写真:沢木 慎太郎
地図を見る奈良公園は、広大な公園。混雑を避けてのんびり紅葉散策できるほか、イチョウと鹿の幻想的なコラボを楽しみたい方にも、秋の奈良公園はおすすめです。
奈良公園の紅葉は例年10月下旬から色づき、11月中旬から下旬にかけて見ごろを迎えます。紅葉時期が12月上旬までと長いことが特徴。
イチョウは早く散ってしまいますが、12月下旬になっても葉を落としたイチョウが黄色いカーペットのように広がり、秋の風情を長く楽しむことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る奈良公園での紅葉巡りの旅も、東大寺から始めましょう。
東大寺周辺の紅葉名所といえば、「吉城川(よしきがわ)」。奈良公園内を流れる小川で、吉城園や依水園にも流れこんでいます。
「春日野国際フォーラム 甍〜I・RA・KA〜」から、東大寺参道にかけて、色鮮やかな紅葉が、川面を赤く染めながら続いています。紅葉と南大門、鹿と記念写真を撮るなら、絶対おすすめのスポット。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る吉城川は、世界遺産の春日山原始林を源流とする清流。水量が少ないので、川の近くにまで寄って遊んでみるのもおすすめ。
川の流れに身をゆだねる、散紅葉の姿も風情があります。鹿が水を飲みに来る姿も見られ、吉城川周辺は鹿たちの憩いのスポット。
<吉城川の基本情報>
アクセス:市内循環バス「東大寺大仏殿・春日大社前」、ぐるっとバス「大仏殿前駐車場」
駐車場:奈良登大路駐車場(奈良県庁付近)など
写真:沢木 慎太郎
地図を見る吉城川から、土産店が並ぶ南大門を通り、東大寺ミュージアムを過ぎると、東大寺大仏殿や中門が正面に見えてきます。
手前に「鏡池(写真)」があり、ここは写真映えのスポット。池に大仏殿の姿が写り、紅葉で彩られた小島も浮かんでいます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る“奈良の大仏”で知られる、「東大寺大仏殿(金堂)」。多くの観光客は大仏さまを拝観して、二月堂に行かれる方が多いのですが、「大仏池(正倉院大池)」にもぜひ寄ってみて下さい。
東大寺の西側(正倉院の近く)にある池。観光客の姿はほとんどなく、静かな秋の古都を満喫できる穴場スポットです。
<東大寺の基本情報>
アクセス:市内循環バス「東大寺大仏殿・春日大社前」、ぐるっとバス「大仏殿前駐車場」
駐車場:GSパーク東大寺西大門駐車場など
拝観料金:大人600円、子供(小学生)300円
拝観時間:7:30〜17:30(11月〜3月は8:00〜17:00)
写真:沢木 慎太郎
地図を見る東大寺・二月堂も、意外にイチョウが美しいスポットなのでぜひ参拝しましょう。関西に春を呼ぶ仏教行事“お水取り(修二会)”で知られる寺院です。土塀に囲まれた裏参道の周辺にもイチョウがあり、鹿とのコラボも幻想的。大仏殿から裏参道を進むと、二月堂に行くことができます。
<二月堂の基本情報>
アクセス:ぐるっとバス「手向山八幡宮・二月堂前バス停」すぐ
参拝料金:無料
参拝時間:24時間自由参拝
写真:沢木 慎太郎
地図を見る二月堂から、法華堂(三月堂)を過ぎた場所にある神社が、「手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)」。紅葉も見どころのひとつ。菅原道真が和歌で紅葉を詠んだ紅葉名所です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る手向山八幡宮は、東大寺を守るため、九州にある八幡宮の総本社「宇佐八幡宮」から神さまをお迎えした神社。敷地内にある大きなイチョウの黄色が色鮮やか。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る手向山八幡宮は、比較的に観光旅行者の姿が少なく、のんびり紅葉散策が楽しめる穴場スポット。のんびりした古都の風情が感じられます。若草山や春日大社へと抜ける小道があるので、ぜひこちらも散策しましょう。
<手向山八幡宮の基本情報>
アクセス:ぐるっとバス「手向山八幡宮・二月堂前バス停」すぐ
参拝料金:無料
参拝時間:7:00〜16:30(変動あり)
写真:沢木 慎太郎
地図を見る手向山八幡宮から、春日大社へ抜ける小道は、若草山(わかくさやま)の麓に位置し、奈良公園の最深部のエリア。手つかずの自然が残り、原生林の香りが瑞々しい。
