美の桃源郷へ!滋賀屈指の美術館「MIHO MUSEUM」

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美の桃源郷へ!滋賀屈指の美術館「MIHO MUSEUM」

美の桃源郷へ!滋賀屈指の美術館「MIHO MUSEUM」

更新日:2016/11/07 11:41

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

全国津々浦々、各地にはそれぞれ趣向を凝らした美術館が存在します。そのようななか、桃源郷、そんな言葉にぴったりの美術館が滋賀県の山中にあること、ご存知ですか?甲賀市のMIHO MUSEUM(ミホミュージアム)は桃源郷をイメージして建造された美術館で、実際に当地を訪れると、そのイメージに納得していただけるはず。今回はMIHO MUSEUMの魅力をご紹介しましょう。

本館へGO!レセプション棟から出発する電気自動車

本館へGO!レセプション棟から出発する電気自動車

写真:乾口 達司

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MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)は信楽焼で知られる滋賀県甲賀市信楽町の山中にある私設の美術館。宗教団体・神慈秀明会を運営母体としており、神慈秀明会の初代会主・小山美秀子氏のコレクションを収蔵・展示する目的で1997年に開館しました。

美術館の建物および建物を取り巻く広大な敷地が人里から遠く離れた田代地区の山中に位置しているため、MIHO MUSEUMを訪れる方の誰もが、そのアクセスの悪さを実感されるはず。しかし、MIHO MUSEUMの場合、アクセスの悪さは決してマイナス要因ではありません。なぜならば、設計の当初から、その点を念頭に置いて作られているからです。そのキーワードとなるのが「桃源郷」。つまり、人里から遠く離れた桃源郷のような山中に美の一大宝庫を現出させ、訪れるものに俗世を忘れてもらおうといった点が、設立趣旨の大きな柱となっているのです。

実際、バスやマイカーの発着地であるレセプション棟にやっとたどり着いても、目指す美術館はまだ先。目の前に立ちはだかる山の向こう側にあるため、徒歩だとさらに10分ほどかかります。歩くのはちょっと…という方は、ご覧の電気自動車に乗せてもらいましょう。電気自動車は常時複数台稼働してレセプション棟と本館とのあいだを往復しているため、大した待ち時間もなく乗車出来ますよ。

光の先にはいったい何が……?。想像力を喚起する道中のトンネル

光の先にはいったい何が……?。想像力を喚起する道中のトンネル

写真:乾口 達司

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電気自動車に揺られてレセプション棟を出発すると、電気自動車はやがてご覧のトンネルのなかに入ります。光の先にはいったい何があるのだろうか。そんな期待を抱かせる演出が何とも心憎いですね。これも「桃源郷」へといたる道程の一つゆえ、その期待感を存分に味わって下さい。

桃源郷を彷彿させる広大な山野を眺めよう!I・M・ペイ設計による本館正面ホール

桃源郷を彷彿させる広大な山野を眺めよう!I・M・ペイ設計による本館正面ホール

写真:乾口 達司

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トンネルを抜けると、深い渓谷の上に渡された大きな吊り橋が現れます。それを渡り切ると、ようやく美術館に到着です。写真は正面玄関から撮影した一枚ですが、開放感に富んだホールの眼前には山野が広がり、MIHO MUSEUMが山の中の美術館であることをあらためて認識させられるでしょう。館内を見てまわる前にまずは玄関ホールからの広大な眺めを堪能しましょう。

本館の設計者は中国系アメリカ人建築家のI・M・ペイ(Ieoh Ming Pei)。ルーヴル美術館前のガラスのピラミッドを設計した建築家といえば、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ペイは幾何学的な造形を得意とする建築家で、その片鱗は複雑に組み合わせられた天井や外壁のフレームからもうかがえますが、そうであるからといって、決して周囲から浮いているように感じられないのは、先にもご紹介したように、MIHO MUSEUMがそもそも自然の野山にかこまれた桃源郷をイメージして作られているからにほかなりません。自然の山野と幾何学的なフレームとの絶妙な調和。これこそMIHO MUSEUMの建築上の最大の特徴であるといえるでしょう。

ちなみに、玄関ホールに立って正面の山野に目を凝らすと、はるか遠く、木々のあいだに近代的な建物の一部も見えるはず。建物は神慈秀明会の本部施設の一部で、一般のものは立ち入ることは許されていませんが、その壮大で非現実的な光景にも不思議な印象を持つこと、間違いなしです。

珠玉の名宝を堪能しよう!南館側から正面玄関側を撮影した一枚

珠玉の名宝を堪能しよう!南館側から正面玄関側を撮影した一枚

写真:乾口 達司

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もちろん、館内ではMIHO MUSEUMが誇る珠玉の名宝の数々をじっくり鑑賞しましょう。古代中国からガンダーラ地方、中近東、ギリシャ、ローマなど、世界の美術史を代表する地域から集められた収蔵品が多数展示されており、よくぞこれだけの名品が集められたものだと驚かされます。

館内は正面玄関ホールをあいだに挟み、北館と南館とに分かれており、北館ではおもに特別展がもよおされます。南館は常設展。写真は南館側から正面玄関ホール方面を撮影したものですが、ご覧のように、館内はつながっているため、北館から南館へ、あるいは南館から北館へおもむくのにわざわざ外へ出るような必要はありません。もちろん、行き来も自由です。

ちなみに、写真ではペイの設計によって設けられたフレームからは日差しがたっぷり差し込んでいますが、本館全体はその8割が地下に埋没しているとのこと。これも自然との調和を重視した配慮であるといえるでしょう。

鑑賞に疲れたら一息つこう!南館にあるカフェ「Pine View」

鑑賞に疲れたら一息つこう!南館にあるカフェ「Pine View」

写真:乾口 達司

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特別展のために集められた名品のほか、常設展に並べられたたくさんの収蔵品を長時間見続けていると、疲れてくるはず。そんなときは南館側にある写真のカフェ「Pine View」で一息つきましょう。スペースも広々としているので、くつろぎやすいですよ。

おわりに

MIHO MUSEUMがいかに魅力的な美術館であるか、おわかりいただけたでしょうか。自然の山野にかこまれているため、館内からは四季折々の景色も楽しめます。美の桃源郷というべきMIHO MUSEUMで珠玉の名宝を堪能し、くつろいだ一日をお過ごし下さい。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/05 訪問

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