写真:かのえ かな
地図を見る「海苔のりべん」をつくる福豆屋は、駅弁を筆頭に、宅配弁当やオードブル、パーティ・宴会用の料理などもつくる、仕出し料理屋さんです。
このほか、郡山市のさまざまなイベントで使われる多目的ホール「ビッグパレットふくしま」では、レストラン「福豆や」を営業し、郡山駅前ビッグアイの22階にあるカフェ「とぅいくる」も運営しています。地元・郡山の人にとっては馴染み深い味といっても過言ではありません。そして駅弁では、地元福島や東北の食材の旬や味わいを大切にしています。
写真:かのえ かな
地図を見る「マツコの知らない世界」では、5000食の駅弁を食べてきた櫻井寛さんが、おすすめ駅弁を厳選してご紹介していました。そこで登場したのが、福豆屋の駅弁のシンボルともいえる「海苔のりべん」です。
おかずは厚焼き玉子に焼き鮭、煮物など、実にスタンダード。しかし繊細な味付けに、福豆屋の心づかいが感じられます。お弁当のおかずといえば、濃い目の味付けが多いですが、厚焼き玉子も煮物も甘さが控えめ。年代性別問わず、食べやすく仕上げてあります。
また焼き鮭は、塩加減よりも素材の良さが伝わる脂の旨みが効いています。王道で勝負するからこそ、真の美味しさが証明された、そんな駅弁です。豪快なデザインの包み紙もまた、良い味を出していますね。
写真:かのえ かな
地図を見る「海苔のりべん」の主役といえば、やっぱり海苔とごはんですよね!ボリュームを伝えるために、アングルを変えた写真も載せてみました。弁当箱の分厚さ、伝わりましたでしょうか?
「海苔のりべん」の海苔は、三陸海岸の豊かな栄養をたっぷり吸収した「みちのく寒流焼き海苔」を使用しています。通常の海苔より厚みがあり、香りも豊かです。
ちなみに「海苔のりべん」あるあるに、「フタの裏側に海苔がくっついている」というのがあります。このボリュームなら致し方ないことです。筆者も例にもれず、フタに海苔がついていたのですが、まったく破れることなくご飯の上にのせることができました。これも上質な海苔だからこそできることです。
海苔の下にあるおかかは、蕎麦ダレで炒ったというこだわりっぷり。海苔は2段にわたって敷いてあり、2段目には昆布が挟んであります。このように、ごはんがたっぷり入っていますが、ぎゅうぎゅうと無理に詰め込んでいることはないので、冷めてもお米がふっくらしていて美味しいです。
写真:かのえ かな
地図を見る福豆屋の駅弁は種類豊富。2段重ねの「小原庄助弁当」や、ふくしまのブランド豚「麓山高原豚」を堪能できる「ふくのしま 豚の醍醐味」なども大人気となっています。
中でもおすすめしたいのが、季節限定や期間限定の駅弁です。福島県相馬市の伝統的な祭り「相馬野馬追」のシーズンのみ販売する「相馬野馬追弁当」や、春限定の「三春滝桜べんとう」などがあります。
こちらの写真は、秋限定の「ふくしま秋の恵み 牛栗ごはん」です。ほんのり塩味が効いた栗ご飯に、とろけるほどやわらかい牛肉がたっぷり。食欲の秋にはたまらない組み合わせです。わき役の大豆の甘辛揚げもまたおいしく、最後の一口まで楽しめます。
写真:かのえ かな
地図を見る福豆屋の駅弁売店は、郡山駅の在来線コンコースにも、新幹線のホームにもあります。こちらは在来線のお店です。駅弁のほかに、おみやげなども販売しているので、楽しい買い物ができそうです。
写真:かのえ かな
地図を見るつづいてこちらは、新幹線ホームのお店です。在来線のお店と比べてこぢんまりとしていますが、レトロな看板や駅弁屋らしいのれんが良いですね。旅情をかき立ててくれます。
福豆屋の店舗スタッフによるおもてなしは温かく、駅弁についても詳しく教えてくれます。先述の「牛栗ごはん」も、「ちょうど今日から発売のお弁当がありますよ」と案内がありました。旅好き・駅弁好きの心をよく分かってくださっています。
駅弁は旅先で食べるのが一番美味しいですが、どうしても郡山駅まで行けない!ということもありますよね。そんなときは、東京駅でゲットしましょう。
福豆屋の「海苔のりべん」東京駅内にある駅弁専門店「祭」でも販売しています。ちなみに価格は1200円。駅弁としては、なかなかリーズナブルです。
のり弁の美味しさを極めるとこんな味になるのか・・!と驚かせてくれる「海苔のりべん」。そして福豆屋の駅弁をぜひ、食べてみてくださいね。
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この記事を書いたナビゲーター
かのえ かな
鉄道で気ままに旅をして、全国のいろんな駅を訪ねるのが好きな、ひとり旅愛好家です。学生時代に駅弁屋でアルバイトをしており、お客さんの旅話を聞いているうちに、鉄道旅に興味を持つようになりました。旅先での主…
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