富山県氷見市には数多くの温泉がありますが、その中でも氷見駅から南へ10分ほどの位置にある松田江温泉「民宿あおまさ」はとりわけ個性的な湯に浸かれる宿となっています。
温泉ファンの間では最強の「アブラ臭」温泉があることで知られていますが、富山の新鮮な海の幸をたらふく堪能できるグルメな宿としても人気を集めています。
宿泊せずに日帰り入浴でも温泉を楽しめますが、休日は受け入れをしていないので注意が必要です。また平日でも宿泊客が多い混雑時やお湯を張っていない時などは利用できないので、必ず事前に電話で確認を取ってから行ってください。
「あおまさ」は海のすぐそばにあるため、まさにオーシャンビューの宿となっています。目の前は砂浜になっており、「白砂青松百選」や「日本の渚百選」にも選ばれています。海岸沿いをのんびり散策するには最高の立地です。
海越しには高さ3000メートル級の立山連峰の絶景を見ることもできます。世界でもこれだけの高さの山々を、海越しに見られるのはごく稀だと言われています。氷見市では現在この景色を「世界自然遺産」に登録させる活動も行っており、近い将来実現するかもしれません。
さてきれいな景色を堪能した後は、早速マニア垂涎の温泉へ行きましょう!
「あおまさ」の浴室のドアを開けるとすぐに、強烈なにおいが襲ってきます。石油ストーブやアスファルトのようなにおいですが、温泉マニアの間ではこのような香りを「アブラ臭」と呼んでいます。日本でもいくつかの場所に存在していますが、その中でもここ「あおまさ」は最強クラスとされているんです。
かなり強烈なにおいなので本当に注意が必要です。窓があるのでしっかりと換気をしながら入浴してください!温泉から上がったあとしばらくは、自分の身体中からもアブラ臭が匂ってきます。好き嫌いが分かれる温泉かもしれませんが、ここでしか味わえない貴重な体験になること間違いなしです!
アブラ臭たっぷりの「あおまさ」の湯の泉質は『ナトリウム-塩化物強塩泉』。非常に成分が濃く、温泉と認められる基準値のなんと24倍もの成分が含まれています。源泉温度が30度と低いため加温していますが、それがそのまま掛け流されているので、かなりガツンとくる温泉です。
北陸では比較的珍しい茶褐色のにごり湯で、舐めると強い塩味とアブラっぽい味がします。浸かっていると肌がスベスベになっているように感じますが、塩分を多く含んでいるため湯上りはどちらかというとベタベタです。
富山、いや日本でもかなり個性的な温泉となってる「あおまさ」の湯。温泉マニア以外には全く知られていないある意味“秘湯”といえるでしょう。
強烈なアブラ臭にも注意が要りますが、成分の濃い温泉にも注意が必要です。ついつい長湯してしまうと、温泉のパワーに負けて湯疲れしてしまいます。少々危険性のある温泉ですが、めったにできない経験になるはずなのでぜひお試しあれ!
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(2024/10/10更新)
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