写真:四宮 うらら
地図を見るグアム南東部のタロフォフォ川をカヤックで進む「タートルツアーズ カヤックアドベンチャーツアー」をご紹介します。こちらは11歳以下は参加不可の大人向きのアクティビティ。
まず、ホテルで送迎バスにピックアップしてもらい、河口の基地まで連れていってもらいます。カヤックの漕ぎ方など、簡単なレクチャーを30分ほど受けた後、ライフジャケットを装着して二人乗りカヤックに乗り込み出発します。
カヤックは初めてでも比較的簡単に扱うことができ、すぐに慣れてミズスマシのようにスイスイ進むことができます。両岸からヤシの木やマングローブがせり出す川は、川を遡るにつれ、徐々に川幅が狭くなり、あたりの空気が濃密さを増していきます。
現地のガイドさんが英語、日本語、チャモロ語をあやつりながら、川辺に生息するカニや水中のナマズの居場所を教えてくれたり、ヤシやノニの実のありかを教えてくれたり・・・・・・。
やがてタロフォフォ川から支流のウガム川に入って遡ります。川面すれすれを自力で進むカヤックは、自然との一体感がより強く感じらアドベンチャー気分が盛り上がります。
写真:四宮 うらら
地図を見る「タートルツアーズ カヤックアドベンチャーツアー」では、1時間半〜2時間ほどパドリングの後、古代チャモロ村遺跡のある岸辺に上陸します。ここではラッテストーンと呼ばれる約200年前の住居の土台を見ることができ、屋根をヤシでふいた昔ながらの住居が再現されています。
スペイン統治前の住民のほとんどは、このタロフォフォ川とウガム川流域の集落で暮らしていたそうです。
川辺のテラスでは、ハイビスカスの枝とココナッツの皮で火起こしをするパフォーマンスを見せてくれます。ツアーの参加者のなかから有志が実際に火起こしに挑戦するのですが、これがなかなか難しく思うように火がつきません。傍らではヤシの葉で帽子やカゴを編むところを見学することも。ちょっとしたゲームをして、勝利者はそのヤシの帽子やカゴをお土産に持ち帰ることができたりします。
豊かな自然のなかで、昔ながらのチャモロの人々の暮らしを教わり、穏やかな時間を過ごすことができます。
写真:四宮 うらら
地図を見るこのツアーにはランチも含まれていて、川辺のテラスでいただきます。メニューはグアムの国民食ともいえるチキンやスペアリブのバーベキューがメイン。日によって内容は多少変わるかもしれませんが、チャモロ料理の特徴であるレッドライスやフェナデニソースが添えられています。
レッドライスは、アチョーテという木の実で色付けして炊いたもので、ビタミンA豊富なご飯。フェナデニソースは、レモン汁や醤油の入ったピリ辛ソースです。
見た目は素朴ですが、カヌーを漕いだあとということもあり、これがなかなかイケるのです。ボリュームもたっぷりで、冷たい飲み物とデザートも用意され大満足です。
写真:四宮 うらら
地図を見る自分でカヌーを漕ぐのはちょっとハード、という方には屋根付きの双胴船でゆったりタロフォフォ川をのぼる「アドベンチャーリバークルーズ」がおすすめです。こちらは年齢制限がなく、ファミリーで参加できます。
クルーズの途中で、古代チャモロ村落跡にある岸辺に上陸するのは先に紹介した「カヤックアドベンチャーツアー」と同じですが、ここでは美しい筋肉を持つマッチョなチャモロの村人が船を出迎えてくれます。
ちょっと芝居がかっていますが、上陸前にクルーがチャモロ語で上陸の許可を得る儀式を行います。その後、彼らが昔ながらの手法でカヌーを造る姿や、村落跡に復元された住居、遺跡のラッテストーンなどを見学します。
チャモロの男性は古代より高速のカヌーを操り、空に輝く星を目印に近隣の島々を行き来していたそうです。自然を崇拝し、筋肉が躍動する精悍なその姿は、今も脈々と引き継がれていることが、ここに来るとわかります。
写真:四宮 うらら
地図を見る「アドベンチャーリバークルーズ」でも上陸する村落で、昔ながらの火おこし技術や、ヤシの葉で帽子やカゴを編むパフォーマンスを見せてくれたりと、古代チャモロの文化に触れることができます。
さらにガイドさんが「動物園もあるよ」と案内してくれた先では、檻に入ったヤシガニや巨大なトカゲ、自由に歩き回る子ブタ、そして水牛にも出会えます。
水牛はチャモロの人にとって長年移動手段として使われ、水田耕作の労働力としても使われてきた大切な家畜です。ここでは、子供達を背中にのせてぐるりと散歩したり、記念撮影にと大活躍です。
川辺の村落でひとしきり遊んだあと、再び船に乗り、出発地点に戻ってきます。その後バスでホテルまで送ってもらい、ツアーは終了となります。
今回は2タイプのリバークルーズをご紹介しましたが、いかがでしたか?
冒険心がかきたてられるのは自らカヤックを漕いですすむ「カヤックアドベンチャーツアー」、ファミリーでのんびりという方には「アドベンチャーリバークルーズ」がおすすめです。前者はランチ付きですが、後者にはランチは付きません。所用時間も異なりますので、参加する際に確かめてください。
通常のオプショナルツアーでは出かける機会が少ない島の南東部へ足を伸ばし、往復のバスの車窓から風景を眺めることができるのも、このツアーの魅力のひとつですよ。
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この記事を書いたナビゲーター
四宮 うらら
最も楽しいのが“旅”と“おいしいもの”に関わるお仕事です。仕事やプライベートで出かけた日本全国のあちらこちらから、印象深く、みなさんにぜひ出かけていただきたい場所をセレクトして、ご紹介していきたいと思…
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