」より歴史のある共同浴場「礼湯(れいとう)」

「恩湯」より歴史のある共同浴場「礼湯(れいとう)」

写真:村井 マヤ

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長門湯本温泉のもう1つの公衆浴場「礼湯」は、恩湯の向かって左奥にあります。恩湯の脇の道を30mくらい入ったところです。実は、「礼湯」の方が、恩湯よりも歴史が古く、長門湯本温泉の起源でもあります。

伝説では、応永34(1427)年に大寧寺の住職・定庵禅師が、石の上で修行する住吉大明神と出会って、そのお告げで開湯したのが「礼湯」なんだとか。礼湯は、大寧寺僧侶や武士の湯治場で、上下2湯ありました。「俗人禁制」の札が掲げてあったそうですが、下湯に限って地元の人々の入浴が許されていました。
礼湯は、平成14年8月に改築されバリアフリーになっています。定休日は、第3火曜日。入浴料は200円、時間は21時までですので、公衆浴場巡りをするなら先に礼湯に入浴するのをおススメします。ちなみに朝は9時からです。

心に秘めた思いをそっと川に流した『恋人の聖地』の物語

心に秘めた思いをそっと川に流した『恋人の聖地』の物語

写真:村井 マヤ

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長門湯本温泉は、『恋人の聖地』にも選ばれている恋の街。長門湯本温泉には、はかない恋の物語が語り継がれています。
その恋のお話しとは、湯本温泉で湯女(ゆな)が、口に出すことのできない秘めた思いを恋文にしたためて流したという「音信川恋伝説」です。

明和5(1768)年、恩湯や礼湯の近くにお茶屋「清音亭」がおかれていました。そこで働いていた湯女の話が上記の物語。その時湯女が流した恋文が、「音信(おとずれ)」。その伝説が川の名の由来となっているのですが、素敵な川の名前ですよね。
物語は切ないけど、「おとずれ」という響きがとても美しい音信川をゆっくり大切な方と歩いてみませんか?きっといつもは言えない感謝の気持ちなどを伝えられるかも、です。

川のせせらぎと温泉街の風景を眺めながら足湯も楽しむ

川のせせらぎと温泉街の風景を眺めながら足湯も楽しむ

写真:村井 マヤ

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長門湯本温泉の音信川沿いの遊歩道には、川を眺めながら足湯が楽しめる施設があります。音信川河川公園内にある足湯と、恩湯から少し音信大橋方面に歩いたところにある足湯(写真)。先に紹介した音信川河川公園の足湯は、湯本大橋の次に温泉街寄りの「せせらぎ橋」のすぐ脇にあります。川の線路側というと分かりやすいでしょう。

写真の足湯は、「湯本ハイランドホテルふじ」から近い場所です。遊歩道は、途中で川のすぐ上に架けられた小さな橋で反対側の遊歩道へと渡れますので、大きな橋を渡らなくても向こう岸へと移動可能です。もちろん遊歩道から上の道へ階段で上がって、大きな橋で移動しても便利です。

ちなみに足を浸すのは、四角い部分ではなく周りにある岩に腰掛けて、すぐ下の部分。四角の部分の真ん中あたりから温泉がぶくぶく湧いています。上に手を浸したら手湯になりますよ。ゆったりと空を見上げたり、川の流れを眺めながら開放感あふれる足湯となっています。足湯したあとは、さっぱりスベスベです。湯温は低いので最初は冷たく感じるでしょうが、しばらく浸かっているとじんわり温まります。

素敵な旅の思い出に、萩焼体験はどうでしょう?

長門湯本温泉には、萩焼の窯元が4つ、工房が1つあります。いずれも歴史ある窯元です。実は、萩焼の本場は萩市のみと思われがちですが、秀吉が朝鮮に兵を出した時に、兄弟の焼物師を連れて帰り、歴史ある萩と湯本(三之瀬)へ窯がおかれたのです。萩と同じ歴史のある窯元なのですよ。萩焼の窯元で、萩焼体験もできますので温泉街に宿泊されましたら、萩焼体験をされても良いでしょう。詳細は下記MEMOをご覧くださいね。

長門湯本温泉は、「美肌の湯」と言われる名湯でほっこりし、散歩がてらに川沿い遊歩道へ繰り出し、歴史ある萩焼体験もできちゃう理想的な温泉郷。ぜひ、山口県の長門湯本温泉へ足を運んでみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/26−2016/10/27 訪問

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