東京の紅葉名所「神宮外苑 銀杏並木」と「六義園」を比較!

東京の紅葉名所「神宮外苑 銀杏並木」と「六義園」を比較!

更新日:2019/10/02 13:31

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア
東京で紅葉を楽しむ2大スポットが、神宮外苑の銀杏並木と六義園。どちらも都内の紅葉名所ですが、その景観はほぼ真逆です。

神宮外苑は外国人観光客も多くお洒落で都会的、銀杏並木は輝く黄金色。一方の六義園は江戸時代造営の回遊式築山泉水庭園、しっとりとした紅葉が和の趣。あなたはどっち?両方行っちゃう?

東京の金色の紅葉、明治神宮外苑のイチョウ並木

東京の金色の紅葉、明治神宮外苑のイチョウ並木

写真:泉 よしか

地図を見る

東京の都心部で紅葉を楽しみたいと思ったら、最初にお勧めするのは神宮外苑の銀杏(イチョウ)並木。紅葉というより正しくは黄葉ですが、その色づいた銀杏が黄金色に輝いて天を突き刺す整然とした景観は荘厳で思わず息を飲むほど!

神宮外苑と省略して呼ばれることも多いのですが、ここは正しくは明治神宮外苑。明治天皇と昭憲皇太后を祭神とする明治神宮に付属する庭園の一部です。秋に美しい散歩道となるこの並木は、青山通りから外苑軟式球場円周道路までの直線300mを飾る4条の街路樹として、大正12年に整備されました。

神宮外苑の並木で使われている銀杏は、造園家で官庁技師となった折下吉延博士が、新宿御苑の銀杏から種子を採取し、明治神宮内苑(当時は宮内省南豊島御料地)に撒いて育てたものです。すくすくと6mほどの樹高に育った1600本の中から選抜された銀杏が移植され、樹形を整えられて今こうして外苑を彩っているのです。

東京の金色の紅葉、明治神宮外苑のイチョウ並木

写真:泉 よしか

地図を見る

実際に秋の神宮外苑を歩いてみると、整列した銀杏の背の高さに驚かされることでしょう。樹齢100年以上になるこの並木の銀杏は高いもので28mを越えています。まるで天を衝く剣のようにも見えます。

この神宮外苑の銀杏並木は場所柄とてもおしゃれな雰囲気です。オープンテラスのカフェなどもあり、日本人だけでなく外国からの旅行者にも大人気!『101回目のプロポーズ』『花より男子』といったドラマの他、多くの作品のロケ地としても使われています。晴れた日の青空と金色の銀杏の葉のコントラストは非現実的なほどに美しいですよ。

東京の金色の紅葉、明治神宮外苑のイチョウ並木

写真:泉 よしか

地図を見る

また、紅葉シーズンにあわせて神宮外苑では毎年「神宮外苑いちょう祭り」が開催され、こちらもとても賑わいます。ぜひお出かけくださいね!

<明治神宮外苑いちょう並木紅葉の基本情報>
紅葉の見ごろ時期:例年11月下旬〜12月上旬
住所:東京都港区北青山
電話番号:03-3401-0312(明治神宮外苑代表)
アクセス:東京メトロ銀座線「外苑前」あるいは都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「青山一丁目」から徒歩3分、JR中央・総武線「信濃町」から徒歩10分
「2019年神宮外苑いちょう祭り」開催期間:11月15日(金)〜12月1日(日) 権田原会場10:00〜17:30、にこにこパーク会場10:00〜16:30

東京の錦の紅葉、六義園は水辺が美しい

東京の錦の紅葉、六義園は水辺が美しい

写真:泉 よしか

地図を見る

洋風で人工的な美しさを誇る神宮外苑の銀杏並木に対して、日本庭園の美しさが堪能できるのが国の特別名勝にも指定されている文京区の六義(りくぎ)園。もともと六義園は江戸時代・元禄15年に、生類憐れみの令で知られる徳川綱吉に仕えた川越藩主・柳澤吉保が7年の歳月をかけて築庭した庭園です。中央に池を配し、大小の山を築き、茶屋や東屋を点在させたこの回遊式築山泉水庭園は、現存する江戸時代の大名庭園の中でも名園と称えられているものの一つです。

紅葉が特に美しいのは園内北西に位置する「つつじ茶屋」のあたり。実は明治初年に三菱財閥創業の実業家・岩崎彌太郎がこの六義園を購入したのですが、その岩崎家によって躑躅(つつじ)の古木を用いて建てられたのがこちらのつつじ茶屋。茶屋を覆う鮮やかな紅葉だけでなく、水に映る渋い色合いの紅葉もまた、詫び寂びの世界を醸し出しているでしょう。

東京の錦の紅葉、六義園は水辺が美しい

写真:泉 よしか

地図を見る

六義園の紅葉のもう一つのお勧めスポットは渡月橋。石橋を彩る紅葉がとても華やかです。渡月橋と紅葉を入れて横から撮影することができますのでぜひ覚えておいてください。

六義園の紅葉はライトアップも!

六義園の紅葉はライトアップも!

写真:泉 よしか

地図を見る

六義園は紅葉だけでなく、躑躅や枝垂桜の名所としても知られており、紅葉と桜の時期にはライトアップも行われます。夜の紅葉をご覧になる際は、特に暖かくしてお出かけくださいね。

六義園の紅葉はライトアップも!

写真:泉 よしか

地図を見る

<六義園の紅葉の基本情報>
紅葉の見ごろ時期:例年11月下旬〜12月上旬
住所:東京都文京区本駒込6丁目
電話番号:03-3941-2222
開園時間:9時〜17時(ライトアップ期間中は〜21時)最終入園は閉園30分前まで
アクセス:JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」から徒歩7分、または都営地下鉄三田線「千石」から徒歩10分
2019年「紅葉と大名庭園のライトアップ」開催期間:11月20日(水)〜12月12日(水) 日没〜21時
※ライトアップ期間中は駒込駅から徒歩2分の染井門から入園できます。

東京の紅葉なら「神宮外苑・銀杏並木」と「六義園」へ

東京の紅葉二大名所として神宮外苑の銀杏並木と六義園をご紹介させていただきました。どちらも都内の交通の便の良い場所にありますので、半日もあれば両方の紅葉をゆっくり回ることが可能です。

神宮外苑から六義園に移動する場合の代表的な交通機関を紹介しますので、参考にしてください。
・東京メトロ・銀座線「外苑前」→(乗り換え)東京メトロ・南北線「溜池山王」→「駒込」 乗車時間約25分

「神宮外苑」と「六義園」は秋の東京を代表する観光名所ですが、「黄金色」と「朱色」、「洋風」と「和風」、「都会的」と「伝統的」など、その違いと対照的な魅力を楽しんでいただけたらと思います。

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -