静岡おでんはココで食べよう!青葉おでん街・青葉横丁で絶対行くべき人気店

静岡おでんはココで食べよう!青葉おでん街・青葉横丁で絶対行くべき人気店

更新日:2018/09/11 10:51

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 おこもり温泉宿探求家、おいしいもの探検家
静岡市民が愛してやまない「静岡おでん」。JR静岡駅の近くには、青葉おでん街と青葉横丁という2つのおでん街があります。1960年代のレトロな横丁には、赤ちょうちんを掲げたおでん屋さんがズラリ!どこも10人くらい座ると満席になるような小さなお店ですが、おでんのように温かくてホクホクした人情がギュッと詰まっています。今回は、おでん街の楽しみ方と、一見さんでも入りやすいオススメの人気店をご紹介します。

青葉おでん街・青葉横丁の始まり

青葉おでん街・青葉横丁の始まり

写真:安藤 美紀

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2つのおでん街(青葉おでん街と青葉横丁)はJR静岡駅の西側に位置し、昭和通りを挟んだ両サイドに建っています。ここは、さまざまなメディアが紹介している人気のグルメスポット。観光客だけでなく、地元の人も「仕事帰りに一杯飲もう!」という感覚で通っています。

2016年11月1日現在の店舗数は、青葉おでん街が21店舗、青葉横丁が19店舗。静岡市内におでん屋さんは数あれど、ここまで密集しているところはありません。静岡のおでん文化を知りたいときは、まずここへ。2つのおでん街をハシゴして、レトロな雰囲気を楽しみましょう。

もともとおでん街は、戦後、市役所前の大通り(青葉通り)に並んでいた約200台ものおでん屋台からスタートしました。その後1957年の都市開発でおでん屋台は移転することなり、大部分のお店が青葉おでん街と青葉横丁に分かれて営業を開始。2つのおでん街は、屋台の雰囲気そのままにそれぞれ発展してきました。

おでんというと、寒いときにホクホクしながら食べるもの…というイメージを持つ人が多いのでは。「静岡おでん」は、季節に関係なく食べられているB級グルメ。おでん街のガラス戸の向こうからは、おでん鍋を囲んで楽しく談笑する声が1年中聞こえてきます。

おでん街を楽しむためアドバイス

おでん街を楽しむためアドバイス

写真:安藤 美紀

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おでん街の大半は17時前後に開店し、賑わいはじめます。なかでも人気店は「開店した!」と思ったらすぐ満席に…。「絶対このお店が良い!」という方は、開店時間ジャストより15分前くらいに行く方がスムーズに入れます。(お店によっては、少し早めにオープンすることがあります。)

おでん街は、どのお店もアットホームな雰囲気が魅力。新しいお客さんが満席で座れず困っていると、「俺はもういいから…」といって、お客さん同士で譲り合う光景を見かけます。せっかくなら、お気に入りのお店に入りたいもの。満席でも、諦めずにお店の暖簾をくぐってみましょう。

キリンビールのCMでモデルになったお店「三河屋」

キリンビールのCMでモデルになったお店「三河屋」

写真:安藤 美紀

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おでん街にはたくさんお店がありすぎて、ついついどこへ入ろうか迷ってしまいます。そんなときには、青葉横丁の人気店「三河屋」さんがオススメ。ここは、かつて佐藤浩市さんが静岡おでんを頬張りながらキリンビールを飲むCMにも使われたお店。著名人のファンも多く、あの「ちびまる子ちゃん」の作者、さくらももこ先生も常連さんでした。

「三河屋」さんは屋台時代から続く老舗のおでん屋で、優しい大将と女将さんが営んでいます。この2人の温かい人柄も人気の理由。一見さんでも入りやすく、「静岡おでん」に関することを丁寧に教えてくれます。

そして、ドラマのワンシーンに出てきそうな、ある意味完成された非日常の空間が素敵すぎ…。なかなか入れない人気店ですが、1つだけお店を選ぶとしたら絶対ココです。

このお店の大きな特徴は「煮る・揚げる・焼く」の工程が、すべて目の前で行われること。グツグツおでんを煮ている横では、おいしそうな素材がジュージュー揚げられ、さらにその横の七輪からはいい匂いが…。ライブ感があって、どれも出来立て&アツアツの美味しさ!

ちなみに、お隣りさんとの距離が近くて驚くかもしれませんが、居心地の良さは抜群。知らない人同士がすぐ仲良くなれる一体感が「三河屋」さんの良いところです。隣りの人と肩を寄せ合いながら、ワイワイ食べて呑みましょう。

メニュー表がズラリ!明瞭会計も安心ポイント

メニュー表がズラリ!明瞭会計も安心ポイント

写真:安藤 美紀

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「三河屋」さんをオススメする理由がもう一つ。おでん街の中にはメニュー表が貼られていないお店もあり、お会計でドキドキする…ということがあります。一方、ここはメニュー表がきちんと貼られていて安心。明瞭会計で好きなだけ食べたり呑んだりできます。

メニューの内容は、定番と季節によって変わるものがあります。メニュー表を見ると、大体1品200円〜300円前後。新しいメニューかどうかは、メニューの紙の黄ばみ具合で大体予測がつきます。(新しいものは紙が真っ白です)

メニュー表がズラリ!明瞭会計も安心ポイント

写真:安藤 美紀

「三河屋」さんは席に着くと、大将から「静岡3点盛りにしようか?」と言われます。初めての方は、まずこの「静岡3点盛り」から食べてみましょう。

ちなみに「静岡3点盛り」とは、牛すじ・黒はんぺん・こんにゃくのこと。牛すじは出汁にも使われますが、おでん種としても人気。黒はんぺんは、鯖やアジやイワシなど青魚をすり身として加工した練り物で、静岡ならでは。こんにゃくは味が染み込んでいて、出汁の美味しさをダイレクトに味わえます。

メニュー表がズラリ!明瞭会計も安心ポイント

写真:安藤 美紀

「三河屋」さんでお酒を頼むとしたら、静岡割りがオススメです。静岡割りとは、静岡茶を焼酎で割ったお酒。お茶の清涼感が強くて焼酎臭さがまったくありません。

「飲み過ぎにはお茶が役立つ」と言われるように、お茶には二日酔いを防止してくれる効果があります。つまり、静岡割りは、静岡が産んだ最高傑作!おでんのお供はぜひ静岡割りで、酔い時間を過ごしましょう。

黒はんぺんは揚げても最強にウマい!

黒はんぺんは揚げても最強にウマい!

写真:安藤 美紀

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「三河屋」さんのおでんはもちろん美味しいけれど、隠れた人気メニューが黒はんぺんのフライです。

はんぺんと言うと、白くてふわふわのものを思い浮かべますよね。
しかし、静岡ではんぺんといえば、黒はんぺん。静岡には由比や焼津などの日本有数の漁港があり、イワシなど青魚を加工した黒はんぺんも「静岡おでん」のおでん種として使われるようになりました。この黒はんぺん、実はフライにしてもかなり美味!カリカリなのに全然油っこくない。何本でも食べられそうな、魔法のフライです。これだけは絶対食べないと損ですよ。

静岡のおでん文化に触れられるグルメスポットへ

青葉おでん街と青葉横丁は、静岡駅から歩いて10分で気軽に行けるグルメスポット。いかにも「ザ・観光地」という感じではないので、地元の人とごくごく自然に仲良くなれます。あなたも美味しい思い出を作りに、静岡のおでん街を訪れてみてはいかがでしょうか。

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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