水谷茶屋や水谷神社、一言主神社といった風情のあるスポットが多く、混雑を避けてのんびり散策したい方におすすめのコースです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る春日大社に近づくにつれて、雰囲気がガラリと変わります。うっそうと茂る原生林の森。苔むした石灯ろうが並ぶ神域は、心静かに歩きたいエリア。朱色の社殿にかかる紅葉も風情があります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る奈良時代に、茨城県の鹿島から白鹿にまたがってやって来られた建御雷命(たけみかづちのみこと)が御蓋山(みかさやま)に降臨されたことにはじまる春日大社。
最大の見どころは、“春日造り”と呼ばれる優美な神社建築。朱色の柱にも高貴な深みがあり、回廊を取り巻く釣灯籠の姿も美しい。2月(節分)と8月(お盆)に火が灯される万燈籠は幻想的。
<春日大社の基本情報>
アクセス:奈良交通バス・ぐるっとバス「春日大社本殿」すぐ
拝観料金:500円(特別参拝)
拝観時間:6:30〜17:30(11月〜2月は7:00〜17:00)
駐車場:春日大社駐車場など
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらの「浮見堂」も、奈良公園の紅葉穴場スポット。観光コースからやや外れた場所にありますが、桜や紅葉の名所でもあり、ライトアップが行われています。
春日大社から、近鉄「奈良駅」へと戻る途中にあり、「ならまち」にも近いので、帰りがけにぜひ立ち寄ってみましょう。
<浮見堂の基本情報>
アクセス:ぐるっとバス「高畑駐車場・浮見堂」すぐ
参拝料金:無料
参拝時間:24時間自由
ライトアップ:日没〜22時(年中無休)
写真:沢木 慎太郎
地図を見る奈良公園の奥には、「若草山「春日山」「高円(たかまど)山」の3つの山があります。このうち、若草山は、手向山八幡宮から、春日大社へ抜ける途中にあり、芝生でのランチも楽しい。
三つの笠を重ねたような姿から、「三笠山」とも呼ばれ、1月の山焼きは有名。紅葉だけでなく、すすきや桜も美しい。山頂まで登ることができ、子供連れのご家族にもおすすめです。
<若草山の基本情報>
アクセス:ぐるっとバス「若草山麓」すぐ
入山料金:大人150円、子供80円
入山時間:9:00〜17:00
開山期間:3月第3土曜日〜12月第2日曜日
写真:沢木 慎太郎
地図を見る若草山の山頂へは、春日山遊歩道があるほか、ドライブウェイ(奈良奥山ドライブウェイ)もあるので、車でアクセスすることもできます。夜景でも人気のスポット。さらに、奈良奥山、高円山へと車で行くこともできます。
写真の高円山は、万葉集にも歌われた山。大文字山でも知られ、夕日も美しいので、車で行かれた方は、奈良公園の帰りに紅葉ドライブを楽しんではいかがでしょうか?
なお、東大寺や二月堂など、奈良の観光名所やハイキングコースなどについてもまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに張り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
<基本情報>
ドライブウェイのコースと営業時間:
新若草山コース:8:00〜23:00(12月1日〜3月15日は22:00まで)
奈良奥山コース:9:00〜17:00
高円山コース:8:00〜18:30
住所:奈良県奈良市春日野町ほか
電話番号:0742-22-0375 (奈良公園事務所)
アクセス:JR奈良駅、近鉄奈良駅から市内循環バス・ぐるっとバスなど
駐車場:
奈良登大路駐車場(奈良県庁付近)、若草山山頂駐車場(無料)、GSパーク東大寺西大門駐車場、春日大社駐車場、ならまち周辺の駐車場、夢風ひろば駐車場など
※駐車場の料金相場は、乗用車1回1000円
【ぐるっとバス(奈良公園ルート)】
運行ダイヤ:土日祝のみ(平日は運休)
運行時間:大仏殿前駐車場 9:25 発の始発から、17:10 発まで(15分間隔)
乗車運賃:100円
路線ルート:JR奈良駅西口、近鉄奈良駅、大仏殿前駐車場、手向山八幡宮・二月堂前、若草山麓、春日大社本殿、高畑駐車場・浮見堂、元興寺・ならまちなど
2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/22更新)
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