天から能面と一緒に降ってきた伝説のネギ!奈良県磯城郡川西町「カフェねぶっか」で結崎ネブカに舌鼓

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天から能面と一緒に降ってきた伝説のネギ!奈良県磯城郡川西町「カフェねぶっか」で結崎ネブカに舌鼓

天から能面と一緒に降ってきた伝説のネギ!奈良県磯城郡川西町「カフェねぶっか」で結崎ネブカに舌鼓

更新日:2017/06/06 17:55

いずみ ゆかのプロフィール写真 いずみ ゆか ライター

今から約600年前の室町時代、結崎の地(現在の奈良県磯城郡川西町)に天から能面(翁面)と一緒に降ってきたという伝説のネギ、「結崎ネブカ」をご存じでしょうか?大和国中とも呼ばれる奈良県中部エリアの川西町は、観阿弥・世阿弥親子が大成した能の「観世座」発祥の地。能とも縁が深く、一度は姿を消してしまった幻の大和野菜「結崎ネブカ」の魅力と結崎ネブカ料理を堪能できる川西町の「カフェねぶっか」をご紹介します。

15年前にたった一杯の種から復活した幻の「結崎ネブカ」

15年前にたった一杯の種から復活した幻の「結崎ネブカ」

写真:いずみ ゆか

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『室町時代のある日のこと、一天にわかにかき曇り空中から異様な快音とともに一個の翁の能面と一束のネギが降ってきた。村人は能面をその場にねんごろに葬り、ネギはその地に植えたところ見事に生育し結崎ネブカとして有名になった』

これは、奈良盆地の真ん中に位置する大和国中(やまとくんなか)と呼ばれる地域、磯城郡川西町に残る伝承です。
この面白いエピソードが由来のネギ「結崎ネブカ」は、約600年前からこの地で食べられてきた伝統の大和野菜。一般的なネギよりも柔らかくて甘味が強く、シャキシャキした歯ごたえが特徴です。戦前までは非常によく食べられてきたのですが、特徴の柔らかさゆえに虫に弱く、袋詰めの際に傷みやすいことなどから生産は廃れ、一時期市場から姿を消してしまった幻のネギでもあります。

15年前に川西町商工会が「結崎ネブカ」を探したところ、一軒の農家が自分たちで食べる用にと盃一杯分だけ種を残していたことが判明。そのたった一杯分の種からなんとか復活を遂げたネギなのです。まさに幻。
現在、奈良県内と一部の関西圏に流通していますが、県外の方は滅多に食すことは出来ません。

※写真は、川西町の「結崎ネブカ」イメージキャラクター“ネッピー”

すべて室町時代に食べられていた食材で!町おこしから生まれた歴史グルメ「結崎ネブカ丼」

すべて室町時代に食べられていた食材で!町おこしから生まれた歴史グルメ「結崎ネブカ丼」

写真:いずみ ゆか

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川西町は、官民協働で復活を遂げた「結崎ネブカ」を全国的に知ってもらおうと、2016年11月6日に「結崎ネブカ丼」とそのレシピをメディアに披露しました。
「結崎ネブカ丼」は、結崎ネブカと室町時代から食べれられてきた「ぬた」、その他の食材もすべて室町時代にあったと考えられているもののみを使用した「ぬた和え」がベースの歴史グルメ。

川西町からレシピ考案を依頼されたフードコーディネーターの松田弘子さんは「結崎ネブカ丼はベースのレシピを考案しただけなので、今後は様々なアレンジを加えて川西町で発展させて欲しい」と語っています。
その「結崎ネブカ丼」にアレンジが加わった丼がいち早く食べられる場所が、ご紹介する「カフェねぶっか Nebooca」なのです。

結崎ネブカの味を堪能したいなら「カフェねぶっか Nebooca」

結崎ネブカの味を堪能したいなら「カフェねぶっか Nebooca」

写真:いずみ ゆか

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「カフェねぶっか Nebooca」は、2016年8月にオープンしたばかりの結崎ネブカを使用した料理が味わえるカフェ。
奈良県南部へ向かう近鉄橿原線の「結崎駅(ゆうざきえき)」より、徒歩約15分。川西文化会館の正面道路を挟んだ向かい側にあります。結崎駅から大通りをひたすら真っ直ぐ進むだけなので迷う事はありません。

ネブカとは本来、白ネギのことを指しますが、この辺りの地域では青ネギも含めてネブカと呼んでおり、「結崎ネブカ」は青ネギ(葉ネギ)です。お店の目印は、この青ネギカラーとも言える明るいグリーンの柱。店内は木調の優しい雰囲気です。

