未知の領域へ。徳川家康「幻の駿府城」発掘体験が2017年スタートでわくわく!

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未知の領域へ。徳川家康「幻の駿府城」発掘体験が2017年スタートでわくわく!

未知の領域へ。徳川家康「幻の駿府城」発掘体験が2017年スタートでわくわく!

更新日:2017/05/09 18:05

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 癒しとハイコスパの宿探求家、おいしいもの探検家

徳川家康が最期の日々を過ごした「駿府城(すんぷじょう)」。天守台がない「幻の城」として親しまれていますが、なんとかしてほしい!とお思いの人も多いのでは。
静岡市では、2016年から駿府城天守台の発掘調査をスタート。さらに2017年からは、初めての試みとなる一般人の発掘体験も行われます。「幻の駿府城」に大接近できるチャンス!今回は一足先に発掘調査の様子、発掘体験の内容、申込み方法などをガイドします。

知っておきたい基礎知識「幻の駿府城」とは?

知っておきたい基礎知識「幻の駿府城」とは?

写真:安藤 美紀

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まずは「駿府城」とはどのようなお城だったのか、ご案内しましょう。

「駿府城」は静岡駅の北側およそ300m、静岡市街地の一角に位置しています。ここは静岡県内の中でも標高が高く、古くから洪水被害を受けにくい安定した土地。人の流れなども、ひと目で見渡すことができます。

「駿府城」を築いたのは、あの徳川家康。家康は生涯の中で駿府城を大きく2度築城しました。

1度目は戦国時代で、家康が天下をとる前の大名だった頃。2度目は家康が大御所となった、江戸時代の始め。この時家康は、1度目に建てた「駿府城」の大改修を行いました。つまり現在残っている石垣や堀は、改修後(2度目の築城)のものになります。

家康の死後、火災により多くの天守は焼失、さらに陸軍の設置により本丸掘りは埋め立てられ、そのまま姿を消すことになります。これが「幻の駿府城」と言われる所以。

戦後、本丸や二ノ丸部分は駿府城公園として整備され、静岡市民の憩いの場になりました。公園内では巽櫓(たつみやぐら)や東御門(ひがしごもん)などを復元し、一般公開されています。

日本初!見える化された発掘調査の現場

日本初!見える化された発掘調査の現場

写真:安藤 美紀

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さて天守台というと、石垣からそのまま真上に天守がズドンと建つイメージをお持ちではないでしょうか? 

「駿府城」は他のお城と違い、石垣より一回り内側に天守が建てられました。残されている資料によると、駿府城天守台の大きさは66m×57mと推測され、日本最大規模の石垣を持っていたことが分かります。江戸城と比較すると、天守(建物)は江戸城より小さい。しかし、天守台は江戸城より大きいのだそう。

2016からの発掘調査では、かつて「駿府城」のシンボルだった天守の石垣、天守台全体を掘り出します。

そして今回特筆すべき点は、立入禁止になっている発掘調査現場を一般公開していること。巨大な天守台が徐々に姿を現す様子を見られるなんて、これだけでも行く価値大。歴史好きの方は、ぜひ立ち寄ってみてください。

発掘調査は2016年から2020年まで。駿府城公園にて、4年をかけて実施される予定です(天候により中止になることがあります)。2016年から2018年は天守台・本丸掘を、その後は今川期の遺溝を調査していきます。

家康愛用の甲冑ヘルメットを被って、発掘体験スタート

家康愛用の甲冑ヘルメットを被って、発掘体験スタート

写真:安藤 美紀

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それでは、いよいよ発掘体験の流れをご紹介しましょう。
まずは発掘現場内にある「発掘情報館きゃっしる」に立ち寄り、ヘルメットと長靴を身につけます。このヘルメット、家康が愛用していた甲冑がプリントされているんですよ。ヘルメットを被れば、気分は家康…。じつは発掘作業員も、同じヘルメットと家紋入りビブスを着て、毎日発掘調査を行っています。

天守台の高さは当時の地表から高さ12mあったと言われ、相当な高さと威圧感があります。発掘体験は、下までおりて石垣を間近に見ながら行います。

使う道具は、カマの一種。掘るというより、ヒゲ剃りのようにスライスしながら削っていきます。天守の石垣を掘り出すイメージで、足元を丁寧に削りましょう。

ただし、体験者は一から発掘するわけではありません。発掘作業員の人がツルハシやスコップを使って土をあらかた掘り終えた場所に、体験者は仕上げ用の道具を使い、石に近い部分を削っていきます。

掘り進めていくと段々に本物の石垣が出てくるのが、この体験の醍醐味!
埋蔵金や小判が出てくるわけではありませんが、江戸時代に使われた瓦など出土品を自分の手で掘り起こせる楽しさがあります。

家康の権力を感じる石垣の刻印

家康の権力を感じる石垣の刻印

写真:安藤 美紀

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通常の見学ゾーンで注目したいのがこちら。
丸に吉と刻まれた巨石です。

もともと徳川家康は、全国の大名に号令し「駿府城」を築かせました(これを天下普請といいます)。駿府城の石垣には時々刻印が見られますが、これは石垣の工事に参加した大名たちが、目印のために刻んだものだとか。

このことからも、当時家康が大きな権力を持ち、この石垣を築いたことが分かります。刻印の巨石は通常の見学ゾーンに展示してあるので、立ち寄ってみましょう。

雨の日も楽しい「出土品洗い体験」にトライ!

雨の日も楽しい「出土品洗い体験」にトライ!

写真:安藤 美紀

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雨の日は残念ながら発掘体験ができません。
その代わり、雨の日用の体験として「出土品洗い体験」をすることができます。

体験する場所は、発掘現場内の出土品を保管する保管庫。天守台の発掘で出てきた、江戸時代の出土品を柔らかいブラシで洗います。出土品は主に瓦が多いそう。水で洗うことで模様が見えてきたり、出土品の特徴をみることができます。

例えば、瓦に“スス”がついていたら、これって火事で焼けたやつ…?と想像してみると、かなり楽しめます。江戸時代の遺物と触れ合えるなんて、心惹かれますよね!

申し込み方法、発掘体験時期について

最後に、発掘体験の申し込み方法やスケジュールをご案内します。2016年11月1日現在では、申込は2017年4月から(ネットでの申込を予定)、そして発掘体験の開始時期は、2017年5月10日(金)〜に決まりました。詳細は徐々に決まっていきますので、ネットで駿府城跡天守台発掘調査特設ページをチェックしてくださいね。(MEMOのリンク先をご参照ください)

駿府城公園までは、静岡駅から徒歩15分。100円で利用できる周遊バス「駿府浪漫バス」も静岡駅前から出ています。ちなみに徒歩やバスで行く人は、駅から一番近い入口「東御門」を目指しましょう。

発掘体験というと、「ただ地面をほじるだけでしょ?」とお思いの方がいるかもしれませんが、掘ってみないと分からない“特別なドキドキ感”が大きな魅力。城マニアや歴史好きでなくてもワクワクできますよ!

掲載内容は執筆時点のものです。

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