塩原温泉「スープ入り焼きそば」!釜彦&こばや食堂・2大名店を徹底解説!

塩原温泉「スープ入り焼きそば」!釜彦&こばや食堂・2大名店を徹底解説!

更新日:2017/07/30 15:12

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC 絶景・感動探究家、旅する音楽講師
6種7色の名湯の地・栃木県塩原温泉のご当地グルメと言えば「スープ入り焼きそば」!醤油ラーメンのスープにソース焼きそばがドーンと入る、何とも奇抜なこの「スープ入り焼きそば」。本当に美味しいの?と疑う気持ちも起こります。しかし食べてみると妙に美味しい、ホントに美味しい。この美味しさは食べてみないとわかりません!ケンミンSHOWでも話題となった塩原の2大名店“釜彦”と“こばや食堂”の魅力と特質をご紹介!

地元民から愛され続ける塩原温泉ソウルフード「スープ入り焼きそば」

地元民から愛され続ける塩原温泉ソウルフード「スープ入り焼きそば」

写真:フルリーナ YOC

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栃木県が誇る名湯塩原温泉は、名水と激しい寒暖の差が育てる美味しい高原野菜の生産地としも知られる地。その塩原で地元民に古くから愛されているソウルフードが「スープ焼きそば」。地元民や温泉客に愛され続けるこのソウルフードは、TVなどでも紹介され、今やスープ焼きそばを食べるために塩原を訪れる人も多数。

その発祥は“釜彦”説と“こばや食堂”説があり、古くから人気を二分しています。どちらのスープ焼きそばも、大自然が育む名水と、塩原が誇る高原キャベツを使っており、その不思議な美味しさは、一度食べたらやみつき必至!

“釜彦”は、焼きそばの上にスパイシーなスープをかける。

“釜彦”は、焼きそばの上にスパイシーなスープをかける。

写真:フルリーナ YOC

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“釜彦”は、元祖スープ入り焼きそばのお店。そのレシピは昭和30年代に先代の店主が3年の月日をかけて考案したものです。当時出前でよく頼まれたのがラーメンと焼きそば。当時はラップもなかったので、出前の途中で、ラーメンのスープがこぼれてしまう・・・そこから考案されたのが「スープ入り焼きそば」。

“釜彦”の麺は、特注して作ってもらうこだわりの縮れ麺。その特徴はスープとよく絡むこと。また、焼きそばの具材は高原キャベツと鶏肉。焼きそばは焼きあがると手早く丼に移され、その上にはラーメンスープをタップリ!そのスープは、鶏ガラと野菜を長時間煮込み、秘伝のスパイスが加えたスープは深い味わいが魅力。仕上げにナルトが添えられます。

“こばや食堂”は、スープの中に香ばしい焼きそばを入れる。

“こばや食堂”は、スープの中に香ばしい焼きそばを入れる。

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同じ「スープ入り焼きそば」といえ、由来も具材も違う塩原2大名店。食べ比べるとそれぞれの個性が際立ちます。“こばや食堂”のスープ焼きそばのルーツは、かつて塩原にあった“新生食堂”の裏メニュー。

“新生食堂”は、塩原で最初にラーメンの麺で焼きそばを焼いたという店。この焼きそばの美味しさは評判でしたが、常連さんにだけが知る裏メニュー・スープ入り焼きそばがありました。“こばや食堂”の店主のお父さんは若き日、この新生食堂の店主から作り方を伝授され、自分の店に合うように試行錯誤しながら今の味を確立しました。

“こばや食堂”の「スープ入り焼きそば」は、ラーメン用のストレート麺を使用し、スープの中に焼きあがった焼きそばを入れます。スープは鶏ガラベースのコクのある柔らかい味。焼きそばの具はキャベツと豚肉。フライパンの上で赤い炎をあげながら香ばしく炒められた焼きそばは、用意されたスープの中に、そっと入れられます。

プリプリの鶏肉とスパイシーなスープがクセになる“釜彦”の「スープ入り焼きそば」!

プリプリの鶏肉とスパイシーなスープがクセになる“釜彦”の「スープ入り焼きそば」!

写真:フルリーナ YOC

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“釜彦”の「スープ入り焼きそば」はソース焼きそばの味と、たっぷりかけられた醤油味ラーメンスープが一体となった美味しさ。焼きそばの具材の鶏肉はプリプリで、甘みのあるシャキッとした高原キャベツととてもいい相性。スープは、塩原の名水と良質な素材をじっくりと煮込んだコクのあるまろやかな味。

まろやかだけどスパイシーな絶妙の香りは“釜彦”秘伝のオリジナルスパイスが生みだします。炒めた焼きそばの香ばしさと鶏肉、キャベツの香ばしさがたまらない美味しさ。そこに、スープのスパイスの香りが何とも素晴らしいバランスで混じり合います。

“こばや食堂”の「スープ入り焼きそば」は、豚焼きそばとスープが織りなす味の七変化!

“こばや食堂”の「スープ入り焼きそば」は、豚焼きそばとスープが織りなす味の七変化!

写真:フルリーナ YOC

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“こばや食堂”の「スープ入り焼きそば」の具材は、豚バラとキャベツ。スープの中へ豚焼きそばを入れるので、焼きそばの上の部分があまりスープに浸っていません。そのため最初に麺を口に入れると、まさに美味しい焼きそばの味。その焼きそばを優しく包むのが、野菜の深い旨みが秀逸なスープ!

二つの味は食べ進んでいくうちに、スープと絶妙に交りながら、どんどん味が変わっていきます。しかしどんなに混じり合っても、それぞれの味が失われないところが“こばや食堂”の「スープ入り焼きそば」のすごさ。二つの味は七変化しながら、やがてソース味と醤油味が一つに溶け込みます。味の変化を楽しんでるうちに、ついつい最後の一滴まで飲みほしてしまうスープです。

あなたはどっちの「スープ入り焼きそば」がお好き?

いかがでしたか。塩原の人々のソウルフード、そして全国のファンに愛される「スープ入り焼きそば」。ぜひ元祖“釜彦”と、ルーツ“こばや食堂”の「スープ入り焼きそば」の食べ比べをして、その奥深さにはまっちゃってください。

さらに、塩原には“かんろの郷 水車”、ホテルニュー塩原の“滝見茶屋”、恋人の聖地・もみじ谷大吊り橋の“森林の駅レストラン”等、まだまだスープ入り焼きそばを楽しめる店があるので、ぜひ味比べを楽しんでお気に入りの店を見つけてくださいね。
それでは皆さん、美味しい旅を!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/31−2016/11/14 訪問

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