写真:沢木 慎太郎
地図を見る「マンダリン・オリエンタル・バンコク」。各国の王族や芸術家、セレブに愛され続けている世界屈指の最高級ホテルです。写真は「マンダリン・オリエンタル・バンコク」のエントランスロビー。高い天井に大きな窓、巨大でエレガントなフラワーアレンジ、鳥かごのようなシャンデリアも上品で素晴らしい。ホテル内には、ランや蓮の花などが色鮮やかに彩られ、まるで美しい楽園のようです。
「マンダリン・オリエンタル・バンコク」へは、日本のリザベーションセンターで予約できます。ホテルへは、バンコクのスワンナプーム国際空港からタクシーで約1時間。しかし、ホテルはチャオプラヤー川沿いに立地し、無料の専用船が使えます。空港からエアポートリンク(高速鉄道)に乗り、終点でBTS(スカイトレイン)に乗り換え、サパーンタクシン駅で下車。徒歩1分ほどの場所にあるサトーン船着場から、専用船に乗ってホテルに向かうと、のんびり優雅なタイの旅も同時に楽しめますよ。
さきほどの巨大なフラワーアレンジの後ろの扉から、真っすぐ進んだ先にあるのが、写真の「オーサーズ ラウンジ」。タイで最も絵になる観光スポットの一つ。リニューアルによって、オシャレな壁やバルコニー、籐製のソファーの白さがひと際まぶしく、シャム風の天窓から差し込む自然光の柔らかで優しい明かりに、心がなごみます。
タイに観光で訪れたなら、「オーサーズ ラウンジ」で優雅なアフタヌーンティーをぜひとも楽しんでいただきたい。メニューは、見た目にも華やかな「ウエスタン」、ベジタリアンメニューの「ベジタリアン」、タイの宮廷料理をイメージした「ザ・オリエンタル」の3種類。ドリンクはコーヒー、紅茶、ワインから。マンダリンブレンドのコーヒーは香りが高く、紅茶は17世紀から続くフランスの名門マリアージュフレールの5種類から。一番人気は、芳醇で甘い華やかな香りが楽しめるマルコポーロ。スイーツに合ったティーペアリングを楽しみましょう。
ワインはフランスの高級シャンパン「ルイ・ロデレール」のうち、最も高級で繊細な味わいのブリュット・プルミエをグラスで。ドリンクのおかわりが自由なのは「マンダリン・オリエンタル東京」と同じです。しかし、高価なワインのおかわりや、タイの伝統的なスイーツがぎっしり入った「ザ・オリエンタル」を楽しめるのは、バンコクだけのオリジナル。
※料金はコーヒー、紅茶のセットが税込みで約1600バーツ(約4700円)、ワインのセットが約2400バーツ(約7000円)
※ラウンジの利用は毎日12:00〜18:00で、ご予約されると良いでしょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「マンダリン・オリエンタル・バンコク」は、「ガーデンウィング」「オーサーズ・ウィング」「リバーウィング」の3棟からなり、このうちリニューアルを行っていたのは2棟。改修が完了した「ガーデンウィング棟」では、全客室をスイートルーム12室へと全面改装。新たに4つのスパスタジオを設け、足医学専門家のバスティアン・ゴンザレス氏監修による施術(バンコク初)が可能に。
残る1棟は、写真の「オーサーズウィング」。この1階に「オーサーズ ラウンジ」が入っています。この建物は140年前の建築様式をそのまま残し、優雅で気品あふれるビクトリア調のデザイン。サトーン船着場から専用船に乗り込むと、やがてクラシカルな建物を正面に見ることができ、西洋式の美しい庭園と相まって、実に優雅です。
リニューアルは、ホテル開業140周年に合わせたもの。これに伴い、140周年記念特別パッケージも人気。バトラーサービス付きの2泊に加えて、多国籍レストラン「ザ・ヴェランダ」でのビュッフェ形式の朝食(2名分)、「オーサーズ ラウンジ」のアフタヌーンティー(同)などがセットに。料金は4万円台後半から。対象期間は通年(空き室状況によって利用できない場合があります)。予約および詳細については、ホテルのホームページをご覧ください。
「マンダリン・オリエンタル・バンコク」の全客室数は約400。チーク材の家具やタイシルク「ジム・トンプソン」で装飾された部屋は優美な気品に満ち、素晴らしくエレガント。部屋のほとんどがリバービュー。チャオプラヤー川を行き交う船を眺めながら、ゆったり優雅な時間を楽しむことができます。
