写真:沢木 慎太郎
地図を見る辛口の酒が多く、“灘の男酒”として有名な神戸の灘エリア。酒造りに最適なコメ(山田錦)と上質なミネラル水、六甲山から吹き付ける冷たい風や優秀な職人さんが多かったこと、さらには輸送に便利な港が近くにあったこともあり、江戸時代から日本酒の名産地として栄えてきました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る“5つのお酒の村”という意味の「灘五郷」は、「今津郷(大関・白雪など)」「西宮郷(白鹿・日本盛など)」「魚崎郷(桜正宗など)」「御影郷(白鶴・菊正宗など)」「西郷(沢の鶴・富久娘・月桂冠など)」の5つ。
このうち、特におすすめは御影郷の「白鶴酒造資料館」と「菊正宗酒造記念館」のふたつ。最寄り駅(阪神電車「住吉駅」「魚崎駅」)から比較的に近く、酒蔵が大きくて見ごたえがあり、お土産が豊富なこと、フリードリンクのように飲酒のお酒が入ったカップがたくさん置かれているので、お店の人にあまり気を使わずに手に取ることができます。また、「白鶴酒造資料館」では人形を使った酒づくりの過程(写真)を無料で楽しめることもポイント。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るでは、さっそく試飲しましょう。まずは「白鶴」から。「白鶴酒造資料館」の試飲コーナーでは、“男酒”と思えないような柔らかな甘さが漂うお酒を楽しむことができます。それが、こちらの「白鶴 にごり ゆず酒」。国産のゆずをギュッと搾り、爽やかなワインのようにフルーティー。お酒が飲めない方に飲みやすく、お酒が好きな方にはこれまでにない日本酒の香りと味わい。これは逸品です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るいっぱいあるので、どんどん試飲しましょう!続いても「白鶴酒造資料館」の試飲コーナーから。酒好きにはたまらない、直営店限定販売の酒「白鶴 生酛(きもと)」。“生きる、酒の元”と表現するだけあって、芳醇な香りとキレの良さが抜群です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る次は、「白鶴酒造資料館」の限定酒「蔵酒」。地元の兵庫県産山田錦を100%使用した特別な純米酒です。原酒ならではの芳醇さ。香りがいつまでも口の中に残り、身も心もとろけそう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る試飲だけでなく、数多くの銘柄のお酒がそろっているのですが、お土産におすすめなお酒が「白鶴 純米吟醸 山田錦」。こちらも最高峰の酒米・山田錦を100%使い、深くコクのある味わい。気品のある香りを楽しむことができます。
<基本情報>
住所:神戸市東灘区住吉南町4丁目5-5
電話番号: 078-822-8907
アクセス:阪神「住吉駅」から徒歩約5分、JR住吉駅から徒歩約15分
開館(営業)時間:9時30分〜16時30分
入館料:無料
写真:沢木 慎太郎
地図を見る続いては、お隣にある「菊正宗酒造記念館」へ。こちらも創建当時の酒蔵を使ったお酒の博物館で、搾りたての生原酒などを楽しむことができます。とても風情が感じられる酒蔵。では、建物に入って、また試飲しましょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは、本格的な梅酒が味わえる「菊正宗 熟成梅酒 原酒」。紀州・和歌山県産の古城梅を100%使用し、じっくりと寝かせた原酒ならではの芳醇な香り。まろやかな口当たり。やや抑えた甘みと、爽やかな酸味が溶けあい、上品な味わいがあります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る最大のおすすめは、こちらの生原酒。これは、本当にうまいっ!もろみを搾った作りたてのお酒です。不純なものは一切混じっておらず、ストレートなお酒。これは非売品。この原酒を飲むために、一日を費やして灘の酒蔵にやって来た価値があります。作りたての酒が、こんなにうまいとは。店で飲むのとはまったく別の味。酒は生きている。生きているんだって、そう思えてきますよ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るお酒だけでなく、豊富な酒のサカナがそろっているのも、「菊正宗酒造記念館」の魅力です。ご飯にも合うので、お酒が得意でない方も楽しめますよ。「ほたるいか塩辛」「あんこうの肝」「ずわい蟹のカニみそ和え」「まぐろ茶漬」「牡蠣の塩から」「粒うに」など、まるで居酒屋に来たよう。見ているだけでも楽しいですね。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらの「なら漬」も絶品!菊正宗の酒かすを使い、蔵元独自の味わいを楽しめます。深いうまみがあり、これは本当においしい。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「焼きあなご」も、お土産におすすめです。火であぶり、醤油のうまみが絶妙。こちらも酒のサカナに最高の逸品です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「菊正宗酒造記念館」で、おすすめのお土産は「菊正宗 純米大吟醸 嘉宝」。菊正宗の伝統を結晶した秘伝の味わい。コクと、キレがあり、贅沢な風味を楽しむことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る最後のご紹介は、こちらの水車小屋。「菊正宗酒造記念館」の庭に再現されたものです。江戸時代には、水車小屋を使って精米を行っていたのですが、これが灘の酒づくりの特徴。お酒の専門店にも置いていない、珍しい名酒を味わえるのが「灘の酒蔵巡り」の魅力ですが、あまり知ることのない酒づくりの歴史に出会えるのもおもしろい。
また、付近には大きな貯蔵タンクや黒壁の酒蔵がぎっしり並び、ほのかなお酒の香りが漂っています。レトロな酒蔵はどこか懐かしく、いつもとは違った神戸・観光を楽しむことができますよ。
住所:神戸市東灘区魚崎西町1-9-1
電話番号: 078-854-1029
アクセス:阪神魚崎駅から徒歩約10分、JR住吉駅から六甲ライナーに乗り換え、南魚崎駅から徒歩約4分
開館時間(営業):9時30分〜16時30分
入館料:無料
ご紹介した「灘の酒蔵巡り」(白鶴酒造資料館、菊正宗酒造記念館)へは、阪神電車「魚崎駅」→(徒歩約10分)→菊正宗酒造記念館→(徒歩約10分)→白鶴酒造資料館というコースがおすすめです。
しかし、菊正宗酒造記念館を中心に、「菊正宗酒造記念館→(徒歩約6分)→櫻正宗記念館「櫻宴」→(徒歩約3分)→浜福鶴吟醸工房」といった東まわりコースや、「菊正宗酒造記念館→(徒歩約10分)→白鶴酒造資料館→(徒歩約15分)→神戸酒心館(福寿)→(徒歩約20分)→沢の鶴資料館」という西まわりコースもおすすめ。
なお、神戸観光の定番スポットや、おすすめの異人館巡り&スイーツ巡りなどについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/9/9更新)
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