エーレンブライトシュタイン要塞へは、ライン川を一跨ぎするロープウェイが便利ですが、コブレンツ側から山頂の要塞を眺めてライン川畔を歩くのがおススメです。ラインの岸辺にはリバークルーズ船の桟橋が並び、クルーズ船がひっきりなしに行きかうリバークルーズ銀座の風景が楽しめます。
ライン川に沿って公園になっており見飽きないライン川の絶景を堪能できます。
ロープウェイはウィルヘルム一世像の建つ位置から200m程南にエーレンブライトシュタイン要塞行の乗車駅があります。ロープウェイはライン水面から118mの山頂へ登ります。写真は三分の一ほどのぼった高さで、ウィルヘルム一世像の横位置。ロープウェイから観光客の一団の大きさとウィルヘルム一世像の大きさを比べてみると、この像がいかに大きいかようやく実感できます。その高さは台座23m、像14mで水面から約40mもの高さを誇ります。鉄血宰相ビスマルクを任命したプロシア王です。ロープウェイは往復と要塞見学がついたCOMBINED TICKET(要塞とロープウェイ往復共通券11.8ユーロ/大人)が便利です。
ローブウェイからはライン川、モーゼル川を航行するリバークルーズ船、コンテナ船、バラ積み船、自動車運搬船などありとあらゆる船舶の航行を楽しめます。大きさは限られますが船舶の種類はまるで海上で見るのと変わらぬ豊富さ。コブレンツの街の絶景も堪能できます。
ドナウ川と並ぶ人気を誇るライン川を航行するリバークルーズ船は180隻以上あり、写真の左向き(上り)や右向き(下り)船の他、停泊の為に「ドイツの角」を回り込む船を見ることが出来ます。ウィルヘルム一世像が建つ「ドイツの角」の先端はわずか40度。ここを回るリバークルーズ船は殆どUターンしているように見えます。130mもの長さのリバークルーズ船の圧巻の急旋回はちょっとしたスリルです。
エーレンブライトシュタイン要塞駅で下車すると、開放感一杯。ゴルフ場のように緑の公園が広がっています。要塞の入り口へと向かいましょう。
要塞化は紀元前10〜9世紀頃から始まり、紀元3〜5世紀頃にはローマ人の集住の後、フランク王国カロリング朝が支配。1000年頃にエーレンベルトが城を築きます。はじめは城で、ローマ帝国、フランク王国、神聖ローマ帝国と支配者が入れ替わる防衛拠点でした。その後、16世紀に城から要塞化されました。交通、交易、防衛の要衝のこの一帯はその後も支配者が頻繁に入れ替わります。
写真手前右側から要塞に近づきます。写真上側がライン川を西下に見る118mの崖となっており、侵入は困難。要塞は芝の公園のある北方向、東方向、南方向に高く分厚い城壁を巡らせています。
一歩中に入ると、高さが10m弱ほどもある分厚い壁に取り囲まれます。まるで日本の城の「枡形(ますがた)」を巨大にしたように見える構造です。日本のお城が好きな方にもおススメです。
更に、地下ではありませんがトンネルをくぐって進みます。トンネルもまっすぐでなく、曲がっており敵の侵入は簡単ではありません。
ヒンヤリとしたトンネルを50〜60mほど進みます。途中トンネルは分岐点もあります。
一旦広場に出ますが、更に城塞が続きます。19世紀初頭に、プロシアの支配となったコブレンツはフランスとの近さからコブレンツ全体を取り囲み要塞化を図ります。エーレンブライトシュタイン要塞もその重要な部分となります。
ロープウェイ下車口からゆっくり歩いて30分ほどでライン川を見下ろす絶景の展望台に到着します。眼下に広がる絶景をご堪能下さい。山頂要塞内には157部屋あるユースホステルやレストラン、博物館もあり、ゆっくり時間を過ごすことも可能です。
ウィルヘルム一世像とエーレンブライトシュタイン要塞がコブレンツの守り神です。エーレンブライトシュタイン要塞からウィルヘルム一世像が建つ「ドイツの角」の展望は絶対におススメ。コブレンツから上流に行くと、ローレライや有名古城の数々、ワインで有名なリューデスハイムが連なりまさに絶景の宝庫です。エーレンブライトシュタイン要塞からライン川絶景を眺める旅に出かけてみてはいかがでしょう。関連情報をMEMO欄に入れておきます。
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