写真：Saito Junso
地図を見る長野県飯田市にある天竜峡。それは「暴れ川」とも呼ばれる天竜川が作りだした自然豊かな渓谷です。絶壁の渓谷にはエメラルドグリーンの天竜川が流れ、秋には紅葉、初夏には新緑が美しい風光明美な場所です。
弘化4年（1847年）に阪谷朗廬が激流や断崖岩壁の景観を賞して「天竜峡」と命名して以来、国指定名勝、県立公園、そして天龍奥三河国定公園と幾つもの指定を受けてきました。昔から今に至るまで人々を魅了する風光明美な場所として親しまれてきたことが良く分かりますね。
写真：Saito Junso
地図を見る天竜峡の見どころとして必ず挙げられるのが「天竜峡十勝」です。明治15年に日下部鳴鶴によって天竜峡の10の奇岩が選ばれ、それを「天竜峡十勝」と命名したことに始まります。垂竿磯、烏帽石、歸鷹崖、姑射橋、烱烱潭、浴鶴巖、仙牀磐、樵廡洞、龍角峯、芙蓉峒と名付けられた10奇岩には、すべて鳴鶴による自筆の文字が刻まれています。
またすべての岩にそれぞれ逸話や言い伝えがあり、覚えておくと観光する際もより一層楽しめますね。ちなみにタレントの峯竜太さんの出身はこの近くで、その名前も10奇岩のひとつ「龍角峯」から命名されたそうですよ。
写真：Saito Junso
地図を見る風光明美な天竜峡をより楽しめるように、約1時間ほどで歩ける周遊コースが設けられています。10奇岩を中心に天竜峡の絶壁や展望台、四季の自然などを感じることができるコースで、しっかりと整備されているので手軽に天竜峡を楽しめるとして多くの人が訪れています。
中でも必見が、姑射橋や「つつじ橋」と呼ばれる吊り橋からの景色。そして10奇岩「龍角峯」からの景観と、その対岸の展望台から眺める龍角峯でしょう。すべて散策路に含まれている場所ばかりなので、天竜峡を訪れたら是非その絶景を堪能しましょう。
散策路の地図は天龍峡温泉観光協会のサイトや現地の観光案内所などで無料配布されているので、地図を片手に散策することをお勧めします。
写真：Saito Junso
地図を見る散策を歩き天竜峡の自然を満喫したら、是非次は信州の名産を頂きましょう。まずお勧めしたいのが馬肉。長野県は古くから馬肉を食べる習慣があり、現在でもその文化は受け継がれています。元々農耕用などの馬を食べていたのが始まりなのですが、その食べ方には色々あります。馬刺しやしゃぶしゃぶ、郷土料理の「おたぐり」など様々な馬肉料理がありますので、是非食べておきたいですね。
また信州では秋の味覚としてりんごも有名です。この時期には産地直売の美味しいりんごがたくさん売られるようになるので、秋に訪れたならばりんごもお勧めです。お土産にも喜ばれると思いますよ。
写真：Saito Junso
地図を見る四季それぞれに魅力ある天竜峡ですが、やはり訪問のお勧めは秋でしょう。10月中旬頃にピークを迎え、木々を色鮮やかなに染める天竜峡の紅葉はとてもお勧めです。散策路でも紅葉する木々がたくさんありますので、より一層魅力的な訪問になるかと思います。また秋には先述したりんごの季節でもあるので、絶景と共に味覚も楽しめます。
天竜峡へは車でも訪れることができますが、時間に余裕のある人はJR飯田線での訪問も魅力的です。飯田線に揺られながら車窓に流れる景観を楽しんだり、天竜峡と共に秘境ランキングでも名を連ねる秘境駅を訪れたりするのも楽しいですね。
写真：Saito Junso
地図を見る長野県飯田市にある名勝「天竜峡」。古くから人々に風光明美な場所として親しまれ、今なお多くの人を魅了しています。年中楽しめる場所ですが、やはり秋に訪問されることをお勧めします。絶壁の渓谷を彩る紅葉はとても美しくずっと思い出に残るかと思います。
また今回は天竜峡の散策を中心にご紹介致しましたが、船で天竜峡と楽しむ「天竜ライン下り」も違った魅力がありお勧めです。紅葉散策を楽しみ、信州の名産に舌鼓を打つ。そんな魅力ある天竜峡は訪れる価値大ですよ。
住所：長野県飯田市川路
アクセス：JR飯田線・天竜峡駅より徒歩5分
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
Saito Junso
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