キューピーに見える豊岡市竹野浜「猫崎半島」おなかの上、歩けます!

キューピーに見える豊岡市竹野浜「猫崎半島」おなかの上、歩けます!

更新日:2018/09/04 16:11

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター
夏は海水浴、冬はカニ料理、温泉もある人気の観光地、兵庫県豊岡市の竹野浜海岸。景勝地として知られる風景を、ひときわ美しく見せているのが「猫崎半島」だ。
名前の由来は「猫が背を丸めているかのような姿」というが、いつの頃からか「キューピーがあおむけで寝ている」「お昼寝キューピー」と話題になっている。
そう思って眺めると、確かにキューピー。1度見るとキューピー以外に考えられない「キューピー半島」なのだ。

歌川広重も称賛した竹野浜海岸と猫崎半島の風景

歌川広重も称賛した竹野浜海岸と猫崎半島の風景

写真:塚本 隆司

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竹野浜海岸は古くから景勝地として知られていた。江戸時代の浮世絵師・二代目歌川広重が『諸国名所百景』で「但馬鷹のはま」として描いている。絵に描かれた季節は春で、帆掛け船が浮かぶ穏やかな海と砂州、桜をまとった猫崎半島が美しい。その景観は、今も昔も変わらない。

地名の由来に「〇〇に似ているから」というのはよくあること。しかし「う〜ん?そう・・・・・・かな?」と半信半疑ながら納得するほかないのがほとんど。猫崎半島の名も「猫が丸くなっている」「耳を立てている」というのが由来。竹野浜から眺めると、猫に見ようと思えば見える・・・・・・かもしれない。

歌川広重も称賛した竹野浜海岸と猫崎半島の風景

写真:塚本 隆司

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<竹野浜海水浴場の基本情報>
住所:兵庫県豊岡市竹野町竹野17-22
電話番号:0796-47-1080(たけの観光協会)
アクセス:JR山陰本線竹野駅から徒歩約15分

これが“お昼寝キューピー半島”だ!

竹野浜海岸でも東の方からならキューピーの姿に見えるが、オススメはもう少し離れた場所。

車で東(城崎温泉や日和山海岸)から竹野へと向かう途中の県道11号、竹野浜海岸まであと5,6分の場所あたりのカーブを過ぎると眼前に現れ、「あっ、キューピー!」と思わず叫びたくなる。

誰がいつから呼び始めたのかは定かではないが「お昼寝キューピー」「キューピー半島」との愛称がついた。

これが“お昼寝キューピー半島”だ!

写真:塚本 隆司

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これが“お昼寝キューピー半島”だ!

写真:塚本 隆司

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夕暮れ時になると暗さの加減で、キューピー度がさらに増して見える。左から大きなおなか首、鼻、額、頭の先にはピンとはねた巻き髪もちゃんとある。山陰海岸国立公園のリアス式海岸が見せる自然の風景だが、1度キューピーと思ってしまうと外には考えられないほどソックリだ。
(曲がりくねりが多く見通しが悪いため、運転中はもちろん路上駐車など事故のないように気を付けよう)

キューピーのおなかの上、歩けます!

キューピーのおなかの上、歩けます!

写真:塚本 隆司

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猫崎半島は「山陰海岸国立公園近畿自然歩道猫崎線」というトレッキングコースになっている。

おもしろいことに、ちょうどキューピーのおなかや顔の上を歩き、頭の先にある猫埼灯台まで行くルートだ。幅はおよそ250メートル、長さは1.2キロメートルの細長い半島。先端の猫埼灯台は、兵庫県の最北端にあたる。

おなかに見える高い山は「賀嶋(かしま)山」といい、標高は141.4メートル。灯台まで片道およそ1時間の行程は、単なる山歩きではなく登山だ。ロープ伝いに上る場所もあるので、海水浴ついでにサンダルで行こうなど、決して思わないこと。

写真は、竹野浜海水浴場のすぐ西にあるジャジャ山の展望台から見た風景。観光パンフレットに使われている写真は、ここから撮られたものが多い。展望台へは、北登り口から10分足らずで上れる。登山は無理だけど、高いところから眺めたい人にオススメだ。夕日の鑑賞スポットでもある。

竹野浜海岸をブラタモリ気分でジオスポットめぐり

猫崎半島の付け根に無料駐車場があり、登山口にもなっている。「スニーカーや登山靴の着用」「歩道から外れない」などの注意書きがあり、2人以上での登山を勧めている。

登山口から10分足らずのところに、絶景スポット「賀嶋公園」がある。「山陰海岸国立公園近畿自然歩道猫崎線」のスタート地点だ。ここまでは階段などが整備され、散歩気分で気軽に行ける。

夏には朝日と夕日に加え、漁火(いさり火)が見えるスポットだ。春には、美しい桜が見られる。シーズンオフは、木々が生い茂り眺望を遮るところもあるが、山陰海岸国立公園内のため、むやみに伐採できないので仕方がない。
写真は「賀嶋公園」からの見た日本海。

竹野浜海岸をブラタモリ気分でジオスポットめぐり

写真:塚本 隆司

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登山以外の見どころは、山陰海岸ジオパークにも認定されている海岸線。半島の西海岸には、日本海の荒波が作り出した波食棚が広がり、波食甌穴群(はしょくおうけつぐん、ポットホール)がある。他にも柱状節理や地層が見られるので、ブラタモリ気分で見て回るのも楽しいだろう。

竹野浜海岸をブラタモリ気分でジオスポットめぐり

写真:塚本 隆司

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猫崎半島登山や竹野浜海岸の散策後は、温泉へ

猫崎半島登山や竹野浜海岸の散策後は、温泉へ

写真:塚本 隆司

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竹野浜海岸には温泉施設もある。トレッキングや海岸散策、海水浴で汗をかいたら、温泉に入ってスッキリしたいもの。「絶景温泉北前館」には、日帰り温泉やレストランなどがある。海岸はすぐ目の前、登山口からでも徒歩5分の絶好の場所だ。

猫崎半島登山や竹野浜海岸の散策後は、温泉へ

写真:塚本 隆司

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日帰り温泉「癒やしの温泉」からは、竹野浜海水浴場の浜辺が見渡せる。露天風呂やサウナもあるので、汗を流し疲れた体を癒やすのに最高だ。土産物店やレストラン、ジオパークや北前船の寄港地として栄えた竹野浜を紹介するミュージアム(無料)などもあり、竹野海岸や猫崎半島を満喫した帰りには、うれしい施設だ。

<絶景温泉北前館の基本情報>
住所:兵庫県豊岡市竹野町竹野50-12
連絡先:0796-47-2020
営業時間:4月〜6月・9月・10月 10:00〜21:00(最終受付20:30)
※7月・8月・11月〜3月は22:00(最終受付21:30)まで
休館日:木曜日(7月8月は無休)
温泉料:中学生以上600円、3歳〜小学生350円

ミシュラン・グリーンガイドにも掲載!竹野浜海岸と猫崎半島

どう見てもキューピーという不思議な景色の猫崎半島だが、古から知られている景勝地。ミシュラン・グリーンガイド兵庫WEB版にも「Takeno beach and Nekosaki peninsula」として紹介されるなど、注目を集めている。

トレッキングや海水浴、カヌー体験、ジオパークめぐり、カニや活イカなど日本海の幸、そして温泉と盛りだくさん。近くにホテルや民宿、国民休暇村もありキャンプもできる。家族や仲間と週末を過ごすのにピッタリのスポットなのだ。
キューピーと浜辺で一緒にお昼寝してみてはいかがだろうか。

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/14 訪問

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