結崎ネブカのシーズンは9月〜2月!二種類の味で楽しめる「ネブカ丼」

結崎ネブカのシーズンは9月〜2月!二種類の味で楽しめる「ネブカ丼」

写真:いずみ ゆか

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川西町が「結崎ネブカ丼」とレシピを発表した事を受けて、「カフェねぶっか」では、いち早くメニューに取り入れました。結崎ネブカのぬた和えと塩だれを二色丼のようにご飯の上にのっけて食べる「ネブカ丼」です。
実は、オーナーの浅田さんは、ぬた和えが苦手だったとのこと。しかし、川西町が発表したレシピは、そんな浅田さんでも食べられる、ぬた和え特有の酢の酸味を抑え、結崎ネブカ本来の甘味と歯ごたえを引き立たせるよう白味噌や水あめ、胡麻で工夫を凝らしたものだったのです。
そのぬた和えと共に、浅田さんが若い方が好む味をと考案した結崎ネブカの塩だれを是非一度、ご飯と一緒に味わってみて下さい。
結崎ネブカのシーズンは、9月〜2月頃までなのでお早めに!

※結崎ネブカシーズン(9月〜2月)以外は、地元・川西町産、磯城郡産になるべくこだわった「ねぶっかランチ」が楽しめます。
※仕入の材料によってメニューは変わることがあります。

結崎ネブカのシーズンは9月〜2月!二種類の味で楽しめる「ネブカ丼」

提供元:カフェねぶっか

「カフェねぶっか」は更なる進化中です。新たな「結崎ネブカ」メニューも増えました。写真は、「結崎ネブカのキッシュ」。

結崎ネブカのシーズンは9月〜2月!二種類の味で楽しめる「ネブカ丼」

提供元:カフェねぶっか

他に「結崎ネブカの塩だれマヨをポケットサンド」(写真)や「結崎ネブカのナムル」も。訪れる度に、新たな「結崎ネブカ」料理と出会える楽しみがあるので、リピーターも多いのです。

こだわりの食材ばかり

こだわりの食材ばかり

写真:いずみ ゆか

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「カフェねぶっか」のメニューの魅力は、結崎ネブカだけでなく、可能な限り地元・川西町産もしくは磯城郡産の米や野菜を使用しているところ。そこに美味しさの秘密があります。2016年11月には、「結崎ネブカのクラッカー」も店内で販売が始まりました。

また提供されている珈琲も、同じ磯城郡三宅町の焙煎工房「香豆舎(こうずしゃ)」のもの。奈良県内で「香豆舎」焙煎の珈琲は、非常に美味しいことで知られ、かなり人気があります。その美味しさは、普通の珈琲が飲めなくても、「香豆舎」焙煎の珈琲なら飲めるという人が居るほど。

「カフェねぶっか」は、美味しい料理と立地が町役場前ということもあり、川西町民のみならず、奈良県中南部エリアの人々の憩いの場として親しまれています。

奈良県南部を旅する際にちょっと途中下車!結崎ネブカを食べよう!

結崎ネブカの産地、川西町がある奈良県中部の磯城郡(川西町・三宅町・田原本町)
は、奈良観光地として全国的にはあまり知名度がありません。
しかし、弥生時代の環濠集落で知られる「唐古・鍵遺跡」や古事記編纂で知られる太安万呂を輩出した多氏の祖神を祀る「多神社(多坐弥志理都比古神社)」など古代からの歴史を肌で感じられる場所が数多くある場所なのです。

他にも、川西町を流れる寺川ほとりには、最初にご紹介した「室町時代に能面とネギが降ってきた場所」として「面塚」の碑とこの地が観阿弥・世阿弥が属していた能のルーツ、猿楽の「結崎座(のちの観世座)」の拠点であったことから「観世発祥之地」の碑が並んで立っています。(※寺川の改修により2回移転)「カフェねぶっか」からも比較的近いので、併せて訪れるのがお勧めです。

是非、奈良中南部の観光拠点である「橿原神宮前駅」へ向かう際、「結崎駅」で途中下車をして、川西町だけで生産されている伝説のネギ「結崎ネブカ」を味わってみて下さい。
また、結崎ネブカ自体は、シーズン(9月〜2月)が限定されますが、磯城郡はのどかな奈良らしい風土・文化を色濃く残すエリアです。シーズン以外でも散策しながら磯城郡産の地の味を「カフェねぶっか」で楽しんで下さい。

●川西町には、結崎ネブカを食べられるお店が他にもあります。川西町商工会HPをご確認下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/11/06−2017/01/06 訪問

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