リーズナブルな部屋がスーペリアで、続いてデラックスタイプ。一般的にはなかなか宿泊できないのですが、数多くのスイートルームが充実。リニューアル後のオーサーズウイングには、「グランドロイヤルスイート」が誕生し、バンコク随一の広さ(600平方メートル)は素晴らしくエレガント。
しかし、その中でも一番の憧れは、「オーサーズ・スイート」ではないでしょうか?このホテルに長期滞在し、執筆活動をしていた4人の著名な作家(サマセット・モーム、ジョゼフ・コンラッド、ノエル・カワード、ジェームズ・ミッチナー)の名前をを冠したスイートルーム。それぞれにデザインが異なり、作家の雰囲気に合わせて、最高級の調度品がそろえられています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る作家のモームだけでなく、タイシルク王のジム・トンプソンが自宅代わりに使っていた「マンダリン・オリエンタル・バンコク」。“1人の宿泊客に対し、4人のスタッフがついている”と称賛されるほどクオリティーが高く、日本人のコンシェルジュも常駐。各客室にはバトラーが付き、24時間いつどんなリクエストにも対応してもらえます。
かしこまったサービスではなく、ディズニーランドのキャストたちのように明るく楽しく、まるで親友の家に招かれたような居心地の良さ。初めて訪れた場所なのに、どこか懐かしい。午後6時30分以降は、特に洗練されたドレスコードが必要なのですが、ホテル館内は気品にあふれる明かりが仄かに灯るだけ。ろうそくの明かりで仏像の顔を眺めているような、グッと心に響く神秘的なタイの伝統と格式に、胸が切なくなります。
タイにはたくさんの素敵なホテルがあります。しかし、「マンダリン・オリエンタル・バンコク」には、「新しさ」「豪華さ」「コスパ」だけでは語り尽くせない、居心地のよい温もりが最高に感じられるホテル。その伝統と精神性こそが、タイのみならず、世界最高峰のホテルとして世界中の人々から愛されている理由です。しかし、実はコスパも抜群。「マンダリン・オリエンタル東京」の宿泊料金が一泊約7〜8万円ですが、「マンダリン・オリエンタル・バンコク」では140周年記念特別パッケージ(連泊+特典付き)で4万円台から。140周年記念特別パッケージを使い、最高のタイ観光を楽しまれてはいかがでしょうか?
リニューアルでは、最上階のフレンチレストラン「ル・ノルマンディー」を開業当時のデザインを復刻し、ワインセラーも一新。タイ料理の「サラ・リム・ナーム」や、タイの古式舞踊が楽しめるレストランもあり、宿泊以外のゲストがツアーで訪れるほどの素晴らしいエンターテイメントを演出。「オーサーズ ラウンジ」は、2010年に公開された映画『サヨナライツカ』で主演の中山美穂さんが恋に揺れる沓子役を演じていたロケ地。作家の三島由紀夫も、このホテルに魅せられ、小説『暁の寺』(ワット・アルン)を執筆しました。
バンコク初のホテル内くスパ・マッサージ「オリエンタル・スパ&アーユルヴェディック・ペントハウス」(ザ・オリエンタルスパ)は、元サッカー選手のベッカムや、ハリウッド女優デミ・ムーアが、世界最高峰のマッサージに満喫。また、ホテル近くにあるオリエンタル桟橋からは、スピードボート(チャオプラヤー・エキスプレス)が出ているので、バンコク観光の定番として絶対に外せない「王宮&ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」「ワット・ポー(涅槃仏寺院)」「ワット・アルン(暁の寺)」の三大寺院を巡るにもたいへん便利です。
なお、「140周年記念特別パッケージ」の予約を受け付けるホテルのサイトのほか、「ザ・オリエンタルスパ」「オーサーズ ラウンジ」「三大寺院巡りを楽しむコツ」の詳細については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOのリンクからのぞいてみて下さい。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/11更新)
- 広告 -